2017年11月20日
大和朝廷の謎(2)金印
今日は、金印のお話しです。
その前に、大和朝廷の状況です。
先日も述べました通り、日向、奴国、大和国の合併により、
かなり穏便に大和朝廷は誕生しました。
まさに、和の国、大いなる大和国です。
しかし、現在の会社合併でもそうですが、やはり派閥の
ようなものは存在し、小さな国々の寄り合い所帯(奴国
も大国主命時代大いに発展しましたが、婚姻や連帯によ
るまとまりでした)であることには、変わりありません
でした。
ゆるやかな連邦制、連帯国家であったと考えられます。
神武天皇の後継をめぐりいざこざがあったり、まだ
しっかりとした体制ではありませんでした。
おそらく第3代の安寧天皇時代にはかなり落ち着き、
安定してきたものと思われます(安寧という名前が
それを示しています)。また、そのため、大した
業績もなく、欠史八代と呼ばれる所以だと考えられ
ます。
さて、第3代安寧天皇の頃、有名な金印が後漢の
光武帝より届けられます(西暦57年)。
有名な国宝「漢倭奴国王」です。
しかし、よく見ると「倭」ではなく「委」です。
従って、通説の「漢の倭の奴国王」ではなく
「漢が委任する奴国王」が正解と思われます。
つまり、大和朝廷は、対外的には「奴国」を
名乗り続けていたのです。
これは、先にも述べたように、当時奴国は朝鮮
半島にも領地を持っており、外国との交渉は
この奴国の出張所を通じて行っていたからだと
思われます。
さらに、後漢書「東夷列伝」に「倭国王師升等
、貢に生口百六十人を献じ請見を願う」とあり
ます。
通説では、「倭国王」(わこくおう)「師升」
(すいしょう)「等」(とう)と読んでいますが、
これも、「倭国」(わこく)
「王師升等」(おしひと)が正解と思われます。
第6代孝安天皇は、本名「日本足彦国押人尊」
(ヤマトタラシヒコクニ オシヒト ノミコト」
ですから、孝安天皇が奴隷を贈られたのでしょう。
西暦107年のことです。
日本書紀では、第3代安寧天皇が紀元前548年、
第6代孝安天皇が紀元前392年の即位となって
いますので、500年から600年も年代のサバ
を読んでいたことになります。
次回は、いよいよ、皆さんの最大関心事、卑弥呼
のお話しです。お楽しみに!!
その前に、大和朝廷の状況です。
先日も述べました通り、日向、奴国、大和国の合併により、
かなり穏便に大和朝廷は誕生しました。
まさに、和の国、大いなる大和国です。
しかし、現在の会社合併でもそうですが、やはり派閥の
ようなものは存在し、小さな国々の寄り合い所帯(奴国
も大国主命時代大いに発展しましたが、婚姻や連帯によ
るまとまりでした)であることには、変わりありません
でした。
ゆるやかな連邦制、連帯国家であったと考えられます。
神武天皇の後継をめぐりいざこざがあったり、まだ
しっかりとした体制ではありませんでした。
おそらく第3代の安寧天皇時代にはかなり落ち着き、
安定してきたものと思われます(安寧という名前が
それを示しています)。また、そのため、大した
業績もなく、欠史八代と呼ばれる所以だと考えられ
ます。
さて、第3代安寧天皇の頃、有名な金印が後漢の
光武帝より届けられます(西暦57年)。
有名な国宝「漢倭奴国王」です。
しかし、よく見ると「倭」ではなく「委」です。
従って、通説の「漢の倭の奴国王」ではなく
「漢が委任する奴国王」が正解と思われます。
つまり、大和朝廷は、対外的には「奴国」を
名乗り続けていたのです。
これは、先にも述べたように、当時奴国は朝鮮
半島にも領地を持っており、外国との交渉は
この奴国の出張所を通じて行っていたからだと
思われます。
さらに、後漢書「東夷列伝」に「倭国王師升等
、貢に生口百六十人を献じ請見を願う」とあり
ます。
通説では、「倭国王」(わこくおう)「師升」
(すいしょう)「等」(とう)と読んでいますが、
これも、「倭国」(わこく)
「王師升等」(おしひと)が正解と思われます。
第6代孝安天皇は、本名「日本足彦国押人尊」
(ヤマトタラシヒコクニ オシヒト ノミコト」
ですから、孝安天皇が奴隷を贈られたのでしょう。
西暦107年のことです。
日本書紀では、第3代安寧天皇が紀元前548年、
第6代孝安天皇が紀元前392年の即位となって
いますので、500年から600年も年代のサバ
を読んでいたことになります。
次回は、いよいよ、皆さんの最大関心事、卑弥呼
のお話しです。お楽しみに!!
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