2013年11月21日
A336・「食品偽装」〜消費者が利口になるチャンス
日本の代表的なホテル、百貨店のレストランで「高価」なブランドの食材と称して「安価」な食材を用いた料理を客に高額料金で提供し続けていたことが次々に発覚して、あまりの多さに「不正をしていない店はないのでは?」と思いが広がっているようです。
人は「商業」に身を置いていると、自己重中心的で金銭の富だけを追い続ける様になってしまい、その心の貧しさがこの背信行為で曝け出されているのだろうか?などと思ったりもします。
表向きは「お客様第一」とか「社会に奉仕する」などと言いながら、それは単なる絵空事であることを己の行動で示していると思わせられます。
悪事が露見した店をモグラたたき的に攻めるだけで問題は解決するのか?
消費者の一人として自らをどう見直したらよいのか?
考えてみました。
人は「商業」に身を置いていると、自己重中心的で金銭の富だけを追い続ける様になってしまい、その心の貧しさがこの背信行為で曝け出されているのだろうか?などと思ったりもします。
表向きは「お客様第一」とか「社会に奉仕する」などと言いながら、それは単なる絵空事であることを己の行動で示していると思わせられます。
悪事が露見した店をモグラたたき的に攻めるだけで問題は解決するのか?
消費者の一人として自らをどう見直したらよいのか?
考えてみました。
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・参加カテゴリーランキング”医療と健康” 679位/4362人中
”医療と健康(全般)” 25位/492人中
・総合ランキング 15714位/1022760人中
テレビなどで、入れ替わり立ち代わり「二度とこのような事がないように・・」「信頼回復に努めます」などと、「例のごとく」頭を下げる様を見せつけられますが、
この人たちは
「老舗」の名声とは何か!
その長い歴史の今の期間を担っているのだ!
ということを全く理解していないような印象を受けます。
「買い物はこの店で!」と決めてきた「長年ご愛顧いただいてきたお客様」がどんな気持ちで見ているか?
少しでも考えているのでしょうか?
歴代の先人と顧客とが心を通じ合い、長年にわたって築き上げてきた名声の何たるかを全くわきまえていない寂しい存在であるように思われてなりません。
私の故郷である札幌に「雪印」という会社があって、目ぼしい企業が少なかった郷土の代表的なブランドとして子供の頃から親しみを寄せていました。本州に移り住んで半世紀以上になりますが郷里を思う時の一つの誇りでもありました。
10年ほど前に肉の偽装事件で役員が逮捕される事件があって、会社の評価は地に落ちましたし、昔からのフアンと自認する私のブランドへの愛着を踏みにじられた思いが未だに残っています。
先ほど述べた「二度とこのような事がないように・・」「信頼回復に努めます」などと言って儀礼的に頭を下げれば済むような次元ではないことを少しでも理解すれば、謝罪の言葉も態度も違ってくるだろうと思っています。
と言って一つ一つの悪行事例を責めていても、単なるモグラ叩きにしかなりません。
再発防止の社会的なシステムを確立し、実行しなければ石川五右衛門さんの辞世の句が光を放ち続けることでしょう。
政治、行政の役割
・「品名表示は入荷伝票に記載されていることに限定する」
・「違反したときの罰則」
・「法的な権限を持ち、責任と義務を持ったGメンを配備する」と定める
この3点セットを簡潔な法文で定めることが肝要と思います。文言を多くするほど、抜け道の温床になるのが立法の世界での通例ありましょう。
「仏作って魂入れず」とならないように、Gメン制度の充実が大切と思います。
学識者、報道陣の役割
立法、制度設計の段階では利権擁護の力学が働いて抜け穴を作るのが世の常です。
法文は包括的に短文であるのが肝要で、「ただし」とか「附則」とか、「霞が関文学」と言われる抜け穴用語の監視、廃絶が立法政権の力量であり責任であるとして、学識者、報道陣が監視する・・・これらを徹底しなければ「食品偽装防止」は言うだけの事で済まされてしまうでしょう。
例えば「芝エビ」。
芝エビは日本では絶滅種で漁獲がないこと。韓国から限られた量が輸入されるが「何時でもは入手出来ない」こと、代用品として安価で常時入手可能なのはOOエビであること。
これらは専門の関係者は誰でも知っていることで、この情報をGメンに知らせておき、Gメンが見張っていると不正表示は防げましょう。
これらの詳細を法や条例で決めようとすると、年月をかけた挙句抜け道のある訳の分からないものになってしまいます。
消費者はどうする?
