2016年08月02日
漫画『勇者が死んだ!』1巻の感想とあらすじ
『勇者が死んだ!』1巻の感想。
勇者が死んだ!
著者:スバルイチ
掲載:裏少年サンデーコミックス
1巻発売日:2015年5月12日 既刊5巻
普通の村に住む普通の村人である太もも大好きな少年・トウカ。悪魔が復活したことで人や町は襲われ、世界は大変な状況に陥っていたが、そんな中でもトウカは自分の畑で大根を育てながらスローライフを満喫していた。
ある日、突如村に悪魔が出没。逃げ遅れた幼馴染のユナが悪魔に襲われかけたが、あわやのところで偶然村を訪れていた勇者によって窮地を救われる。しかし、皆が勇者の訪れに喜んでいたのも束の間、勇者はトウカが畑を守るために仕掛けていた落とし穴に落下し、穴の中に用意されていた罠によって呆気なく命を落としてしまった。村総出で隠蔽に走ったものの、その場面を勇者の仲間であるネクロマンサーに目撃されてしまった。
トウカはネクロマンサーの技によって勇者の死体に精神を移されたことで、勇者としての役割を押し付けられ、世界を救う旅に出るハメになってしまった。
こんな形で誕生した勇者というのは他に見たことありませんね。開始早々に正統であったホンモノの勇者がお亡くなりになってしまいました。強大な悪魔を一刀の下切り伏せる力を持ち、私欲無く世界を救うために戦っていた正義感溢れる勇者だったのですが、落とし穴という予期せぬ敵によって人生と使命を断たれてしまいました。しかも、それを成したのがただの村人・・・。呆気なさ過ぎて若干困惑です。
主人公はとにかくゲス。勇者の役割を担っていようと変わることなく清清しいほどにゲスでした。勇者を殺してしまったという一大事件を持ち前のよく回る舌で村人を丸め込んで隠蔽しようとするわ、勇者の姿と立場を利用してやりたい放題しようとするなど、勇者らしさの欠片もありません。
太ももへの愛情は海より深く、育てた大根を太ももに見立ててニーソをはかせる変態。ゲスではあるんですけど捻くれ具合は見てると結構面白く、正攻法では戦わないけどやるときはやってくれる主人公なので個人的には割と好きです。
最初勇者が落とし穴で死んでしまった時は完全にギャグ漫画かと思いましたが、意外としっかりした冒険モノで、そこそこ迫力と緊迫感ある真剣なバトルも繰り広げています。戦闘に関しては1巻時点でのトウカは魔力が極端に少ないため、知恵を巡らして罠を張り、そこに敵を誘い込んで倒すスタイル。戦略によって自分より遥かに上位の存在を倒していく展開は爽快な気分にもさせてくれますね。
他の登場人物も濃いキャラばかりだったので飽きることなく読むことができました。画力に関しては贔屓目に見ても絶賛できるほどではありませんが、女の子キャラだけは他よりも力が入ってるように見えたのは気のせいでしょうか?
出オチ感が半端ない始まり方をしていたものの、読んでみると世界観もキャラ設定もしっかり作られている良作。ギャグに関しては笑えるものばかりではありませんでしたが、様々な表現方法を用いて笑いを作れる作者さんのようなので、笑いのバリエーションは豊富。
ギャグあり、バトルあり、冒険あり、太ももありなど、読者によっていろいろな楽しみ方ができる作品、興味を持たせるインパクトもなかなか強かったので、掴みの1巻としては良く出来ていたと思います。画力に関しては今後の進歩に期待するとして、今後どういう展開で話を進めていくのか気になるので続きも読んでみようと思います。
【eBookJapan】勇者が死んだ!
↑ここで立ち読みもできます
勇者が死んだ!
著者:スバルイチ
掲載:裏少年サンデーコミックス
1巻発売日:2015年5月12日 既刊5巻
普通の村に住む普通の村人である太もも大好きな少年・トウカ。悪魔が復活したことで人や町は襲われ、世界は大変な状況に陥っていたが、そんな中でもトウカは自分の畑で大根を育てながらスローライフを満喫していた。
ある日、突如村に悪魔が出没。逃げ遅れた幼馴染のユナが悪魔に襲われかけたが、あわやのところで偶然村を訪れていた勇者によって窮地を救われる。しかし、皆が勇者の訪れに喜んでいたのも束の間、勇者はトウカが畑を守るために仕掛けていた落とし穴に落下し、穴の中に用意されていた罠によって呆気なく命を落としてしまった。村総出で隠蔽に走ったものの、その場面を勇者の仲間であるネクロマンサーに目撃されてしまった。
トウカはネクロマンサーの技によって勇者の死体に精神を移されたことで、勇者としての役割を押し付けられ、世界を救う旅に出るハメになってしまった。
こんな形で誕生した勇者というのは他に見たことありませんね。開始早々に正統であったホンモノの勇者がお亡くなりになってしまいました。強大な悪魔を一刀の下切り伏せる力を持ち、私欲無く世界を救うために戦っていた正義感溢れる勇者だったのですが、落とし穴という予期せぬ敵によって人生と使命を断たれてしまいました。しかも、それを成したのがただの村人・・・。呆気なさ過ぎて若干困惑です。
主人公はとにかくゲス。勇者の役割を担っていようと変わることなく清清しいほどにゲスでした。勇者を殺してしまったという一大事件を持ち前のよく回る舌で村人を丸め込んで隠蔽しようとするわ、勇者の姿と立場を利用してやりたい放題しようとするなど、勇者らしさの欠片もありません。
太ももへの愛情は海より深く、育てた大根を太ももに見立ててニーソをはかせる変態。ゲスではあるんですけど捻くれ具合は見てると結構面白く、正攻法では戦わないけどやるときはやってくれる主人公なので個人的には割と好きです。
最初勇者が落とし穴で死んでしまった時は完全にギャグ漫画かと思いましたが、意外としっかりした冒険モノで、そこそこ迫力と緊迫感ある真剣なバトルも繰り広げています。戦闘に関しては1巻時点でのトウカは魔力が極端に少ないため、知恵を巡らして罠を張り、そこに敵を誘い込んで倒すスタイル。戦略によって自分より遥かに上位の存在を倒していく展開は爽快な気分にもさせてくれますね。
他の登場人物も濃いキャラばかりだったので飽きることなく読むことができました。画力に関しては贔屓目に見ても絶賛できるほどではありませんが、女の子キャラだけは他よりも力が入ってるように見えたのは気のせいでしょうか?
出オチ感が半端ない始まり方をしていたものの、読んでみると世界観もキャラ設定もしっかり作られている良作。ギャグに関しては笑えるものばかりではありませんでしたが、様々な表現方法を用いて笑いを作れる作者さんのようなので、笑いのバリエーションは豊富。
ギャグあり、バトルあり、冒険あり、太ももありなど、読者によっていろいろな楽しみ方ができる作品、興味を持たせるインパクトもなかなか強かったので、掴みの1巻としては良く出来ていたと思います。画力に関しては今後の進歩に期待するとして、今後どういう展開で話を進めていくのか気になるので続きも読んでみようと思います。
勇者が死んだ! 1 (裏少年サンデーコミックス) スバルイチ 小学館 2015-05-12 売り上げランキング : 32040
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