2018年03月02日
とらかわぶた・・・
虎河豚(トラフグ)
どうもクラゲです。
最近食べてないんです。ふぐ・・・
でもすっごい毒あること忘れてません?
しかも実は毒だけでなく怖いものがあるんです。
〜〜〜漁獲〜〜〜
天然トラフグと言えば山口県(海あり)下関のイメージですが、
実は漁獲量日本一は石川県(海あり)だったんでビックリ!と思ったら「(全種の)フグ漁獲量」でした。
トラフグでは静岡(海あり)、愛知(海あり)、三重(海あり)だそうで、全体の6割はここらです。
栃木県(海なし)や長野県(海なし)で温泉水を利用して「海なし温泉養殖(クラゲ造語)」されてます。
フグ毒はエサ由来なので、温泉養殖物は無毒なんです。温泉地のフグ養殖がゾクゾク増えてます。
〜〜〜危険〜〜〜
「河豚は食いたし命は惜しし」
日本のフグ食文化は味と毒の葛藤の歴史です。
フグ毒は神経性の「テトロドトキシン」です。
テトロドトキシンは300℃に加熱しても分解されないんです。
致死量は2–3mgで、青酸カリの850倍!の毒性です。
初期症状として、頭痛、嘔吐、知覚障害、運動障害、言語障害、呼吸困難、血圧低下があり、
最終的には呼吸停止に陥って死亡します。24時間以内に死亡することが多いとのこと。
食べてから2〜5時間で症状が出ます。
8時間後に症状が出た場合は症状は軽いですが治療は受けましょう。
現在、フグ毒の解毒方法は確立されていないんです。
もし症状が出てしまったら、吐き出させてから、人工呼吸をします。呼吸器系のマヒがあるからです。
当然、ふぐ調理師免許保有者が調理したものに限られます。釣れたのを素人が捌いてなんてダメですよ!
注)ハイチのゾンビ(本物)は、この「テトロドトキシン」を使って蘇らせるそうです。
ちなみにクラゲは「気功」をやっているので、毒について調べてたら毒性の臨場感で体が痺れます。
で、フグの怖さは毒だけでなく、実は歯です。
漁業関係者が手を噛まれたって事故がよくあるんです。
厚手の手袋をしていても食い破って肉に到達するほどの鋭さとアゴの強さがあります。
口に指を突っ込んだら切断されます。
釣り糸をよく噛み切られます。たぶんクサフグです。
〜〜〜栄養〜〜〜
あまりフグの栄養は注目されてませんけど特徴的です。
フグは白身魚なので脂がほとんどありません。DHAなども少ないんですが、
その分タンパク質が豊富で、とってもヘルシーです。
何と言っても「コラーゲン」ですね。皮や骨周りに多く含まれます。
フグに含まれるビタミンBの「ナイアシン」と共にお肌や内臓、血管を若々しく保ちます。
アミノ酸でうまみ成分の「グルタミン酸」や「イノシン酸」はイイ出汁が出ます。
アミノ酸の「タウリン」も多く含まれます。内臓や血管を強くします。疲労回復効果もあります。
背中のあたりに多い「セレン」はミネラルの一種ですが、抗酸化作用があります。免疫機能を高めます。
ダイエット中でも安心して食べられますね。
〜〜〜食べる〜〜〜
絶品と言われるフグですが、トラフグは中でも最高級です。
何と言っても刺身ですね。
実の弾力が強いので、透き通るほどに薄く切ります。
関西ではフグを「テッポウ」と呼びます(打たれて死ぬ)。テッポウの刺身から「テッサ」と呼ばれます。
ふぐちり鍋も名物ですね。関西のいわゆる「てっちり」です。
「ちり」は「散り」です。テッポウで撃たれて散るんですね。
「ヒレ酒」も絶品です(クラゲは飲めませが)。
炙ったヒレを熱燗に入れるだけですが、旨味が溶けだして病みつきになるそうです。
皮を湯引きした「皮刺し」もコリコリした食感を楽しめます。
皮はゼラチン質でコラーゲンたっぷりです。
究極の珍味!「卵巣の糠漬け」
価格:1,980円 |
いったい誰が考えたのか謎ですが、特に毒が強い「卵巣」を食べるんですよ(震)。
卵巣を1年間高濃度の塩水に漬けて、糠に2年漬けて置いたら、あら不思議、毒が無くなっちゃったんです。
これは石川県(海あり)のみ「石川県フグ取扱い条例」の免許取得業者のみが製造できるそうです。
原料は「ゴマフグ」です。
天然物は数が減ってきているようですが、温泉を利用した養殖が各地で盛んになってきてます。
温泉大国日本ならではですね。もっと安く食べられるようになったらイイですね。
お肌プルプルになりましょう!
たまには奮発してフグ尽くしなんてイイかも!
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