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2018年01月08日
NHK大河ドラマ「西郷どん」第一回「薩摩のやっせんぼ」
平成三十年のNHK大河ドラマが始まりました。
「維新三傑」といわれる明治維新の立役者の代表格三人のうちの一人、西郷吉之助が主人公です。
サブタイトルの「薩摩のやっせんぼ」の「やっせんぼ」の意味は、ドラマの中で登場人物の島津斉彬が語っています。
斉彬が、若き日の、しかも少年の日の西郷吉之助(子ども時代は小吉といったそうで)に対して言った言葉が「やっせんぼ」で、「弱いものをみて助けないのは弱いもの以下だ」ということだそうです。その言葉にショックを受ける。そして、武士としてどうあるべきか考え、生き方を決めた、となっています。つまり「やっせんぼ」になるな、弱い者をたすける大きな人物になろう、と。
西郷の人生をきめた決定的な言葉だということです。
もちろんドラマですから、本当に西郷吉之助と島津斉彬がその時そういうふうに(ドラマで描かれたように)であったかは分かりません。フィクションでしょう。しかし、フィクションとしても、少年の日の西郷が斉彬と出会ってその時に言われた言葉が人生を決定づけたとするなら、面白い設定であり面白いストーリーの出発点です。
この出会いの後、後の西郷吉之助(小吉)は或る少年から恨みを買ってケンカのすえ肩を斬られます。その傷がもとで、刀が振れない体になります。
「刀は武士の魂」と言われます。その刀が振れなくなったということは、武士らしいことができなくなったといってもいいくらいで、例えていうなら、サッカー選手がボールを蹴れなくなったようなものです。
もちろん、刀を実際に振れなくても刀以外の働きで武士としての務めを果たすとこはできるでしょう。しかし、武家の家に生まれた少年は、そうは考えません。
そんな少年の絶望感を子役の子がよく演じていました。