2017年11月06日
漫画『ソウナンですか?』1巻の感想とあらすじ 遭難した女子高生の無人島サバイバルダイアリー
『ソウナンですか?』1巻の感想。
ソウナンですか?
原作:岡本健太郎 / 作画:さがら梨々
掲載:ヤングマガジン
1巻発売日:2017年8月4日
修学旅行中に乗っていた飛行機が事故によって墜落するも、奇跡的に怪我も無く生き延びた鬼島ほまれ(おにしま ほまれ)、鈴森明日香(すずもり あすか)、九条紫音(くじょう しおん)、天谷睦(あまたに むつ)の4人の女子高生。
命が助かったとはいえ、陸どころか島影ひとつ確認できない絶望的な状況に変わりはなく、機体の破片に乗って救助を待ちながらただ海を漂っていた。
極度の疲労で睡眠をとっていた4人。目覚めた彼女たちは泳いで渡れる距離に陸地を発見するも、辿りついたその場所は人の気配も文化のあとも見られない無人島。
元軍人の父親を持ち、その影響から本格的なサバイバル技術を身に付けていたほまれ。彼女の女子高生らしからぬワイルドな振る舞いに若干引き気味になりながらも、4人は手を取り合って知恵と勇気を振り絞り、逞しくも可愛くサバイバル生活を始めるのだった。
乗っていた飛行機の墜落事故から奇跡的に生還した4人の女子高生が、運よく流れ着いた無人島で、逞しくも可愛く、生き延びるためにサバイバル生活を送る姿を描いた物語。
4人のJKたちが繰り広げる無人島サバイバルダイアリー。帯の謳い文句は「今日から青春、無人島っ・・・・・・」。週刊漫画雑誌「週刊ヤングマガジン」の2017年6号にて連載開始。
原作は狩猟マンガ『山賊ダイアリー』を代表作に持ち、自らも猟師資格を持つ漫画家・岡本健太郎(おかもと けんたろう)先生。作画は本誌が初連載となる漫画家・さがら梨々(さがら りり)先生が担当。
無人島に一つだけ持っていけるとするなら、何?――昔からよくある人気のテーマ。子供同士の会話でも出ることがあると思いますけど、皆さんはこれまで何て答えてきましたか?
私は小学生のときに「ランボー」と答えた記憶が妙にはっきり残ってます。ただ、何分作品と自分の世代が随分掛け離れていたので、そう答えてもランボー自体を知らない同級生も結構いましたけどね。
現在はというと、サバイバルナイフか図鑑なんていう無難な回答しかできない大人に・・・。せめて「ロマン」か「どこでもドア」ぐらいのちょっと砕けたこと言えたらいいのになと、そんなアホなことを考えております。
どうでもいい話はこの辺にしておいて、本日は無人島に遭難したJKの萌えとサバイバルを両立させている漫画『ソウナンですか?』を紹介させていただきます。
内容をざっくり説明しますと、楽しい修学旅行のはずが、飛行機墜落によって無人島サバイバルをするハメになった4人の女子高生。救助が来るかも定かではなく、道具も何もない極限状態に身を置くも、手を取り合って逞しく、そして愛らしさもしっかり発揮しながら本格的なサバイバル生活を送るお話。
JK×無人島×サバイバル。絶望的なシチュエーションにも関わらず、登場キャラたちに悲壮感はほとんどなく、シリアス要素は薄め。この辺りは良し悪し別れそうです。
『山賊ダイアリー』の岡本健太郎先生が原作を担当してるだけあって、萌え寄りの絵でありながら意外とサバイバルは本格的だったりします。
乗っていたジャンボジェットが海上に墜落した直後から物語は始まります。奇跡的に無傷で生き残った4人の女子高生は、残骸に乗って潮の流れるままに漂流していると島を発見。しかし、そこは未だ人の手が入っていない無人島。
食料も水も道具も何もなく、救助がいつ来るかも、そもそも発見してもえるかも不明。ただの女子高生がこの絶望的な状況下を生き抜くなんて不可能にも思えますが、遭難した4人の中には、元軍人の父親からガチサバイバルのスパルタ指導を受けて育ったとんでも女子高生がいました。ワイルドかつ天然もちょっと入ってる彼女を中心に、少女たちは逞しく無人島生活をおくっていくと・・・。
