2015年04月19日
大英博物館展「大英博物館ナイト」に参加しました!
イギリス・ロンドンの大英博物館は、人類の文化遺産の殿堂として1753年に創設された世界最古の国立博物館です。約700万点もの収蔵品は、人類が刻んできた歴史を辿る文化の集積です。
4月18日(土)より東京都美術館にて開催される大英博物館展は、大英博物館が所蔵する、先史・ヨーロッパ、古代エジプト・スーダン、中東、ギリシャ・ローマ、アジア、アフリカ・オセアニア・アメリカ、コイン・メダル、版画・素描の8つの所蔵部門約700万点にも及ぶコレクションから、選び抜かれた100の作品を展示し、200万年前から現在に至る人類の創造と歴史をたどる貴重な企画です。
今回大英博物館ナイトに参加することができましたのでそのご報告をしたいと思います。
展覧会の趣旨は、土器や石器から始まり、工芸品や美術品といった、さまざまな「モノ」を通じて、200万年前から現代に至る人類の歴史を学ぶというもの。作品1つ1つは発見された場所や時代も違いますが、1つのものから社会に発達する背景などが詳しく解説付きで紹介されていて、現代に通じる知恵や、人類の長い歴史の中に私たちが生きていることなどを改めて考えさせられました。
全8章に分けて、誰もが知っているようなものから、全く見聞きしたことがない地域や文化のものまでを幅広く紹介。
映画『ハリーポッター』に登場する「ルイス島のチェス駒」や、大英博物館の代名詞といえる「ロゼッタ・ストーン」の原寸レプリカ、古代エジプトのミイラの棺は必見です。
第1章「創造の芽生え」では、人類が生活していく中で生まれた石器や土器を展示し、単なる道具から芸術性を求めていく過程を紹介。その後第2章から第8章までは、時代を追ってそれぞれの時代の視点で当時の世界中の動きを捉えていくことができます。展示品を通じて、彼らがどのように生きていたか、何を信じていたか。そういったことまでをも読み取ることができます。最終章では、大量生産が世界に与えた影響や現代の環境問題、平和に絡む未来へのメッセージも紹介。
すべての作品を展覧することで、人類の歴史の流れが把握できる仕組みとなっています。
鑑賞後は、地球をめぐる時空を超えた世界旅行を楽しんだような気分でした♪
なお公式サイトには、俳優の堺雅人さんや漫画家のほしよりこさん、イラストレーターのみうらじゅんさんらがお気に入りの “モノ” を1点チョイスする「わたしが選ぶ、この1点」など、見どころあるコーナーが盛りだくさん。こちらもぜひご覧くださいね。
それでは作品の一部をご紹介します。(所蔵先は全て大英博物館)
「ラムセス2世像」紀元前1280年頃 エジプト、エレファンティネのクヌム神殿
紀元前1279年頃から前1213年頃まで、約66年にわたり精力的にエジプトを統治し、死後も偉大な王として崇められ続けたファラオの像。
「ウルのスタンダード」 紀元前2500年頃 イラク
スタンダードとは軍旗のことですが、用途は不明。
片面には祝宴の様子が、もう片面には戦争の様子がモザイクで描かれています。
豊かさが階級社会を生み出し、また豊かさを保つために近隣部族との覇権争いが繰り広げられたそうです。なんだか現在に通じるものがあるような気がします。
「アマラーヴァティーの仏教彫刻」200-240年インド
中央にへび、土台にいのしし、らくだ、獅子など見事な彫刻。ストゥーパを囲む壁の一部だそうです。
「アウグストゥス帝の胸像」1〜40年 イタリア
老化しない 初代ローマ皇帝。ヤマザキマリさんもお気に入り。どこから見てもかっこいい♪
「ミトラス神像」100〜200年 イタリア、ローマ
「イフェの頭像」1300〜1400年代初期 ナイジェリア イフェ
「柿右衛門の象 」1650-1700年 日本
これぞ17世紀の「クールジャパン」!
