2015年04月25日
京都・細見美術館「琳派のきらめき」展@横浜高島屋
細見美術館は、琳派の作品を多く所蔵していて、これまでも同館で催された琳派の展覧会は何度か見に行ったし、他所の美術館の琳派展で細見の所蔵作品を見かけた事もしばしばありますが、細見の琳派コレクションをこれだけまとまった作品数で見たのは今回が初めてで、見応えがありました。
今回の出展作品の多くは、細見家で実際に飾られていたものであり、個人コレクションならではの視点・美意識も感じることができます。
会場は大きく四つのコーナーに分かれています。第一は「琳派誕生」と銘打って、本阿弥光悦や俵屋宗達の作品が展示されています。
二番目のコーナーは「花咲く琳派」というタイトルで、尾形光琳・乾山兄弟をはじめとする京琳派と上方の絵師の作品を紹介しています。
三番目は「新たなる展開」と銘打って、酒井抱一とその弟子たちによって幕末から大正時代まで展開した江戸琳派の系譜を追います。
そして四番目のコーナーでは「京琳派ルネサンス」というタイトルで神坂雪佳を紹介しています。
それぞれのコーナーともに見応えはありますが、やはり最初の光悦・宗達の作品が面白い。非常にデザイン性が高い。特に乾山は、芸術作品と言うよりも、ポップカルチャーのイラストとか洗練された商業デザインと近い現代性があります。
初期琳派はアートじゃなくてデザインといえるかもしれません。
これが抱一、其一は、光悦・宗達や光琳・乾山とは違い、特に其一の絵は後期になるほど、「近代まであと一歩」と感じます。
中村芳中 白梅小禽図屏風
梅の花は簡略化して書いてます。
酒井抱一 桜に小禽図
4月15日(水)〜27日(月) 横浜島屋8階ギャラリー
入場時間:午前10時〜午後7時30分まで(午後8時閉場)
今回の出展作品の多くは、細見家で実際に飾られていたものであり、個人コレクションならではの視点・美意識も感じることができます。
会場は大きく四つのコーナーに分かれています。第一は「琳派誕生」と銘打って、本阿弥光悦や俵屋宗達の作品が展示されています。
二番目のコーナーは「花咲く琳派」というタイトルで、尾形光琳・乾山兄弟をはじめとする京琳派と上方の絵師の作品を紹介しています。
三番目は「新たなる展開」と銘打って、酒井抱一とその弟子たちによって幕末から大正時代まで展開した江戸琳派の系譜を追います。
そして四番目のコーナーでは「京琳派ルネサンス」というタイトルで神坂雪佳を紹介しています。
それぞれのコーナーともに見応えはありますが、やはり最初の光悦・宗達の作品が面白い。非常にデザイン性が高い。特に乾山は、芸術作品と言うよりも、ポップカルチャーのイラストとか洗練された商業デザインと近い現代性があります。
初期琳派はアートじゃなくてデザインといえるかもしれません。
これが抱一、其一は、光悦・宗達や光琳・乾山とは違い、特に其一の絵は後期になるほど、「近代まであと一歩」と感じます。
中村芳中 白梅小禽図屏風
梅の花は簡略化して書いてます。
酒井抱一 桜に小禽図
4月15日(水)〜27日(月) 横浜島屋8階ギャラリー
入場時間:午前10時〜午後7時30分まで(午後8時閉場)