2017年12月21日
雨ニモ負ケズ‥の「本当の全文」とは
宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ‥‥
で始まる、あまりにも有名な詩ですね。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
ヨクハナク
決シテイカラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ‥‥
詩の途中部分は省略します。
とりあえず、その最後は
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
で終わる。
これが世間の一般常識だと思います。
しかし。
まだ、この先がある
ことはあまり知られていません。
【新】校本宮澤賢治全集
第十三巻(上)覚書・手帳本文篇(筑摩書房)
から引用してみましょう。
ん?????
最後のお経みたいなの何だ?
そうです。
ほら、よく見て下さい。
南無無辺行菩薩
南無上行菩薩
南無多宝如来
南無妙法蓮華経
南無釈迦牟尼仏
南無浄行菩薩
南無安立行菩薩
そうです、これは
「法華経」
です。
妙法蓮華経は法華経の正式名称。
宮沢賢治は18歳のとき法華経に触れて感動。
それまで信仰していた浄土真宗を捨て、
日蓮宗の熱心な信者となりました。
エゴイズムの否定、自己犠牲の精神など、
賢治の作品を貫くいくつかのテーマは、そのまま
法華経を紐解くのに必要なカギでもあります。
作品を読むときよく探してみましょう!
‥‥ということで今回は
「宮沢賢治」
「法華経」
で語呂合わせです。
宮沢賢治が「ホッケ?今日?」
あっ、味噌と少しの野菜とか言ってたくせに!