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2018年01月31日
加藤剛主演「大岡越前」第六部第一回。
1月29日の午後9時から、CS放送の時代劇専門チャンネルで、加藤剛主演「大岡越前」の第6部の第1回が放送されました。
この第六部は片岡千恵蔵さん最後の出演となったものだそうです。大岡越前守忠相の父親役で出演しています。
さて、この第六部第一回では、名奉行・大岡越前が窮地にたたされ、奉行職を解任されるか、どうか、というところまで追い詰められます。
ここで一番こころに残ったシーンと、やり取りがあります。大岡越前が奉行を辞めるかどうかで苦しんでいる時、大岡越前の妻も苦しみ、悩みます。その姿をみて、越前の母でしたか、「あなたは悩んでいる顔をみせてはいけません」という意味の言葉を言います。妻が夫の仕事のことで苦しんでいると、夫は余計に苦しむから、という意味のことを言うのです。
これは深い言葉だと思いました。夫婦は如何にあるべきか、と深く考えたらそうなるのでしょう。
「妻だから、夫と一緒に苦しむべき」という考え方もあるかもしれません。しかし、夫が苦しんでいる時に妻の苦しむ顔を見せられては、夫は余計に苦しましてや自分の身の上のことが原因で、となると、夫はおのれ自身を責めるでしょう。
苦しみ、苦しみ、良い解決方法も思い浮かばないかもしれません。
ともに悩み苦しむといっても苦しむ姿をみせるのでは、「夫婦が寄り添う」在り方としては好ましくない。むしろ妻は明るく前向きになっていたほうがいいということでしょう。
単なる勧善懲悪の話で終わるのではなく、こういうやり取りがあるドラマは、じっくりと、深く考えさせられるものです。