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2014年11月23日

「東山御物の美」展 最終週

三井記念美術館(日本橋・東京)で開催中の「東山御物の美」展(11月24日まで)に行ってきました。
最終週に入り、現在、徽宗筆「桃鳩図」が展示中です。北宋時代の皇帝・徽宗は、政治には才がありませんでしたが書画に秀で、彼が描いた絵は中国絵画の最高峰として、日本で愛されてきました。「桃鳩図」は、足利義満が所有していたことを示す「天山」印が捺されています。現在は個人蔵であるため、めったに見ることのできない作品です。
東1yjimage.jpg
これを見られるだけでも貴重な機会なのですが、急遽、伝徽宗筆の「猫図」も、11月22〜24日にかけて特別出品されています。
こちらも個人蔵の作品。両方が揃って見られる機会は、これを逃したら二度とないかもしれません。
東2yjimage.jpg

ちなみに竹内栖鳳の 「班猫」のエピソード。3東猫5334358.jpg
栖鳳が街(沼津)を歩いていた際、八百屋の軒先に猫を発見し、そのとき無意識に呟いた言葉が、「徽宗皇帝の猫がいるぞ」。 のモデルは別の絵です。2東猫yjimage.jpg


「桃鳩図」と並んで重要なのは「四季山水図」。
雄大な自然の中にいる高士を描いたこの作品は、もともと春夏秋冬の4幅があったとされるもので、現在は夏と秋、冬の3幅が残っています。
『東山御物の美』展では普段は別々に保管されている夏と秋、冬を合わせて展示されています。私は冬が一番好き。
冬には猿、秋には鶴が描かれていますが、夏には動物はいません。春には梅が描かれていたのでは?というお話でした。
東5yjimageSZ8GW8KF.jpg4東yjimagePCB992R0.jpg
日本の「水墨画の父」ともいうべき牧谿の他にも、宮廷画家でありながら禅宗的な主題を好んだ梁楷(りょうかい)などの作品も展示されています。

絵の中に入り込むことではじめて見えてくる、繊細な表現をぜひ発見してください。「いったい何がすごいの?」と思ったら、展示室内に置いてある図録をご覧になると、丁寧な作品解説が載っています。こちらもオススメですよ!

22日は会場はこれまでになく混んでいましたが、入場制限まではなかったです。板倉聖哲先生も講演会のあと会場にお越しになり、来場者の質問にも丁寧に答えくださっていました。お話をそばできいていて、先生のこの展覧会への熱意を感じるとともに絵画の見方が深まりました。
他の美術館で見た作品も多かったのですが、やはり名品は何度見てもいいですね。
明日までです!これほどの展覧会はもう10年後かと思うと、なんとなくさびしい気がします。
開催にご尽力いただいた皆さま、本当にどうもありがとうございした。

「鶉図」(伝)李安忠
東3yjimagePHJ21O4Z.jpg


「特別展 東山御物―足利将軍家の至宝―」
会期:開催中〜11月24日(月・振替休)
会場:三井記念美術館(東京・日本橋)
posted by はまやん at 00:00| アート
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