どうも!いや〜うちでもさすがの9連休でしたが
体の方が まだどうもお休み気分みたいで...(笑)
さて 今回の車両は スズキ ワゴンR MH23S
まだまだ走りまくってる人気の車種です(^^)
「たま〜に信号待ちをしていると車体が震えるくらい
エンジンの調子が悪くなり エンストする」との事...
再始動もなかなか出来ない状態なので 診てほしいっと
お客さんからTELがありました
うちでは1度も点検した事がない車両で
お客さんの息子さんの奥様が乗られている車両みたいです(*-*)
ほどなくしてご来店...
代車と入れ替えさせていただき 早速診断...
チェックランプの点灯はありません
何かメモリーされているかもしれないと
試しに診断機でチェックするもノーコード(^^)
信号待ちをしているとドドりながらエンストするとの事でしたの
実際に試乗してみる事に...
すると すぐに症状が出ました!
「トトトト... ストン」っとエンスト
その後 クランキングするもエンジン始動はならず
ですが アクセルを踏み込みながらエンジンを始動すると
エンジンはかかりますが アイドリングが低い...
まあ この車両にはたまにあるんですが
典型的なアイドリング不調ですね〜
メンテナンス(オイル交換を含め)をやっとかないと
このエンジンは すぐにご機嫌斜めになってしまいます(笑)
まずは スロットルボディが見える所までバラして行きます
ポートの周りやバタフライに少し汚れがあります(><)
ISCVに行く穴もほどほどに汚れるみたい...
次に ISCV をバラして行きます...
んで このブログでも何回もご説明はしているんですが
「ISCV」とはなんぞや!?って話ですよね〜
スロットルバルブのバイパス通路を流れる
空気量を調整してアイドル回転数を制御する部品を
「アイドル スピード コントロール バルブ」と言い
英語の頭文字をとり「ISCV」と読んでいます
日本語では「アイドル回転速度制御」って感じかな〜(^^)
この部品の先端に汚れが溜まっていると
正常な空気量をエンジン側に送る事が出来ず
エンジン不調になってしまうんです(><)
また バイパス通路にも汚れは溜まっています
ISCVだけ清掃する方が「なんかイマイチな感じ」っと思うのは
ここのバイパス通路の清掃を怠っているのではないかな〜っと思います
清掃してみると やはり汚れていました(><)
これじゃ〜エンストするでしょうね〜...
スロットルバルブの方もキレイにしておきましょう!
それから スロットルボディの清掃に関して
賛否両論ある所なんですが...
「下側のバイメタルの方は清掃しないんですか?」っと
よく質問されます(Youtubeの方ですけど)
結論から言うと うちの会社では分解・清掃はしていません
理由は 3つあります(@@)
1つ目は ディーラーが正式に非分解と謳っているからです
まあセオリー通りっちゃ〜セオリー通りなんですが...
2つ目は 中に入っている部品(バイメタルやOリングなど)の
設定がありません
よくOリングがパッキパキになって切れる事が多いんです
以前 分解していた時にOリングが切れていて 部品屋さんに
「Oリング頂戴〜」っと言うと
「設定ないですよ〜」って言われ
ちょうど合うOリングを探す旅に出かけた事がありましたから(笑)
3つ目は よほどの汚れではない限り 清掃しなくても調子は戻るからです
バイパス通路は中で繋がっていますんで 泡状のキャブコンを
入口と出口とから注入してやれば この部分まで到達します
あとは ちゃんとパーツクリーナーで洗い しっかりとエアブローすれば
大体の車はOKなんです(まあ ここも賛否両論なんですが...)
分解のリスクを考えると 分解せずに清掃するのがベターって事で
うちの会社では そう言う方針となっています(^^)
ちなみに 分解するとこんな感じです!
中にバイメタルがあり プラスチック製のバルブが入っています
この手前に見えるOリングがパッキパキになっていて
外すと高確率で切れます(*-*)
そんでもって 意外とぴったりなOリングがないんですね〜(><)
まあ それでも分解したい!って方は自己責任でお願いします(m-m)
また 先ほど外してキレイにしたISCVはなんですが
6局のステップモーター式のISCVは単体点検ができます
3局のロータリーソレノイド式はできません(><)
基準値はメーカーによっても異なりますんで
調べていただきたいんですが 大体25Ω〜35Ωくらいです
上下に3局づつありますんで
上側の真ん中と右 真ん中と左
下側の真ん中と右 真ん中と左
の抵抗値がほぼほぼ同じであれば OKです(^^)
ちなみに いずれかがショートしている場合
ISCVだけではなく ECUまで壊れている可能性がありますので
気をつけてください!(><)
さて ISCVもキレイになったところで これでOK!
っと言いたいところなんですが ここでちょっと気になる点があります...
エンスト後 エンジンを再始動した時に
アクセルを踏み込まないとエンジンがかかってくれませんでした
こんな症状の時は OCVの動きが悪い可能性もあります
OCVはこのブログでも そんなに紹介していませんね〜(><)
「OCV」とはなんぞや!?って話です(笑)
可変バルブやVVT-iの話をすると ちょっと長くなりそうなんで
簡単に言うと オイルの流れる通路を変えて
エンジンを良い状態にします(めっちゃ簡単に言ってます)
「オイル コントロール バルブ」と言い
英語の頭文字をとり「OCV」と読んでいます
日本語では「オイルの流れる通路を制御する弁」って感じかな〜
(もうそのまま読んでますけど...)(^^)
このバルブの動きが悪いと レスポンスが悪くなったり
アイドルが落ちてエンストする事もあります
(ちょっとだけ詳しく説明すると...)
アイドリングの時は最遅角にならないといけないので
仮に わずかでも進角していれば オーバーラップが大きくなるので...
でも バラして見たんですが こちらは予想よりも
キレイでした...(笑)
ただ オイル管理が悪くスラッジが悪さをするんで
キャブコン等で洗浄しちゃいましょう!
パッキンは新品と交換してくださいね〜
オイル漏れの原因になりますからね〜
あと 洗浄する時には電気を流して 実際にプランジャーを
動かしてみると良いでしょう(^^)
あとはパーツクリーナーで洗浄し しっかりとエアブローしてください
ちなみに OCVは単体点検もできます
若干 メーカーによっても違いがあるんですが
基準が20度で7〜8Ωであれば OKです!
あとは 全てを組み上げて試運転してみて
問題なければ 修理完了です!
実際 この車両は 部品の洗浄だけで
トラブルは解決しました(よかったよかった)
お客さんにも「とりあえず これで様子を見てください」っと説明
スズキのK6Aのエンジンでは ISCVやOCVの不良で
エンジン不調やアイドリング不調になる事が多いです(><)
定期的にオイルの交換はしましょうね〜(^^)
2019年05月10日
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