2015年11月16日
東京国立博物館〜一遍聖絵
一遍と歩く 一遍聖絵にみる聖地と信仰
東博HPより〜時宗(じしゅう/時衆)の祖・一遍(いっぺん/1239〜1289)は、全国さまざまな社寺や霊場を巡礼し、賦算(ふさん/念仏札配り)や踊り念仏をとおして布教を行なった念仏聖(ひじり)です。伊予国(愛媛県)の武士・河野氏の出身でしたが、承久の乱で一家は一時没落。一遍は13歳で出家し、51歳で亡くなるまで、浄土教学をもとに独自の念仏修行を実践しました。
一遍の十回忌にあたる正安元年(1299)に制作された国宝「一遍聖絵」は、その生涯を訪れた聖地の壮麗な風景とともに伝える伝記絵巻です。そのなかには、三国伝来の霊験本尊で知られる信濃善光寺や極楽浄土の東門と呼ばれた四天王寺など、日本仏教の礎となった古寺や、神仏の浄土として名高い熊野や護国の神として信仰された石清水八幡宮など、阿弥陀如来を本地仏とする古社も登場します。一遍聖絵には「仏道を修行する人は、神の威光を仰ぎ奉るべきではないか」(巻第6第2段)とあり、その言葉通り多様な社寺を訪れました。
本特集では、当館所蔵の巻第7と江戸時代の模本を手がかりとして、熊野、善光寺、因幡堂、当麻寺、石清水八幡宮など代表的な聖地・信仰を所縁の絵画、彫刻、考古遺物とともに紹介します。
国宝「一遍聖絵」巻第7と江戸時代に狩野派の絵師によって写された模本を手がかりに、一遍が訪れた聖地やその背景にある信仰に関連する絵画、彫刻、考古遺物を紹介します。一遍とともに諸国の社寺を巡るような気持ちでご覧いただけます。〜
東博本巻第7(国宝)は会期中全場面展示です。第7は2つあるそうです。国宝 一遍聖絵 巻第七(部分) 法眼円伊筆 鎌倉時代・正安元年(1299)
一遍聖絵(模本) 、因幡堂薬師縁起絵 1巻 鎌倉時代・14世紀 ほか
東博HPより〜時宗(じしゅう/時衆)の祖・一遍(いっぺん/1239〜1289)は、全国さまざまな社寺や霊場を巡礼し、賦算(ふさん/念仏札配り)や踊り念仏をとおして布教を行なった念仏聖(ひじり)です。伊予国(愛媛県)の武士・河野氏の出身でしたが、承久の乱で一家は一時没落。一遍は13歳で出家し、51歳で亡くなるまで、浄土教学をもとに独自の念仏修行を実践しました。
一遍の十回忌にあたる正安元年(1299)に制作された国宝「一遍聖絵」は、その生涯を訪れた聖地の壮麗な風景とともに伝える伝記絵巻です。そのなかには、三国伝来の霊験本尊で知られる信濃善光寺や極楽浄土の東門と呼ばれた四天王寺など、日本仏教の礎となった古寺や、神仏の浄土として名高い熊野や護国の神として信仰された石清水八幡宮など、阿弥陀如来を本地仏とする古社も登場します。一遍聖絵には「仏道を修行する人は、神の威光を仰ぎ奉るべきではないか」(巻第6第2段)とあり、その言葉通り多様な社寺を訪れました。
本特集では、当館所蔵の巻第7と江戸時代の模本を手がかりとして、熊野、善光寺、因幡堂、当麻寺、石清水八幡宮など代表的な聖地・信仰を所縁の絵画、彫刻、考古遺物とともに紹介します。
国宝「一遍聖絵」巻第7と江戸時代に狩野派の絵師によって写された模本を手がかりに、一遍が訪れた聖地やその背景にある信仰に関連する絵画、彫刻、考古遺物を紹介します。一遍とともに諸国の社寺を巡るような気持ちでご覧いただけます。〜
東博本巻第7(国宝)は会期中全場面展示です。第7は2つあるそうです。国宝 一遍聖絵 巻第七(部分) 法眼円伊筆 鎌倉時代・正安元年(1299)
一遍聖絵(模本) 、因幡堂薬師縁起絵 1巻 鎌倉時代・14世紀 ほか
狩野養長を中心とした、狩野派の絵師たちの作品。摸本と言いつつ十分楽しめました。 時間の余裕をもって鑑賞することをおすすめします。 なお、この絵巻を所蔵する時宗総本山清浄光寺(遊行寺・神奈川県藤沢市)に所属し、「一遍聖絵」の維持管理を行う遊行寺宝物館が全面的にリニューアルオープンし、その記念事業として、全十二巻が遊行寺宝物館、第2会場として県立歴史博物館、第3会場として県立金沢文庫の三館で共同展示されます。各館の展示巻にはそれぞれ特色があり、各館を巡ることにより全巻を鑑賞できます。「一遍聖絵」全巻同時の一般公開は本邦初であり、三館での展示も初の試みだそうで、こちらも併せて訪れてみてはいかがでしょうか。 【このカテゴリーの最新記事】
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