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2023年12月10日

ランクル70タイミングベルト交換【PZJ70Vランドクルーザー】

昨年末ラジエーターからLLCが漏れはじめ、今年10月の車検切れまでリザーバータンクに水を注ぎ足しながらの応急処置で乗り続けたランクル70・PZJ70Vランドクルーザー。先日漏れている箇所を確認するためにラジエーターを取外しました。

PZJ70ラジエーター取外し13

来年の車検取得までに、ラジエーターの漏れている箇所をしっかり確認して、コアのひび割れを修理するか?アッシー交換か?HZJ70純正ラジエーターが流用できるのか?見極めて整備を完了させますが、ラジエーターを外したPZJ70ランドクルーザーのエンジンルームはスカスカでDIY整備に最適です。

PZJ70エンジンルーム

こんな状態のエンジンルームを目にしたら、この機会に古くなったベルト類を交換したくなります。


PZJ70ランドクルーザーのベルト類


2年前に予備車検を通したPZJ70ランドクルーザーは、走行距離が88000キロほどで、タイミングベルトは新車時のまま。1990年の初度登録から30年以上経過しているので、予備車検直後からずっと交換しようと思ってました。

先日ラジエーターを外した時、今が交換するチャンスだと思い、タイミングベルトやテンションベアリングなどを注文しました。





Vベルトは1999年にPZJ70Vランドクルーザーを入手してから、2005年に抹消するまで毎回トヨタディーラーに車検を依頼していたので、1回くらい交換されていると思います。それでも最後の交換から20年以上経過していますし、昨年スキー場に向かう道中でVベルトの緩みに気づき、道中の雪原で調整しましたがボルトが緩まず断念。そんな経緯もあって交換用のVベルト一式を購入してあります。





ベルト類に限らず、自動車部品は純正品にこだわりません。純正品製造メーカーでもある、三ツ星やバンドーのベルト、Koyoジェイテクトのベアリングなどは、純正品と同等品質なのに割安なので、DIY整備で使っています。

PZJ70ベルト類

タイミングベルトを注文する時ウオーターポンプも用意しましたが、走行距離が9万キロに満たないので、15万キロを超えたあたりで交換する事にしました。


PZJ70ランドクルーザーのタイミングベルト交換


ランクル70のタイミングベルト交換は比較的カンタンです。慣れた方なら2時間かからずに交換できるでしょう。

気を付ける点は、タイミングプーリーをズラさない事です。ズレてしまうとエンジン不調や損傷の原因になるので、確認を徹底してタイミングベルトを交換します。

タイミングベルトカバーを外すために、マイナスドライバーでクリップを外します。

PZJ70タイミングベルト交換1

PZJ70ランドクルーザーの1PZエンジンのタイミングベルトカバーは、クリップとボルトで固定されています。

PZJ70タイミングベルト交換2

カバーはクリップ4個とボルト3本で固定されていました。

PZJ70タイミングベルト交換3

カバーの内側は非常にキレイです。

PZJ70タイミングベルト交換4

クランクプーリーを回してタイミングプーリーの位置を合わせようと思いましたが、ボルトが大きすぎて手持ちの一番デカいレンチでも回せません。DIY整備でランクル70に乗り続けている方は、このサイズのレンチを持ってた方が良いかもしれません。

PZJ70タイミングベルト交換5

正攻法ではありませんが、タイミングプーリーを回してマークを合わせます。高圧縮なディーゼルエンジンだからでしょうか?レンチで回すのが大変でした。

PZJ70タイミングベルト交換6

見落としそうなプーリーのマークをエンジン側と合わせます。

PZJ70タイミングベルト交換7

プーリーとベルトとエンジン側のマークに赤ペンキで印を付けました。

PZJ70タイミングベルト交換8

見落としそうなマークにも赤ペンキを入れます。

PZJ70タイミングベルト交換9

ベルトのコマ数を確認するための印も付けます。

PZJ70タイミングベルト交換10

テンションスプリングを外します。

タイミングベルト交換で一番時間がかかったのが、このスプリングの脱着でした。外すのも大変でしたが、取付に1時間ほどかけても無理だったので、適当な取付ツール探しなどを含め、取付完了まで2時間近くかかりました。

整備工場なら適切なツールがあって簡単に脱着できるでしょうが、DIY整備では限られたツールで作業するので、無駄な労力と時間がかかります。

PZJ70タイミングベルト交換11

テンションベアリングの脱着は六角レンチが必要でした。取外して新品と比較すると、劣化を感じずスムーズに回ります。再利用可能にも思えますが交換です。

PZJ70タイミングベルト交換12

テンションベアリングのベースプレート形状が異なっていました。取付に問題はありません。

単なるプレートなので形状が異なるより、再利用しようかとも思いましたが交換しました。

PZJ70タイミングベルト交換13

取外したタイミングベルトも再利用できそうなほどキレイでした。

PZJ70タイミングベルト交換14

タイミングベルト交換が完了しました。

PZJ70タイミングベルト交換15

テンションスプリングの脱着で、適当なツールが見つからず、取外し時に針金を使いました。取付時かなり時間がかかりましたが、デカいプラスドライバーと針金を使って何とか取り付ける事が出来ました。

PZJ70タイミングベルト交換16

9万キロに満たないからでしょうか?まだ使えそうなタイミングベルトでした。

PZJ70タイミングベルト交換17

目視で亀裂は無く、劣化も感じませんが、もし亀裂や劣化があったら使用限界を超えている状態です。

PZJ70タイミングベルト交換18

最近のクルマは、10万キロ定期交換のタイミングベルトではなく、昔のようなタイミングチェーンが増えてきているようです。


PZJ70ランドクルーザーのVベルト交換


タイミングベルト交換が終わったらVベルトを交換するつもりでしたが、テンションスプリングの脱着に時間がかかり過ぎました。


整備工場ならタイミングベルト交換は1時間くらいか?2時間はかからないでしょうし、DIY整備でもパーツとツールが揃っていたら、せいぜい2時間で完了しそうです。

PZJ70のタイミングベルト交換は、写真を撮りながら、コーヒータイムを何度も入れて、4時間半ほどかかっています。

はじめてのタイミングベルト交換だったので、プーリー位置やベルトのコマ数など、かなり慎重に作業しましたが、最も時間がかかったのがテンションスプリング交換で、軽く2時間を費やしています。

調べてみるとランクル70のテンションスプリングは、マイナーチェンジのタイミングだと思いますが、力業で脱着するスプリングではなく、装着してピンを抜けばテンションがかかるタイプに変わっています。整備工場でもスプリング交換に手こずって、相当なクレームが入り改善したのかもしれません。


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