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2018年11月06日

マッスルメモリーの仕組み

筋トレを続けて筋肉をつけたとしても、筋トレを止めると筋肉は落ちていきます。そしてしばらく経ってから筋トレを再開する時に役立つ、マッスルメモリーという機能が体にはあります。

このマッスルメモリーという機能はとても便利で、筋トレをしているなら知っておいて損はないと思います。
今回はそのマッスルメモリーとは何なのか、そしてマッスルメモリーの仕組みについて説明していきたいと思います。


マッスルメモリーとは
脳.jpg

マッスルメモリーとは文字通り筋肉の記憶の事で、体は筋肉を鍛えたことを記憶していて、その記憶によって、ブランクがあり筋トレを再開した時に、元の体に戻すまでに以前より短い期間で元に戻せるというものです。

例えば5年間筋トレを続けて筋肉をつけたとします。そしてその後2年間筋トレを休んだとします。2年間も休むと筋肉はかなり落ちるので、筋トレを始める前と同じぐらいのレベルまで筋肉は落ちてしまっていると思います。

しかしその後筋トレを再開して再び鍛え始めると、5年より短い期間で元の体に戻すことができます。


マッスルメモリーの仕組み
細胞.jpg

筋肉を大きくしていくには筋繊維の細胞核を増やしていく必要があります。それは1つの細胞核が支配できる細胞の領域には限界があるためです。

筋繊維の細胞核が増えていく仕組み
筋トレをして筋肉が傷つけられると、筋繊維にくっついているサテライト細胞という細胞が活性化して、筋繊維の傷口から筋繊維の中に入り込みます。

サテライト細胞は何にでも変化できる細胞で、中に入り込んだサテライト細胞は筋繊維の細胞核になります。こうして筋繊維の細胞核が増え、筋肉は大きくなっていきます。

しかし筋繊維の細胞核は筋トレしたらすぐ増えるものではなく、ある程度筋肉が大きくなってから増えます。ですので筋肉の細胞核を増やし、筋肉を発達させていくのは時間がかかります。

細胞核が多いと筋肉の発達が早くなる
1度増えた細胞核は鍛えることをやめてもなかなか減りません。ですので筋トレをやめて筋肉が小さくなっても細胞核は増えたままです。

この状態で筋トレを再開すると、最初から細胞核が増えている状態なので筋肉の発達が早くなります。これがマッスルメモリーの仕組みです。


マッスルメモリーの期間
カレンダー.jpg

とても便利な機能のマッスルメモリーですが、記憶がずっと残り続けるかというとそうではないようです。マッスルメモリーが残る期間は大体10年ぐらいと言われています。

また筋肉の細胞核を増やすにはある程度の期間が必要で、半年から1年ぐらいは鍛えないと増えないと言われています。

ですので運動を止めて20年、30年経った場合や、鍛えて1カ月や2カ月ぐらいしか経ってない場合はマッスルメモリーの効果は期待できないと思います。


終わりに
今回はマッスルメモリーとその仕組みについて説明しました。筋トレを長く続けているとケガをしたり、忙しかったりして筋トレを休む時期もあると思います。

いったん休みだしてしまうと筋肉が落ちて元の体に戻すのが大変だと感じると思いますが、止めてからあまり時間が経っていなければマッスルメモリーのおかげで割と早く元の体に戻せます。

ですのでもし休んでしまったとしてもモチベーションを落さずに、マッスルメモリーを信じて元の体を目指して筋トレを再開してみてください。
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