2021年09月11日
負担軽減と食費の節約どちらが大事?食事宅配(宅食)のメリットとデメリット
宅配食事サービスは、仕事で忙しい方、独身で栄養が心配な方、糖尿病や高血圧など食事制限のある方、スポーツやダイエットなどで食事制限を行っている方、高齢で一人暮らしで料理をすることが難しい方、高齢の親御さんの健康を考えてなど、幅広い方に利用されています。
宅配食事サービスを利用するにあたっては、良いところ(メリット)もあれば、悪いところ(デメリット)もあります。
まずは、メリット・デメリットを知り、生活スタイルに合わせて宅配食事サービスを利用してみましょう。
【目次】
・宅配食事サービスを使うメリット
・宅配食事サービスを使うデメリット
・食費にかかる金額の比較
・宅配食事サービス利用のまとめ
・宅配食事サービス比較
【宅配食事サービスを使うメリット】
宅配食事サービスを使うメリットは様々ありますが、大きく3点ご紹介します。
1.買い物と調理の必要がない
高齢になると、買い物に行くことも調理を行うことも大きな負担となることもあるでしょう。
宅配食事サービスであれば、出来上がった惣菜やお弁当が自宅に届くため、買い物に行く必要もなければ、調理の必要もありません。
買い物や調理が体力的に厳しいという方にとって、「買い物や調理の必要がないこと」が1番のメリットかもしれません。
また、買い物と調理の必要がないことは時間の削減にもなります。これらに費やしていた時間を別のことを行う時間に費やすことができるのです。
単身世帯、共働き世帯はもちろんのこと、介護が必要なご家族がいらっしゃる世帯でも、時間の削減は大きなメリットとなるでしょう。
2.管理栄養士が考えた内容になっているので安心
事業者やサービスによって様々なメニューがありますが、管理栄養士が監修をして献立を立てている事業者・サービスも多くあります。
カロリーの制限、糖質制限、塩分制限など、人によっては食事において制限のある方もいます。
自宅で栄養素をきちんと考えて献立を立てて食事を作ることは楽なことではありません。
食事制限のない方でも、栄養バランスの良い食事を取るためには毎日意識する必要があります。
その点、宅配食事サービスでは多くの場合、栄養バランスが取れた献立が立てられているので、安心して毎日の食事をとることができます。
3.事業者によっては安否確認も兼ねているので安心
事業者・サービスによっては高齢者の安否確認を兼ねているものもあります。
同居をしていない場合、ご家族が健康を保ち、安全に暮らしているかは心配な反面、毎日様子を見に行ったり、連絡を取ったりするのは難しいもの。
その点、食事のお届けと合わせて安否の確認を行ってもらえるのは、安心につながります。
安否確認を重要視している場合は、検討しているサービスがきちんと安否確認を行ってくれるのかを確認することが大切です。
【宅配食事サービスを使うデメリット】
宅配食事サービスを使うことでのデメリットもあります。
ここでは大きく3つのデメリットを紹介します。
ただしデメリットといっても、サービスによってはデメリットとならない場合もあります。
それぞれの宅配食事サービスの内容をよく知って自分に合ったサービスを利用することが大切です。
1.お金がかかる
「宅配食事サービスってお金が結構かかるんじゃないの?」という方もいらっしゃるでしょう。
それは間違いありません。一般的に、食材だけの価格と比べると、宅配食事サービスを利用したほうが価格は高くつきます。
それは、作る手間・お届けの手間が入っているので当然のことです。しかし、その分時間を削減できたり、買い物に行く必要がなかったりなどのメリットもあります。
「お金がかかる」と価格面だけで考えるのではなく、価格・時間・手間などを比べてみた時に、どうなったら生活が豊かになるかを考えてみると良いかもしれませんね。
2.メニューを自由に決めることができない(メニューの自由度が低い)
宅配食事サービスでは、一食から注文できる場合もあれば5食分や7食分などまとめて注文して届く場合もあります。
時として「今はどうしてもカレーライスが食べたい!」という欲求にかられるときもあるでしょう。
そうした場合に、すでにメニューが決まっているので食べたいものが即座に食べられないデメリットはあります。
自由にメニューを決められないことが心配な場合は、外食を取り入れてみたり、自分で作ってみたりというように、日のよってうまく使い分けてみると良いでしょう。
また、各事業者・サービスでメニューが豊富とは言え、飽きることもあるかもしれません。
その場合は、複数の事業者・サービスを利用してみることで、より毎日の食事を楽しむことができるのではないでしょうか。