消費者の意識・行動が食品偽装をはびこらせる風土を作ってきたとも言えそうです。
「OOエビ」を「芝エビ」と偽って何年も使ってきた。とか
「加工牛肉」を(ブランドOO牛の)「ステーキ」と偽って使ってきた。とか
「地名ブランドのOOネギ」と表示して「一般市販のネギ」を食べさせられた。などなど
「有名ホテル、デパートを信用して高いお金を払ったのに、安価のものでだまされた。許せない!」と言うのですが、こう言う私たち消費者は一方的な被害者ではなく、不正をはびこらせる原因は自分にもある!と思うのです。
・何年も安価な代用品を高い値段で食べさせられてきた。と言いますが
この間、「味が変だ、代用品だろう!」と店に問いただしたという話はあったのでしょうか。味の違いは普通の人は区別がつかないまま、有名店で食事をしたことに高いお金を払っても満足してきた様です。
・芝エビは日本では資源の枯渇でほとんど水揚げはなく、年に何トンかが韓国から輸入されるけれど、手に入る時期にばらつきがあるそうです。
日本人でこれを知っている人はごく小数派でしょう。
「OOエビ」なら安く、いつでも手に入るのですが、名前が知られていないが為に買い手がつかないのだそうです。
名前が知られている「芝エビ」なら高いお金を払ってでも多くの買い手がつく。それでいて幸か不幸か消費者の多くは味の区別はつかない!
「OOエビ」が認知されて、安価で、味も芝エビとそう変わらない。と消費者が分かったならば、「芝エビ」と表示があったら「本当かな?」と思うでしょう。「OOエビ」のメニューがあったなら、こちらを選ぶでしょう。
前述の「だまされた!」的な発言ではなく、違った食文化が育ってくるように思います。
食材の味に高いお金を払うのか?
OOホテルとかデパートとか名前のとおったレストランで食事をすることに高いお金を払うのか?
消費者の意識、態度がはっきりしていると、食品偽装が今のように「あって当たり前」とはならないだろうと思うのです。
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1、「日記・諸事寸話」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(1)
2-1、「身体の健康」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(2)
2-2、「運動」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(3)
2-3、「食習慣・食生活」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(4)
3、「心・頭脳の健康」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(5)
4-1、「病気・傷害・医療」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(6)
4-2、「糖尿病」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(7)
5、「福祉・介護・看護」
「ジャンルなし」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(8)
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テレビなどで、入れ替わり立ち代わり「二度とこのような事がないように・・」「信頼回復に努めます」などと、「例のごとく」頭を下げる様を見せつけられますが、
この人たちは
「老舗」の名声とは何か!
その長い歴史の今の期間を担っているのだ!
ということを全く理解していないような印象を受けます。
「買い物はこの店で!」と決めてきた「長年ご愛顧いただいてきたお客様」がどんな気持ちで見ているか?
少しでも考えているのでしょうか?
