2016年01月15日
超初心者向け知的財産のお話 知財検定過去問題 その5
かえるくんです
引き続き平成27年3月実施の3級学科の過去問題です。
Q9、映画の著作権の問題です、頒布といったら映画です。
ア 譲渡と貸与の性質を備える。
イ 上映と譲渡の性質を備える。
ウ 貸与と上演の性質を備える。
映画の著作権だけには頒布権があります。
頒布権は譲渡権+貸与権の権利なのでアが正解です。
Q12、商標権に関する問題です。
ア 商標権の設定登録後1年を経過する前であっても,登録商標
の不正使用を理由とする不正使用取消審判を請求することが
できる。
そのとおりです。
イ 商標権は,その一部の指定商品を分割して他人に移転するこ
とはできない。
一つの商標で複数商品をできます。それを分割して権利移転
することができます。
ウ 自己の商標権に係る禁止権と他人の商標権に係る禁止権とが
重複する範囲について,当該他人は登録商標を使用することが
できる。
できません。
禁止権とは、類似する商標を使わせない排他的権利です。
ですので「類似ゾーンは、自分が使ってよいゾーンではなく、他人
の商標登録を排除できるに過ぎません。
Q13、パリ条約に関する問題です。
ア 同盟国間の不平等を生じないよう,各同盟国の特許要件は
同じである。
パリ条約は、各国特許の独立をうたっているので同じでは
ありません
イ 優先権の主張の基礎となる第一国の特許出願を取り下げた
場合には,優先権の主張を伴う特許出願をした他の国におい
て特許出願が無効となる。
第一国の出願は、出願日を確定する為のものなので、拒絶査定
になっても、取り下げても、第二国以降への出願が無効に
なったりはしません。
ウ 同盟国の国民は,優先権の主張の基礎となる第一国の特許
出願を,自国の特許庁ではなく,他の同盟国の特許庁へ出願
することができる。
そのとおりです。
Q14、意匠権に関する問題です。
ア 意匠権の存続期間は,設定登録の日から15年で終了する。
但し,出願の日から20年を超えることはできない。
意匠の存続期間は登録から最大20年です。
イ 秘密意匠の意匠権の秘密期間は,意匠公報発行の日から3年
以内の期間を指定して請求した期間となる。
秘密意匠は設定登録の日から最大3年、意匠広報の図面部分が
非表示となります。説明文は意匠広報に掲載されます。
ウ 意匠権は,登録査定を受けた後,第1年分の登録料を納付し
設定登録がなされると発生する。
そのとおりです。
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