3.総菜・お弁当を受け取る時間の制約がある
外出の予定が入っていて、自宅で受け取ることができない場合もあるでしょう。
外出をしたいけれど、「食事のお届けがあるから外出できない…」などのしがらみはデメリットとなる場合もあります。
「安否確認」がサービスの内容として含まれている場合は直接利用者にお渡しできないと意味がないですが、事業者・サービスによっては、宅配ボックスで対応しているところもあります。
サービスの利用を検討しているタイミングで、外出したい場合や不在時はどうしたら良いかを確認してみると良いでしょう。
【食費にかかる金額の比較】
では宅配食事サービスを利用した場合、どの程度の金額になるのでしょうか。
サービスを使う頻度によって、具体的に1ヶ月にかかる食費を比較してみましょう。ここでは仮に、朝食を300円・昼食を500円かけているとします。
平日の夜のみ宅配食事サービスにする場合
(宅配食事サービスは21食/1食600円で計算)
朝食代:300円×30日=9,000円
昼食代:500円×30日=15,000円
夕食代:600円×21日=12,600円+休日の夕食代
月にかかる食費としては、36,600円+休日の夕食代となります。
夜はすべて宅配食事サービスにする場合(宅配食事サービスは30食/1食600円で計算)
朝食代:300円×30日=9,000円
昼食代:500円×30日=15,000円
夕食代:600円×30日=18,000円
月にかかる食費としては、42,000円となります。
食材を全て購入して、1週間の食費を3,000円程度に収めている方であれば、1ヶ月の食費は12,000円。
夜を全て宅配食事サービスに切り替えたとすると食費は大幅に増えてしまいます。
例えば、外出の予定がある日は宅配食事サービスを利用するなど、うまく自炊と宅配食事サービスを組み合わせてみるとよいかもしれません。
また、中食(コンビニやスーパーの総菜)をよく利用しているという方であれば、1食分の金額は大きく変わらないでしょう。
同程度の金額であっても、宅配食事サービスは栄養バランスが考えられた献立になっていることが多いです。
健康や栄養バランスにもっと気を配りたい、という方は宅配食事サービスの利用を検討してみるとよいかもしれません。
【宅配食事サービス利用のまとめ】
宅配食事サービスのメリットとデメリットを紹介しました。
食材を買って全て自分で調理するのは、節約することができる反面、手間や時間はかかります。
その点、宅配食事サービスは、人によって食費は増えますが、負担や手間・時間を削減することができるとともに栄養バランスの考えられた食事がとれやすくなります。
高齢になって、外出が難しい・長時間立つことが難しいという方や、健康状態が気になる方は、負担を軽減するため・健康状態の維持・改善の方法として活用してみてはいかがでしょうか。
【宅配食事サービス比較】
@ワタミの宅食ダイレクト【介護食】
こちらは、居酒屋チェーン店のワタミが提供する介護食専門の宅配食事です。
食事形態が「やわらか」「ムース食」「なめらかゼリー」など、飲み込みに問題がある方でも自分に合う食形態が選べます。
詳しくは、こちらからどうぞワタミの宅食ダイレクト【介護食】公式ホームページ
ADr.つるかめキッチン
こちらは、株式会社クロスエッジが提供する、医師、管理栄養士が監修している、健康を考えた宅配食事です。
「バランス栄養」「糖質制限」「カロリー制限」「たんぱく・塩分制限」「塩分制限」などの宅配食事が選べ、健康管理に意識が高い方、一人暮らしで栄養バランスに不安な方、スポーツやダイエットなどの食事制限を考えている方にオススメです。
詳しくは、こちらからどうぞDr.つるかめキッチン公式ホームページ
B【メディカルフードサービス】
こちらは、医療職や介護職に従事している方はご存じの方も居るかもしれませんが、メディカルフードサービスが提供している【メディカルフードサービス】です。
メディカルフードサービス株式会社は、病院や介護事業所などに、簡単に調理して使える食事を提供しています。
「やわらか食(きざみ食、ムース食などもあり)」「たんぱく制限食」「カロリー制限食」「塩分制限食」「糖質制限食」「バランス健康食」など、病気などで食事制限がある方から栄養バランスを意識した食事をしたい方まで幅広く利用できます。
詳しくは、こちらからどうぞ【メディカルフードサービス】公式ホームページ
自宅では作ることが難しい介護食から健康を意識した食事をしたい忙しい方や一人暮らしまで、幅広く利用できます。
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