登場人物は現時点で4人。みんな女子高生です。
鬼島ほまれ(おにしま ほまれ)は、元軍人の父親から本格過ぎるサバイバル術を叩き込まれて育った、クールでワイルドな若干天然も入っているツインテ娘。
虫を食べることも、絞った魚の血を飲むことにも躊躇がなく、水分欲する他の子たちに自分の尿を飲ませようとするなど、頼れる存在ではあるのですが、一般人の常識からは随分掛け離れた感覚を持ってるおもしろい子です。
鈴森明日香(すずもり あすか)。は、バスケ部に所属しながら陸上部も掛け持ちしているショートカットの体育会系女子。活動的で役に立とうと頑張ろうとはしていますが、4人の中では比較的残念な役回りが多く、ほまれに翻弄される機会も一番多い子。
九条紫音(くじょう しおん)は、ロングヘアのちょっとめんどくさいワガママなお嬢様。救助されたときのことを考えてシャワーを要求したりしますが、根は良い子です。
天谷睦(あまたに むつ)は、体力は無いけど勉学優秀な真面目なメガネっ娘。控えめな性格に見えて意外と自己アピールが強かったりします。
サバイバル得意なクール&ワイルド、体育会系、お嬢様、優等生、それぞれキャラ立ちがしっかりしていてバランスも良い4人組ですね。何よりどの娘もカワイイところがグッド。
基本的にサバイバル漫画というのシリアス重視な雰囲気と構成で作られてることが多いと思いますが、この作品は読者に緊張を感じさせるような緊迫感・切迫感・悲壮感といったモノはほぼ皆無に等しいです。
人によってはそこをマイナス面に捉える方もいると思いますけど、この作品はそもそも手に汗握るようなハラハラサバイバルで魅せる作品ではありません。
極限状態に陥った人間の醜い本性が・・・なんていう展開にもならず、ちょっとしたサービスシーンを挟みながら、ゆったりと和やかな雰囲気でストーリーは展開されていきます。例えるなら、無人島を舞台にしたほのぼの日常系漫画といった感じで、見せたいのは結局のところ無人島サバイバルを頑張る可愛い女の子たちの姿。あと、普通に生活してたらまず使うことのないサバイバル知識のレクチャーですね。
その肝心のサバイバルに関しては、意外としっかりしてるから尚おもしろいです。初っ端からいきなり捕らえたトピウオをシャツに包み、潰して絞って血液を含んだ体液で水分補給ですから。
その後も、簡易シェルターの建築、ウサギを捕らえるためのトラップ作り、様々なサバイバルグルメ(セミとかヒトデとか)、炭を歯磨き粉の代用にするなど、そういう状況に陥ったな・ら・ばとても為になる技術・知識を多く紹介しております。
原作担当の漫画家先生が狩猟免許を持ってる本物の猟師さんなので、出てくるのは実践に基づいたサバイバル術。それを可愛い女子高生がやってるのだからギャップ感が凄まじかったです。だからこそ面白いとも言えますけどね。
では今回はこのくらいで、無人島に遭難したJK4人が可愛くサバイバル生活を繰り広げる漫画『ソウナンですか?』1巻の紹介でした。
キャラクターはどの子も可愛く、無人島遭難のわりに雰囲気はライトな感じなんだけど、サバイバルは結構しっかりしてるおかしな作品。シリアスさはほとんどなく、コメディタッチで描かれていて、1エピソードだいたい10ページくらいなので気楽に読める内容です。
使う機会なんてまずないとは思いますが、『山賊ダイアリー』には出てこない(必要ない)サバイバル術も紹介されているので、ライトな内容とは言えサバイバル漫画好きな人でも楽しめると思います。
さて、せっかく仕掛けたウサギトラップは活躍するのかな?捌かなければいけない問題はありますけど、まあほまれがいるから大丈夫でしょう。そして、気になるのは1巻ラストに登場した・・・。
2巻はさらに楽しく、さらに可愛く、そしてさらに賑やかなパーティになりそうなので、今からもう楽しみで仕方ないです。これからの活躍を期待しています。
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ソウナンですか?