歴代の先人と顧客とが心を通じ合い、長年にわたって築き上げてきた名声の何たるかを全くわきまえていない寂しい存在であるように思われてなりません。
私の故郷である札幌に「雪印」という会社があって、目ぼしい企業が少なかった郷土の代表的なブランドとして子供の頃から親しみを寄せていました。本州に移り住んで半世紀以上になりますが郷里を思う時の一つの誇りでもありました。
10年ほど前に肉の偽装事件で役員が逮捕される事件があって、会社の評価は地に落ちましたし、昔からのフアンと自認する私のブランドへの愛着を踏みにじられた思いが未だに残っています。
先ほど述べた「二度とこのような事がないように・・」「信頼回復に努めます」などと言って儀礼的に頭を下げれば済むような次元ではないことを少しでも理解すれば、謝罪の言葉も態度も違ってくるだろうと思っています。
と言って一つ一つの悪行事例を責めていても、単なるモグラ叩きにしかなりません。
再発防止の社会的なシステムを確立し、実行しなければ石川五右衛門さんの辞世の句が光を放ち続けることでしょう。
政治、行政の役割
・「品名表示は入荷伝票に記載されていることに限定する」
・「違反したときの罰則」
・「法的な権限を持ち、責任と義務を持ったGメンを配備する」と定める
この3点セットを簡潔な法文で定めることが肝要と思います。文言を多くするほど、抜け道の温床になるのが立法の世界での通例ありましょう。
「仏作って魂入れず」とならないように、Gメン制度の充実が大切と思います。
学識者、報道陣の役割
立法、制度設計の段階では利権擁護の力学が働いて抜け穴を作るのが世の常です。
法文は包括的に短文であるのが肝要で、「ただし」とか「附則」とか、「霞が関文学」と言われる抜け穴用語の監視、廃絶が立法政権の力量であり責任であるとして、学識者、報道陣が監視する・・・これらを徹底しなければ「食品偽装防止」は言うだけの事で済まされてしまうでしょう。
例えば「芝エビ」。
芝エビは日本では絶滅種で漁獲がないこと。韓国から限られた量が輸入されるが「何時でもは入手出来ない」こと、代用品として安価で常時入手可能なのはOOエビであること。
これらは専門の関係者は誰でも知っていることで、この情報をGメンに知らせておき、Gメンが見張っていると不正表示は防げましょう。
これらの詳細を法や条例で決めようとすると、年月をかけた挙句抜け道のある訳の分からないものになってしまいます。
消費者はどうする?
消費者の意識・行動が食品偽装をはびこらせる風土を作ってきたとも言えそうです。
「OOエビ」を「芝エビ」と偽って何年も使ってきた。とか
「加工牛肉」を(ブランドOO牛の)「ステーキ」と偽って使ってきた。とか
「地名ブランドのOOネギ」と表示して「一般市販のネギ」を食べさせられた。などなど
「有名ホテル、デパートを信用して高いお金を払ったのに、安価のものでだまされた。許せない!」と言うのですが、こう言う私たち消費者は一方的な被害者ではなく、不正をはびこらせる原因は自分にもある!と思うのです。
・何年も安価な代用品を高い値段で食べさせられてきた。と言いますが
この間、「味が変だ、代用品だろう!」と店に問いただしたという話はあったのでしょうか。味の違いは普通の人は区別がつかないまま、有名店で食事をしたことに高いお金を払っても満足してきた様です。
・芝エビは日本では資源の枯渇でほとんど水揚げはなく、年に何トンかが韓国から輸入されるけれど、手に入る時期にばらつきがあるそうです。
日本人でこれを知っている人はごく小数派でしょう。
「OOエビ」なら安く、いつでも手に入るのですが、名前が知られていないが為に買い手がつかないのだそうです。
名前が知られている「芝エビ」なら高いお金を払ってでも多くの買い手がつく。それでいて幸か不幸か消費者の多くは味の区別はつかない!
「OOエビ」が認知されて、安価で、味も芝エビとそう変わらない。と消費者が分かったならば、「芝エビ」と表示があったら「本当かな?」と思うでしょう。「OOエビ」のメニューがあったなら、こちらを選ぶでしょう。
前述の「だまされた!」的な発言ではなく、違った食文化が育ってくるように思います。
食材の味に高いお金を払うのか?
OOホテルとかデパートとか名前のとおったレストランで食事をすることに高いお金を払うのか?
消費者の意識、態度がはっきりしていると、食品偽装が今のように「あって当たり前」とはならないだろうと思うのです。
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