2015年11月29日
東京・上野、東京都美術館「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」
2015年9月19日(土)より、東京・上野、東京都美術館で、「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展『印象、日の出』から『睡蓮』まで」が開催されています。
マルモッタン・モネ美術館には、印象派を代表する画家クロード・モネ(1840-1926)の、86歳で亡くなるまで手元に残したコレクションが所蔵されています。この展覧会は、息子ミシェルから同美術館に遺贈されたこのモネ・コレクションを中心に、約90点で構成されています。子供たちの成長を記録した作品や友人ルノワールによるモネ夫妻の肖像画、旅先の風景画、白内障を患いながらも描き続けた晩年の作品など、モネの変遷をたどる展覧会といえそうです。
晩年のモネは、光の変化に伴って移り変わる水面を見つめつづけました。ジヴェルニーの庭を描きながらも、睡蓮や太鼓橋の形態は次第に抽象化されていき、色彩溢れる画面が生み出されていきます。ときに荒々しい筆触をみせる最晩年の作品群は、モネの新しい面を見せてくれました。
今回は全てマルモッタンのコレクション。モネ自体の作品は70点ほどです。先ほかにモネの収集した作家の小品ドラクロワやブータンの水彩画などが加わります。
10代後半で描いたカリカチュア(風刺画)や30代から40代の風景画、モネの代名詞ともいえる「睡蓮」の連作、さらに晩年に白内障を患ってからも精力的に描き続けた「日本の橋」など、モネの画業を辿ることができます。
展覧会の構成は以下の通りです。
家族の肖像
モティーフの狩人 I
収集家としてのモネ
若き日のモネ
ジョルジュ・ド・ベリオ・コレクションの傑作─マルモッタン美術館の印象派コレクションの誕生
モティーフの狩人 II( ノルマンディーの風景)
睡蓮と花─ジヴェルニーの庭
最晩年の作品
晩年の「睡蓮」は、とても荒々しく白内障を患った影響なのかもしれませんが、画風が明らかに違います。最晩年の作品の「しだれ柳」に日本の橋」、「バラの橋」の連作もありましたが、線は波打ってはのたうち回り、色は燃え上がるようで激しく錯綜しています。まるで前衛アートのような・・・。
モネのファンでも、この時期の作品の評価は分かれるかもしれません。
ただモネの軌跡を辿ることで、画風の変遷だけでなく、モネが生涯にわたって抱き続けた創作への情熱を感じることができました。
クロード・モネ 《雪の効果、日没》 1875年
クロード・モネ 《クルーズ川の渓谷、夕暮れの効果》 1889年
クロード・モネ 《霧のヴェトゥイユ》
クロード・モネ《ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅》1877年
クロード・モネ《睡蓮》1903年
クロード・モネ 《プールヴィルの海岸、日没》 1882年
これまでのモネ展と比較しても一番混んでいました。
館内の状況については公式サイトで随時更新、またツイッターアカウント(@monet2015_ntv)も発信しています。毎週金曜の夜間開館なども狙い目となりそうです。
同展は東京都美術館での展示を終えた後、福岡市美術館、京都市美術館、そして新潟県立近代美術館を巡回する予定です。
開催期間/2015年9月19日(土)〜12月13日(日)
開催場所/東京都美術館 企画展示室 台東区上野公園8-36
開室時間/9:30〜17:30(金、10月31日〜11月2日は〜20:00)
・《印象、日の出》展示期間(9月19日〜10月18日)の金土、並びに9月20日〜22日、10月11日は〜21:00
・入室は閉室30分前まで
休室日/月、10月13日(火)、11月24日(火)
・9月21日、10月12日、11月2日、11月23日は開室
入場料/一般1,600円、学生1,300円、高校生800円、65歳以上1,000円
問い合わせ先/03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://www.ntv.co.jp/monet/
マルモッタン・モネ美術館には、印象派を代表する画家クロード・モネ(1840-1926)の、86歳で亡くなるまで手元に残したコレクションが所蔵されています。この展覧会は、息子ミシェルから同美術館に遺贈されたこのモネ・コレクションを中心に、約90点で構成されています。子供たちの成長を記録した作品や友人ルノワールによるモネ夫妻の肖像画、旅先の風景画、白内障を患いながらも描き続けた晩年の作品など、モネの変遷をたどる展覧会といえそうです。
晩年のモネは、光の変化に伴って移り変わる水面を見つめつづけました。ジヴェルニーの庭を描きながらも、睡蓮や太鼓橋の形態は次第に抽象化されていき、色彩溢れる画面が生み出されていきます。ときに荒々しい筆触をみせる最晩年の作品群は、モネの新しい面を見せてくれました。
今回は全てマルモッタンのコレクション。モネ自体の作品は70点ほどです。先ほかにモネの収集した作家の小品ドラクロワやブータンの水彩画などが加わります。
10代後半で描いたカリカチュア(風刺画)や30代から40代の風景画、モネの代名詞ともいえる「睡蓮」の連作、さらに晩年に白内障を患ってからも精力的に描き続けた「日本の橋」など、モネの画業を辿ることができます。
展覧会の構成は以下の通りです。
家族の肖像
モティーフの狩人 I
収集家としてのモネ
若き日のモネ
ジョルジュ・ド・ベリオ・コレクションの傑作─マルモッタン美術館の印象派コレクションの誕生
モティーフの狩人 II( ノルマンディーの風景)
睡蓮と花─ジヴェルニーの庭
最晩年の作品
晩年の「睡蓮」は、とても荒々しく白内障を患った影響なのかもしれませんが、画風が明らかに違います。最晩年の作品の「しだれ柳」に日本の橋」、「バラの橋」の連作もありましたが、線は波打ってはのたうち回り、色は燃え上がるようで激しく錯綜しています。まるで前衛アートのような・・・。
モネのファンでも、この時期の作品の評価は分かれるかもしれません。
ただモネの軌跡を辿ることで、画風の変遷だけでなく、モネが生涯にわたって抱き続けた創作への情熱を感じることができました。
クロード・モネ 《雪の効果、日没》 1875年
クロード・モネ 《クルーズ川の渓谷、夕暮れの効果》 1889年
クロード・モネ 《霧のヴェトゥイユ》
クロード・モネ《ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅》1877年
クロード・モネ《睡蓮》1903年
クロード・モネ 《プールヴィルの海岸、日没》 1882年
これまでのモネ展と比較しても一番混んでいました。
館内の状況については公式サイトで随時更新、またツイッターアカウント(@monet2015_ntv)も発信しています。毎週金曜の夜間開館なども狙い目となりそうです。
同展は東京都美術館での展示を終えた後、福岡市美術館、京都市美術館、そして新潟県立近代美術館を巡回する予定です。
開催期間/2015年9月19日(土)〜12月13日(日)
開催場所/東京都美術館 企画展示室 台東区上野公園8-36
開室時間/9:30〜17:30(金、10月31日〜11月2日は〜20:00)
・《印象、日の出》展示期間(9月19日〜10月18日)の金土、並びに9月20日〜22日、10月11日は〜21:00
・入室は閉室30分前まで
休室日/月、10月13日(火)、11月24日(火)
・9月21日、10月12日、11月2日、11月23日は開室
入場料/一般1,600円、学生1,300円、高校生800円、65歳以上1,000円
問い合わせ先/03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://www.ntv.co.jp/monet/