「モチェ文化の壷 (戦士)」100〜700年 ペルー
表情がすごくリアル!貝と石で埋め込まれた物で本来の用途は謎に包まれているそうです。
「ルイス島のチェス駒」1150-1200年 イギリス・ルイス島、おそらくノルウェーで制作
「ハリー・ポッター」に登場する「ルイス島のチェス駒」 です。
「ゴアのキリスト像」1600-1700年 インド、ゴア
「ベニン王国の飾り板」1500〜1600年 ナイジェリア
展覧会は6月28日まで。子供も大人も楽しめ、展示品の美しさだけでなく、まるで時空を超えた世界旅行に出たような気分になれる本展に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
【開催概要】
大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史
■東京会場
会期:2015年4月18日(土)〜6月28日(日)
会場:東京都美術館 企画展示室
住所:東京都台東区上野公園8-36
開室時間:9:30〜17:30(金曜日は20:00まで)
※入室は閉室の30分前まで。
休室日:月曜日、5月7日(木)
※5月4日(月・祝)は開室。
観覧料:一般 1,600円(1,300円)、学生 1,300円(1,100円)、高校生 800円(600円)、65歳以上 1,000円(800円)、
※会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。
4月18日(土)より東京都美術館にて開催される大英博物館展は、大英博物館が所蔵する、先史・ヨーロッパ、古代エジプト・スーダン、中東、ギリシャ・ローマ、アジア、アフリカ・オセアニア・アメリカ、コイン・メダル、版画・素描の8つの所蔵部門約700万点にも及ぶコレクションから、選び抜かれた100の作品を展示し、200万年前から現在に至る人類の創造と歴史をたどる貴重な企画です。
今回大英博物館ナイトに参加することができましたのでそのご報告をしたいと思います。
展覧会の趣旨は、土器や石器から始まり、工芸品や美術品といった、さまざまな「モノ」を通じて、200万年前から現代に至る人類の歴史を学ぶというもの。作品1つ1つは発見された場所や時代も違いますが、1つのものから社会に発達する背景などが詳しく解説付きで紹介されていて、現代に通じる知恵や、人類の長い歴史の中に私たちが生きていることなどを改めて考えさせられました。
全8章に分けて、誰もが知っているようなものから、全く見聞きしたことがない地域や文化のものまでを幅広く紹介。
映画『ハリーポッター』に登場する「ルイス島のチェス駒」や、大英博物館の代名詞といえる「ロゼッタ・ストーン」の原寸レプリカ、古代エジプトのミイラの棺は必見です。
第1章「創造の芽生え」では、人類が生活していく中で生まれた石器や土器を展示し、単なる道具から芸術性を求めていく過程を紹介。その後第2章から第8章までは、時代を追ってそれぞれの時代の視点で当時の世界中の動きを捉えていくことができます。展示品を通じて、彼らがどのように生きていたか、何を信じていたか。そういったことまでをも読み取ることができます。最終章では、大量生産が世界に与えた影響や現代の環境問題、平和に絡む未来へのメッセージも紹介。
すべての作品を展覧することで、人類の歴史の流れが把握できる仕組みとなっています。
鑑賞後は、地球をめぐる時空を超えた世界旅行を楽しんだような気分でした♪
なお公式サイトには、俳優の堺雅人さんや漫画家のほしよりこさん、イラストレーターのみうらじゅんさんらがお気に入りの “モノ” を1点チョイスする「わたしが選ぶ、この1点」など、見どころあるコーナーが盛りだくさん。こちらもぜひご覧くださいね。
それでは作品の一部をご紹介します。(所蔵先は全て大英博物館)
「ラムセス2世像」紀元前1280年頃 エジプト、エレファンティネのクヌム神殿
紀元前1279年頃から前1213年頃まで、約66年にわたり精力的にエジプトを統治し、死後も偉大な王として崇められ続けたファラオの像。
「ウルのスタンダード」 紀元前2500年頃 イラク
スタンダードとは軍旗のことですが、用途は不明。
片面には祝宴の様子が、もう片面には戦争の様子がモザイクで描かれています。
豊かさが階級社会を生み出し、また豊かさを保つために近隣部族との覇権争いが繰り広げられたそうです。なんだか現在に通じるものがあるような気がします。
「アマラーヴァティーの仏教彫刻」200-240年インド
中央にへび、土台にいのしし、らくだ、獅子など見事な彫刻。ストゥーパを囲む壁の一部だそうです。
「アウグストゥス帝の胸像」1〜40年 イタリア
老化しない 初代ローマ皇帝。ヤマザキマリさんもお気に入り。どこから見てもかっこいい♪
「ミトラス神像」100〜200年 イタリア、ローマ
「イフェの頭像」1300〜1400年代初期 ナイジェリア イフェ
「柿右衛門の象 」1650-1700年 日本
これぞ17世紀の「クールジャパン」!
「モチェ文化の壷 (戦士)」100〜700年 ペルー
表情がすごくリアル!貝と石で埋め込まれた物で本来の用途は謎に包まれているそうです。
「ルイス島のチェス駒」1150-1200年 イギリス・ルイス島、おそらくノルウェーで制作
「ハリー・ポッター」に登場する「ルイス島のチェス駒」 です。
「ゴアのキリスト像」1600-1700年 インド、ゴア
「ベニン王国の飾り板」1500〜1600年 ナイジェリア
展覧会は6月28日まで。子供も大人も楽しめ、展示品の美しさだけでなく、まるで時空を超えた世界旅行に出たような気分になれる本展に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
【開催概要】
大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史
■東京会場
会期:2015年4月18日(土)〜6月28日(日)
会場:東京都美術館 企画展示室
住所:東京都台東区上野公園8-36
開室時間:9:30〜17:30(金曜日は20:00まで)
※入室は閉室の30分前まで。
休室日:月曜日、5月7日(木)
※5月4日(月・祝)は開室。
観覧料:一般 1,600円(1,300円)、学生 1,300円(1,100円)、高校生 800円(600円)、65歳以上 1,000円(800円)、
※会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。