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プロフィール

はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2014年05月27日
A394・「転倒転落〜骨折〜寝たきり」の方程式
「転倒転落事故死が交通事故死と逆転」というニュースを目にして、世相の移り変わりを思わせられました。

交通事故死亡者数は、戦後の高度経済成長期に自動車保有率の上昇と呼応して増加し、「交通戦争」と比喩されもして、1970年は、年間で1万6765人(1年以内死者数では約2万2千人)と、史上最悪の記録を残しました。

しかし警察はじめ関係機関の息の長い取り組みで減少し続け2008年には7千5百人を下回ってきました。痛ましいことには変わりありませんが、事故を減らそうとする努力に成果が伴って来ていることは嬉しいことです。

これに対して転倒転落事故は微増程度での推移ですが、内訳を見ると60〜65歳から更に高齢の年齢層に集中しています。しかも加齢とともに急上昇の傾向にあります。

高齢化が急速に進む中で、今のままでは、高齢者の転倒転落事故は今後ますます増えていくことでしょう。

交通事故の減少に見られたように、関係機関の蜜度の高い関与が重要なのはもとよりですが、何よりも当事者の自覚が必要と、改めて自戒しています。

高齢化するほどに転びやすくなるのは自然の摂理です。
これを自覚したうえで、転ばない、転びにくい体をつくっていくのが肝要ですので、ストレッチで体幹を鍛え、バランスを保てる様に運動メニューを組み合わせて行う様にしています。
努めて歩くように心がけ、基礎体力の維持に努めています。

といっても、無理して頑張るのではありません。頑張らない程度に頑張って、分相応に体を動かして行こうと思っているのです。

高齢者が転倒転落すると、ちょっとした程度でも、思った以上に簡単に骨折するようです。
事実、身辺でもいくつかの事例を聞きして来ました。
「転倒転落〜骨折〜寝たきり」の方程式がかなりの確率で成り立っているようです。

寝たきりになると、誤嚥性肺炎を起こしやすくなり、様態悪化につながります。
実際に、寝たきりの介護をしていて最も心配なのは誤嚥性肺炎です。
わが身を考えるとき、転倒転落の防止を強く意識する所以です。

また、一般論として、転倒による骨折が原因で寝たきりになる場合、
⇒一度転倒を経験すると不安になり、病気でもないのに転倒を心配するばかりに閉じこもりがちになる
⇒認知症を悪化させる
⇒筋肉や骨を弱らせる
⇒さらに寝たきりに拍車をかける…
といった悪循環があると言われます。

転倒の原因を大別すると、
「内的要因」として
・加齢による機能の変化や低下(筋力、バランス機能、瞬発力、視力など)、
・転倒しやすくなる病気(変形性関節症、脳卒中後遺症、パーキンソン病、末梢神経障害など)、
・薬の副作用
などがあげられ、

「外的要因」として
・屋外の道路・建物構造、屋内の障害物、段差、
・住まいの環境や足に合わない履物など不適切な用具
などがあげられ、これらが互いに関係し重なり合うことでより危険度を増すといえそうです。

転倒の発生場所では、
一般的には「居間」、「寝室」、「廊下」などといった屋内での割合が多い傾向にあり、

また、転倒発生時の動作状況は、
歩行中や起立時といった動作変換時に多く発生しているようです。

転倒を防ぐ方法として、
まず運動療法があり、筋力強化やバランスの改善によって転倒を回避させることが出来ると考えます。

此の為のメニューは様々提唱されていますが、何時でも手軽に出来ることとして、私は
片足起立によるバランス訓練を行っています。テーブルとか、壁など、バランスを崩したとき直ぐつかまれる場所で行うようにしています。

また、足腰の筋力低下により、歩幅が狭くなったり、歩く速度が遅くなったり、つまずきやすくなったりという状況に陥りがちになります。

普段、「歩く」ことを出来るだけ頻繁に行う様にしていますが、その際、
歩幅を少しだけ広くするように心がけ、背筋を伸ばし、足を引きずらないようにしています。気が付くと元に戻っていますが、根気よく繰り返します。
転びにくい体をつくっていく為の私流の運動処方です。

高齢者は行政や病院に頼るだけでなく、自発的に運動を生活の中に取り入れながら自分の体力や体調に合わせて無理のない範囲で継続することが大切と心得ています。

先ずは、自らの自覚と努力で、転倒しにくい体をつくることが大切であると心得ています。


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