2014年05月29日
「超絶技巧!明治工芸の粋」は凄い!
様々なジャンルにおける、最高のクオリティーの明治時代の工芸品約160点が揃う「超絶技巧!明治工芸の粋」展が、三井記念美術館(東京都中央区)で開かれています。
美術鑑賞では工芸よりも絵画が好きなのですが、日曜美術館で紹介されていたのに興味をもって訪ねてみました。
これはもう凄かった。絢爛豪華な世界に圧倒されました。
ものすごくお金がかかったのだろうな、どうして明治時代にこんな作品が?と思いますが、江戸時代の終わりとともに、美術工芸の職人たちは将軍家、大名、富裕商人といった当時の後楯を失い、大きな打撃を受けました。
そうした中、新政府は工芸品の輸出で外貨の獲得し、産業の発展を目指そうとしたわけです。工業の発展とともに、こうした政策は衰退していくわけですが、私たちが今豊かな生活を送れるのも、こうした工芸職人さんの努力のおかげもあるのかな、と思いました。
清水三年坂美術館の館長の村田理如氏は、ニューヨークのギャラリーで明治の工芸に出会い、その後ビジネスから引退して収集を始めたそうですが、非常に素晴らしい作品を残しながら、経歴も良くわからないような工芸職人もいるそうです。これからまだまだ新たな発見があるかもしれませんね。
このような素晴らしい展覧会を監修してくださった明治学院大学教授の山下裕二先生に感謝です。
明治の職人の技量の高さにびっくりさせられると同時に、「ここまでやるの〜?」と理屈抜きに楽しめます。
実際に実物を見ないと細かい細工がわからない作品もたくさんありますし、染織(刺繍画)は写真で見ると絵画のようで、その魅力は実物でないとわからないと思います。
この素晴らしい明治工芸ワールド、ぜひ美術館でご覧ください!
「超絶技巧!明治工芸の粋ー村田コレクション一挙公開」 三井記念美術館
会期:4月19日(土)〜7月13日(日)
休館:月曜日、5月7日(水)。但し4/28(月)、5/5(月)は休館。
時間:10:00〜17:00 毎週金曜日は19時まで開館。*入館は閉館の30分前まで。
料金:一般1300(1100)円、大学・高校生800(700)円、中学生以下無料。
HPから割引クーポンもあります!
*( )内は20名以上の団体料金。70歳以上は1000円
*毎週金曜日17時以降は「ナイトミュージアム」開催 一般1000円になります。
(大・高校生500円)
明治の細密工芸: 驚異の超絶技巧! (別冊太陽 日本のこころ 217山下裕二/監修 : 平凡社)
もカラー写真が豊富で、明治工芸の歴史や職人の紹介など解説も詳しく、展覧会出展以外の作品も多数紹介されているので、併せてご覧になるとより楽しめると思います。
今回の展覧会で明治工芸の魅力に目覚めた私。京都の清水三年坂美術館もぜひ行きたいと思っています。
美術鑑賞では工芸よりも絵画が好きなのですが、日曜美術館で紹介されていたのに興味をもって訪ねてみました。
これはもう凄かった。絢爛豪華な世界に圧倒されました。
ものすごくお金がかかったのだろうな、どうして明治時代にこんな作品が?と思いますが、江戸時代の終わりとともに、美術工芸の職人たちは将軍家、大名、富裕商人といった当時の後楯を失い、大きな打撃を受けました。
そうした中、新政府は工芸品の輸出で外貨の獲得し、産業の発展を目指そうとしたわけです。工業の発展とともに、こうした政策は衰退していくわけですが、私たちが今豊かな生活を送れるのも、こうした工芸職人さんの努力のおかげもあるのかな、と思いました。
清水三年坂美術館の館長の村田理如氏は、ニューヨークのギャラリーで明治の工芸に出会い、その後ビジネスから引退して収集を始めたそうですが、非常に素晴らしい作品を残しながら、経歴も良くわからないような工芸職人もいるそうです。これからまだまだ新たな発見があるかもしれませんね。
このような素晴らしい展覧会を監修してくださった明治学院大学教授の山下裕二先生に感謝です。
明治の職人の技量の高さにびっくりさせられると同時に、「ここまでやるの〜?」と理屈抜きに楽しめます。
実際に実物を見ないと細かい細工がわからない作品もたくさんありますし、染織(刺繍画)は写真で見ると絵画のようで、その魅力は実物でないとわからないと思います。
この素晴らしい明治工芸ワールド、ぜひ美術館でご覧ください!
「超絶技巧!明治工芸の粋ー村田コレクション一挙公開」 三井記念美術館
会期:4月19日(土)〜7月13日(日)
休館:月曜日、5月7日(水)。但し4/28(月)、5/5(月)は休館。
時間:10:00〜17:00 毎週金曜日は19時まで開館。*入館は閉館の30分前まで。
料金:一般1300(1100)円、大学・高校生800(700)円、中学生以下無料。
HPから割引クーポンもあります!
*( )内は20名以上の団体料金。70歳以上は1000円
*毎週金曜日17時以降は「ナイトミュージアム」開催 一般1000円になります。
(大・高校生500円)
明治の細密工芸: 驚異の超絶技巧! (別冊太陽 日本のこころ 217山下裕二/監修 : 平凡社)
もカラー写真が豊富で、明治工芸の歴史や職人の紹介など解説も詳しく、展覧会出展以外の作品も多数紹介されているので、併せてご覧になるとより楽しめると思います。
今回の展覧会で明治工芸の魅力に目覚めた私。京都の清水三年坂美術館もぜひ行きたいと思っています。