2016年07月30日
住友春翠生誕150年記念特別展 バロン住友の美的生活 ―美の夢は終わらない。 第2部数寄者住友春翠 ―和の美を愉しむ」
先日、東京都美術館で開催された「生誕300年記念 若冲展」で一番話題になったのが『動植綵絵』30幅でした。 これより少し前に描かれたとされるのが、東京・六本木の泉屋博古館分館で7月5日(火)〜8月5日(金)に展示中の『海棠目白図』です。
満開の海棠とシデコブシ、海棠の枝にとてもかわいいメジロが数羽止まっているのが見えます。動植綵絵よりも落ち着いた構図と自然な描写の作品です。
住友家15代当主の住友春翠(しゅんすい)は、住友家の当主で、明治から大正時代にかけて住友家の近代化を成し遂げた人物です。
「数寄者 住友春翠―和の美を愉しむ」は、住友春翠が調度や美術品、本邸で催された数々の名茶会や園遊会の様子を伝える展示がなされています。春翠は、50代を迎えた大正時代に、日本の伝統美術に心惹かれるようになっていきます。
そして、みずからの美意識にかなった茶道具を取り合わせ茶会をたびたび催した事が伝えられています。
その舞台となったのが、大正4(1915)年に完成した大阪・天王寺茶臼山の本邸。現在は大阪市立美術館・慶沢園となっている建物です。大阪市立美術館は中国絵画の名品も充実していますし、いずれ行きたいと思います。
今期は、若冲のほか、楼閣山水図 「元信」印、観曝図 長吉など、室町時代の夏珪様の水墨画も名品が。
また春翠自ら描いた「静閑楽事帖、養神帖」もよかった。忙しいビジネスの合間に気分転換として描いたものだそうですが、幼少期から四条円山派に学んだらしく、見事な作品です。
前期に続き、木島櫻谷の作品も良かったです。
野々村仁清『白鶴香合』 江戸時代
今回泉屋博古館のコレクションの充実ぶりを再認識しました。落ち着いた静かな空間で鑑賞でき、大好きな美術館の一つになりました。これからも楽しみです。
◆会期/8月5日(金)まで
開館時間/10時〜17時(入館は16時30分まで)
休館日/月曜(7月18日は開館)、7月19日(火)
入館料/800円(高大生600円) ※中学生以下・障がい者手帳ご提示の方は無料
泉屋博古館分館ホームページ
東京都港区六本木1-5‐1
満開の海棠とシデコブシ、海棠の枝にとてもかわいいメジロが数羽止まっているのが見えます。動植綵絵よりも落ち着いた構図と自然な描写の作品です。
住友家15代当主の住友春翠(しゅんすい)は、住友家の当主で、明治から大正時代にかけて住友家の近代化を成し遂げた人物です。
「数寄者 住友春翠―和の美を愉しむ」は、住友春翠が調度や美術品、本邸で催された数々の名茶会や園遊会の様子を伝える展示がなされています。春翠は、50代を迎えた大正時代に、日本の伝統美術に心惹かれるようになっていきます。
そして、みずからの美意識にかなった茶道具を取り合わせ茶会をたびたび催した事が伝えられています。
その舞台となったのが、大正4(1915)年に完成した大阪・天王寺茶臼山の本邸。現在は大阪市立美術館・慶沢園となっている建物です。大阪市立美術館は中国絵画の名品も充実していますし、いずれ行きたいと思います。
今期は、若冲のほか、楼閣山水図 「元信」印、観曝図 長吉など、室町時代の夏珪様の水墨画も名品が。
また春翠自ら描いた「静閑楽事帖、養神帖」もよかった。忙しいビジネスの合間に気分転換として描いたものだそうですが、幼少期から四条円山派に学んだらしく、見事な作品です。
前期に続き、木島櫻谷の作品も良かったです。
野々村仁清『白鶴香合』 江戸時代
今回泉屋博古館のコレクションの充実ぶりを再認識しました。落ち着いた静かな空間で鑑賞でき、大好きな美術館の一つになりました。これからも楽しみです。
◆会期/8月5日(金)まで
開館時間/10時〜17時(入館は16時30分まで)
休館日/月曜(7月18日は開館)、7月19日(火)
入館料/800円(高大生600円) ※中学生以下・障がい者手帳ご提示の方は無料
泉屋博古館分館ホームページ
東京都港区六本木1-5‐1