2014年05月31日
光線画の魅力
茅ヶ崎市美術館では、井上安治生誕150年を記念して 「絵師たちの視線(まなざし) ―安治・清親・光逸―」展を開催しています(〜 6月8日まで)。
最後の浮世絵師ともよばれた小林清親は、光と影のうつろいを情感豊かに描いた「光線画」と呼ばれる風景画が有名ですが、明治14年(1881)以降、光線画の制作を取りやめ風刺画を描くようになります。
井上安治は清親の弟子で、昨年三菱一号館 美術館で開催された「 浮世絵 Floating World 珠玉の斎藤 コレクション」の第3期でおそらく初めて知ったのですが、その際の出展作品が魅力的でしたので、今回茅ヶ崎まで行ってきました。
正直言って、井上安治に関しては、今回は光線画の魅力が充分に発揮されている作品は少ないように思えたのですが、茅ヶ崎ゆかりの土屋光逸の代表作〈東京風景〉が素晴らしかったです。
彼のことは今回初めて知ったのですが、小林清親の内弟子となり、十数年家族同様に生活していたそうです。東京風景はどれも秀逸でしたが、特に「柳橋」、「高輪泉岳寺」、「四谷荒木横町」、「品川沖」、「上野公園」はこれぞ光線画という感じで、昭和初期の東京の夜景が情緒豊かに描かれてました。
もちろんその時代に生きているわけではありませんが、昔日の東京の姿がなぜか懐かしく思えて、明治から昭和初期にタイムスリップしたような不思議な時間を過ごせました。
最後の浮世絵師ともよばれた小林清親は、光と影のうつろいを情感豊かに描いた「光線画」と呼ばれる風景画が有名ですが、明治14年(1881)以降、光線画の制作を取りやめ風刺画を描くようになります。
井上安治は清親の弟子で、昨年三菱一号館 美術館で開催された「 浮世絵 Floating World 珠玉の斎藤 コレクション」の第3期でおそらく初めて知ったのですが、その際の出展作品が魅力的でしたので、今回茅ヶ崎まで行ってきました。
正直言って、井上安治に関しては、今回は光線画の魅力が充分に発揮されている作品は少ないように思えたのですが、茅ヶ崎ゆかりの土屋光逸の代表作〈東京風景〉が素晴らしかったです。
彼のことは今回初めて知ったのですが、小林清親の内弟子となり、十数年家族同様に生活していたそうです。東京風景はどれも秀逸でしたが、特に「柳橋」、「高輪泉岳寺」、「四谷荒木横町」、「品川沖」、「上野公園」はこれぞ光線画という感じで、昭和初期の東京の夜景が情緒豊かに描かれてました。
もちろんその時代に生きているわけではありませんが、昔日の東京の姿がなぜか懐かしく思えて、明治から昭和初期にタイムスリップしたような不思議な時間を過ごせました。