2016年07月31日
「山種コレクション名品選T 江戸絵画への視線 ー岩佐又兵衛から江戸琳派へー」
山種美術館で開催中の「江戸絵画の視線 ―岩佐又兵衛から江戸琳派へ―」に行ってきました。
美術館サイトより「山種美術館では開館50周年を記念し、館蔵品の中から名品を選りすぐってご紹介する特別展「山種コレクション名品選」を2016年夏よりシリーズで実施いたします。
江戸中期の画家、伊藤若冲が注目されたことをきっかけに、近年では江戸絵画に対する関心が高まっています。江戸時代は、公家や武家だけでなく、庶民にいたるまで文化の享受層が拡大する中、まるで綺羅星のように、個性豊かな芸術家たちが次々に登場し、新たな潮流が生み出されていきました。当館のコレクションは、こうした江戸絵画の多彩な歴史を概観することができ、小規模ながらも質の高い作品がそろっています。とりわけ、当館創立者・山崎種二が、小僧時代に酒井抱一の絵を見たことをきっかけとして、後に美術品の蒐集を行うようになったことから、酒井抱一「秋草鶉図」(重要美術品)をはじめ、琳派の作品が充実している点が特筆されます。
本展では、浮世絵の祖とうたわれる岩佐又兵衛「官女観菊図」や、椿椿山「久能山真景図」をはじめとする重要文化財2件および「竹垣紅白梅椿図」などの重要美術品3件、琳派の俵屋宗達や抱一から、文人画の池大雅、奇想の画家として名高い若冲、狩野派や円山四条派、復古やまと絵にいたるまで、諸派の優品の数々をご紹介します。」
最初に展示されていたのは、若冲の『伏見人形図』。
それから酒井抱一、鈴木其一など琳派の作品が並び、金屏風の大作が続きます(いずれも山種美術館)。以下の4点は写真撮影可です!
伝・宗達筆『槙楓図』
酒井抱一筆『秋草鶉図』
鈴木其一筆『四季花鳥図』(右隻はニワトリの家族、左隻はオシドリの夫婦。ひよこがかわいい♪)
伝・土佐光吉筆『松秋草図』
保存もよく、照明もいいので、いずれも金の輝きと彩色ががとても美しい。
他にも、山本梅逸『花虫図』など、文人画も充実していますし、
作者不詳『源平合戦図』(武士の表情が豊かで義経、那須与一、敦盛などの名場面が描かれています。丁寧な解説付きです)
冷泉 為恭 武者図 19 世紀(好きな画家ですが、解説で新幕派と思われ、と幕末尊王攘夷派に殺されたと知りました。)
岸 連山 花鳥図 19 世紀(岸 連山は岸駒の孫娘と結婚。重厚さに四条円山派の柔らかさも加味した画家。第1章の最後を飾る大作。右隻に松と竹、鶴、オウム、白鷺。左隻に梅、牡丹、孔雀、白かんなど。瀟洒であり豪華)
など、いずれも見ごたえのある作品ばかり。
近代絵画中心の美術館と思っていましたが、今回同館のコレクションの厚みをあらためて感じました。おすすめです。
「江戸絵画への視線−岩佐又兵衛から江戸琳派へ−」
会期:2016年7月2日(土)〜8月21日(日)
開館時間:午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(但し、7/18は開館、7/19は休館)
会場:山種美術館
http://www.yamatane-museum.jp/
美術館サイトより「山種美術館では開館50周年を記念し、館蔵品の中から名品を選りすぐってご紹介する特別展「山種コレクション名品選」を2016年夏よりシリーズで実施いたします。
江戸中期の画家、伊藤若冲が注目されたことをきっかけに、近年では江戸絵画に対する関心が高まっています。江戸時代は、公家や武家だけでなく、庶民にいたるまで文化の享受層が拡大する中、まるで綺羅星のように、個性豊かな芸術家たちが次々に登場し、新たな潮流が生み出されていきました。当館のコレクションは、こうした江戸絵画の多彩な歴史を概観することができ、小規模ながらも質の高い作品がそろっています。とりわけ、当館創立者・山崎種二が、小僧時代に酒井抱一の絵を見たことをきっかけとして、後に美術品の蒐集を行うようになったことから、酒井抱一「秋草鶉図」(重要美術品)をはじめ、琳派の作品が充実している点が特筆されます。
本展では、浮世絵の祖とうたわれる岩佐又兵衛「官女観菊図」や、椿椿山「久能山真景図」をはじめとする重要文化財2件および「竹垣紅白梅椿図」などの重要美術品3件、琳派の俵屋宗達や抱一から、文人画の池大雅、奇想の画家として名高い若冲、狩野派や円山四条派、復古やまと絵にいたるまで、諸派の優品の数々をご紹介します。」
最初に展示されていたのは、若冲の『伏見人形図』。
それから酒井抱一、鈴木其一など琳派の作品が並び、金屏風の大作が続きます(いずれも山種美術館)。以下の4点は写真撮影可です!
伝・宗達筆『槙楓図』
酒井抱一筆『秋草鶉図』
鈴木其一筆『四季花鳥図』(右隻はニワトリの家族、左隻はオシドリの夫婦。ひよこがかわいい♪)
伝・土佐光吉筆『松秋草図』
保存もよく、照明もいいので、いずれも金の輝きと彩色ががとても美しい。
他にも、山本梅逸『花虫図』など、文人画も充実していますし、
作者不詳『源平合戦図』(武士の表情が豊かで義経、那須与一、敦盛などの名場面が描かれています。丁寧な解説付きです)
冷泉 為恭 武者図 19 世紀(好きな画家ですが、解説で新幕派と思われ、と幕末尊王攘夷派に殺されたと知りました。)
岸 連山 花鳥図 19 世紀(岸 連山は岸駒の孫娘と結婚。重厚さに四条円山派の柔らかさも加味した画家。第1章の最後を飾る大作。右隻に松と竹、鶴、オウム、白鷺。左隻に梅、牡丹、孔雀、白かんなど。瀟洒であり豪華)
など、いずれも見ごたえのある作品ばかり。
近代絵画中心の美術館と思っていましたが、今回同館のコレクションの厚みをあらためて感じました。おすすめです。
「江戸絵画への視線−岩佐又兵衛から江戸琳派へ−」
会期:2016年7月2日(土)〜8月21日(日)
開館時間:午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(但し、7/18は開館、7/19は休館)
会場:山種美術館
http://www.yamatane-museum.jp/