原作:岡本健太郎 / 作画:さがら梨々
掲載:ヤングマガジン
1巻発売日:2017年8月4日
あらすじ・概要
修学旅行中に乗っていた飛行機が事故によって墜落するも、奇跡的に怪我も無く生き延びた鬼島ほまれ(おにしま ほまれ)、鈴森明日香(すずもり あすか)、九条紫音(くじょう しおん)、天谷睦(あまたに むつ)の4人の女子高生。
命が助かったとはいえ、陸どころか島影ひとつ確認できない絶望的な状況に変わりはなく、機体の破片に乗って救助を待ちながらただ海を漂っていた。
極度の疲労で睡眠をとっていた4人。目覚めた彼女たちは泳いで渡れる距離に陸地を発見するも、辿りついたその場所は人の気配も文化のあとも見られない無人島。
元軍人の父親を持ち、その影響から本格的なサバイバル技術を身に付けていたほまれ。彼女の女子高生らしからぬワイルドな振る舞いに若干引き気味になりながらも、4人は手を取り合って知恵と勇気を振り絞り、逞しくも可愛くサバイバル生活を始めるのだった。
乗っていた飛行機の墜落事故から奇跡的に生還した4人の女子高生が、運よく流れ着いた無人島で、逞しくも可愛く、生き延びるためにサバイバル生活を送る姿を描いた物語。
4人のJKたちが繰り広げる無人島サバイバルダイアリー。帯の謳い文句は「今日から青春、無人島っ・・・・・・」。週刊漫画雑誌「週刊ヤングマガジン」の2017年6号にて連載開始。
原作は狩猟マンガ『山賊ダイアリー』を代表作に持ち、自らも猟師資格を持つ漫画家・岡本健太郎(おかもと けんたろう)先生。作画は本誌が初連載となる漫画家・さがら梨々(さがら りり)先生が担当。
感想
無人島に一つだけ持っていけるとするなら、何?――昔からよくある人気のテーマ。子供同士の会話でも出ることがあると思いますけど、皆さんはこれまで何て答えてきましたか?
私は小学生のときに「ランボー」と答えた記憶が妙にはっきり残ってます。ただ、何分作品と自分の世代が随分掛け離れていたので、そう答えてもランボー自体を知らない同級生も結構いましたけどね。
現在はというと、サバイバルナイフか図鑑なんていう無難な回答しかできない大人に・・・。せめて「ロマン」か「どこでもドア」ぐらいのちょっと砕けたこと言えたらいいのになと、そんなアホなことを考えております。
どうでもいい話はこの辺にしておいて、本日は無人島に遭難したJKの萌えとサバイバルを両立させている漫画『ソウナンですか?』を紹介させていただきます。
内容をざっくり説明しますと、楽しい修学旅行のはずが、飛行機墜落によって無人島サバイバルをするハメになった4人の女子高生。救助が来るかも定かではなく、道具も何もない極限状態に身を置くも、手を取り合って逞しく、そして愛らしさもしっかり発揮しながら本格的なサバイバル生活を送るお話。
JK×無人島×サバイバル。絶望的なシチュエーションにも関わらず、登場キャラたちに悲壮感はほとんどなく、シリアス要素は薄め。この辺りは良し悪し別れそうです。
『山賊ダイアリー』の岡本健太郎先生が原作を担当してるだけあって、萌え寄りの絵でありながら意外とサバイバルは本格的だったりします。
乗っていたジャンボジェットが海上に墜落した直後から物語は始まります。奇跡的に無傷で生き残った4人の女子高生は、残骸に乗って潮の流れるままに漂流していると島を発見。しかし、そこは未だ人の手が入っていない無人島。
食料も水も道具も何もなく、救助がいつ来るかも、そもそも発見してもえるかも不明。ただの女子高生がこの絶望的な状況下を生き抜くなんて不可能にも思えますが、遭難した4人の中には、元軍人の父親からガチサバイバルのスパルタ指導を受けて育ったとんでも女子高生がいました。ワイルドかつ天然もちょっと入ってる彼女を中心に、少女たちは逞しく無人島生活をおくっていくと・・・。
登場人物は現時点で4人。みんな女子高生です。
鬼島ほまれ(おにしま ほまれ)は、元軍人の父親から本格過ぎるサバイバル術を叩き込まれて育った、クールでワイルドな若干天然も入っているツインテ娘。
虫を食べることも、絞った魚の血を飲むことにも躊躇がなく、水分欲する他の子たちに自分の尿を飲ませようとするなど、頼れる存在ではあるのですが、一般人の常識からは随分掛け離れた感覚を持ってるおもしろい子です。
鈴森明日香(すずもり あすか)。は、バスケ部に所属しながら陸上部も掛け持ちしているショートカットの体育会系女子。活動的で役に立とうと頑張ろうとはしていますが、4人の中では比較的残念な役回りが多く、ほまれに翻弄される機会も一番多い子。
九条紫音(くじょう しおん)は、ロングヘアのちょっとめんどくさいワガママなお嬢様。救助されたときのことを考えてシャワーを要求したりしますが、根は良い子です。
天谷睦(あまたに むつ)は、体力は無いけど勉学優秀な真面目なメガネっ娘。控えめな性格に見えて意外と自己アピールが強かったりします。
サバイバル得意なクール&ワイルド、体育会系、お嬢様、優等生、それぞれキャラ立ちがしっかりしていてバランスも良い4人組ですね。何よりどの娘もカワイイところがグッド。
基本的にサバイバル漫画というのシリアス重視な雰囲気と構成で作られてることが多いと思いますが、この作品は読者に緊張を感じさせるような緊迫感・切迫感・悲壮感といったモノはほぼ皆無に等しいです。
人によってはそこをマイナス面に捉える方もいると思いますけど、この作品はそもそも手に汗握るようなハラハラサバイバルで魅せる作品ではありません。
極限状態に陥った人間の醜い本性が・・・なんていう展開にもならず、ちょっとしたサービスシーンを挟みながら、ゆったりと和やかな雰囲気でストーリーは展開されていきます。例えるなら、無人島を舞台にしたほのぼの日常系漫画といった感じで、見せたいのは結局のところ無人島サバイバルを頑張る可愛い女の子たちの姿。あと、普通に生活してたらまず使うことのないサバイバル知識のレクチャーですね。
その肝心のサバイバルに関しては、意外としっかりしてるから尚おもしろいです。初っ端からいきなり捕らえたトピウオをシャツに包み、潰して絞って血液を含んだ体液で水分補給ですから。
その後も、簡易シェルターの建築、ウサギを捕らえるためのトラップ作り、様々なサバイバルグルメ(セミとかヒトデとか)、炭を歯磨き粉の代用にするなど、そういう状況に陥ったな・ら・ばとても為になる技術・知識を多く紹介しております。
原作担当の漫画家先生が狩猟免許を持ってる本物の猟師さんなので、出てくるのは実践に基づいたサバイバル術。それを可愛い女子高生がやってるのだからギャップ感が凄まじかったです。だからこそ面白いとも言えますけどね。
では今回はこのくらいで、無人島に遭難したJK4人が可愛くサバイバル生活を繰り広げる漫画『ソウナンですか?』1巻の紹介でした。
キャラクターはどの子も可愛く、無人島遭難のわりに雰囲気はライトな感じなんだけど、サバイバルは結構しっかりしてるおかしな作品。シリアスさはほとんどなく、コメディタッチで描かれていて、1エピソードだいたい10ページくらいなので気楽に読める内容です。
使う機会なんてまずないとは思いますが、『山賊ダイアリー』には出てこない(必要ない)サバイバル術も紹介されているので、ライトな内容とは言えサバイバル漫画好きな人でも楽しめると思います。
さて、せっかく仕掛けたウサギトラップは活躍するのかな?捌かなければいけない問題はありますけど、まあほまれがいるから大丈夫でしょう。そして、気になるのは1巻ラストに登場した・・・。
2巻はさらに楽しく、さらに可愛く、そしてさらに賑やかなパーティになりそうなので、今からもう楽しみで仕方ないです。これからの活躍を期待しています。
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