2017年06月30日
漫画『理系が恋に落ちたので証明してみた。』1巻の感想とあらすじ
『理系が恋に落ちたので証明してみた。』1巻の感想。
理系が恋に落ちたので証明してみた。
著者:山本アリフレッド
掲載:COMICメテオ
1巻発売日:2016年11月10日
理数科学を愛する者達が日々研究に情熱を注いでいる理系の最高学府「国立彩玉大学理工学研究科」。ここに通う大学院1年生の女性・氷室菖蒲(ひむろ あやめ)は、同じ池田研究室に所属する青年・雪村心夜(ゆきむら しんや)に向けて「・・・私貴方のこと好きみたい」と唐突に告白した。
突然のことにも頭を巡らし、好意はあるけどそれが恋愛感情として好きなのかは分からないと告げる雪村から返ってきたのは――「『好き』の定義は何だ?」「氷室は何を証拠に俺を好きだと“判定”した?」
定義をはっきりさせなければ恋すらまともに出来ない2人の理系バカップル。かくして、お互いの「好き」を証明するための、カメの進みより遅い恋の研究を始めるのだった。
お互い恋愛感情としての好意を持ってるようにしか見えない理系バカップルが、何でも根拠に基づいた定義をはっきりさせないと気がすまないことから、様々な観点での検証によって「好き」や「恋心」を数値化して証明しようとする話。
理系バカップルによる、恋の定義から始まる実験理系ラブコメディ。「理系女子」×「理系男子」=「理ア充!?」。Webコミック配信サイト「COMICメテオ」にて連載されている人気作。
作者は過去に別冊少年マガジンで『カオス・ウィザードと悪魔のしもべ』(全2巻)を連載されていた「山本アリフレッド」先生。
長い人生、人間誰しも多かれ少なかれ経験するであろう恋愛。まさに今現在、誰かに片想いしてたり交際してたりと、羨ましくも恋愛真っ盛りの方もおられるでしょう。かくゆう私はというと、もう随分恋愛とはご無沙汰でして、長いこと独りぼっちの時間を過ごしております。・・・まあ、私の恋愛事情なんて誰も興味ない話。
恋愛をしてる人でも、恋愛をしたい人でも、「『恋」って何?」「『好き」って何だ?」、何て思ったことある人も少なくないと思います。とはいえ、調べても哲学的な意見はあっても明確な定義なんてものはなく、思ったもん勝ち、言ったもん勝ちみたいなところがありますね。普通の人はぼんやりと考える程度で、真面目に分析しようなんて人も稀でしょう。
さて、今回紹介させていただくのは『理系が恋に落ちたので証明してみた。』。めんどくさい理系カップルの男女が、「恋」や「好き」という想いを理系的な視点から証明しようと、なんやかんやバカみたいなことをやってる漫画。
作品の舞台は、理数科学を愛する者たちが集う「国立彩玉大学理工学研究科」。この大学の池田研究室に所属している大学院1年生の理系女子・氷室菖蒲(ひむろ あやめ)が、理系男子・雪村心夜(ゆきむら しんや)に告白したのですが・・・
雪村――「『好き』の定義は何だ?」「氷室は何を証拠に俺を好きだと“判定”した?」
氷室――「・・・そうね。確たる証拠もなく“判定”するのは、理工学専攻失格ね」
と、ただの告白が何やらとんでもなくめんどくさい方向へ話は流れ、「この恋、0か1か証明するぞ!!」ということから物語は始まります。
内容をかいつまんで説明すると、理系の最高学府に通う大学院生の氷室と雪村が、相手のことを「好き」だということを証明するために様々な角度からしょうもない実験に取り組み、その中でただひたすらイチャイチャしてる様子を「このバカップル何やってんだ?」とツッコミを入れ続けながら読む漫画。
そんなこんなで始まった「好き」を証明するための実験。頭良いけど恋愛経験値は生まれたての赤子のような2人は、様々なデータを基に検証を繰り返していきます。
・好きを感じた状態を「好き´(ダッシュ)」と仮定して作成した好きの構成要素を表したグラフで分析。
・「壁ドン」「顎クイ」「袖クル」などの巷で囁かれているドキドキシチュエーションを用いて心拍数から恋のときめきを計測。
・男性をドキドキさせるにはスキンシップが重要とのことから、「頭なでなで」で効果を検証。
・愛情という実態のないもので料理が美味しくなるか。
・・・などなど。
ホントにバカみたいにしか見えませんけどこの2人は決してふざけてるわけではありません。しっかりきっちりデータを取ってそれを基に考察し、いたって真剣に実験しています。でも、その真剣さが普通とズレすぎているので逆におかしく、傍目からはやっぱりバカップルがイチャコラしてるようにしか見せません。
おかしいのはこの主人公とヒロインのカップルだけではなく、同じ研究室の学部4年生・奏言葉(かえで ことは)以外は基本変な人です。
ある意味一番濃いキャラは大学院2年生の女性・棘田恵那(いばらだ えな)。一番先輩なんだけど外見は小学生にしか見えず、研究せずにソファで寝てたり常に画面を見ないでゲームをやってる人。「プークスクス」と気まぐれに場を荒らすだけ荒らしてやりたいように振る舞う天才肌のボス猫。
それから、奏と同じ学部4年の犬飼虎輔(いぬかい こすけ)。イケメン顔の言葉遣いも振る舞いもチャラい男性。恋愛偏差値の低いこの研究室で経験豊富そうなキャラが出てきたかと思ったんですが、愛してきた女は数知れずなんてセリフをさらりと吐く彼の背後では、パソコンでギャルゲーが起動中。彼が愛してきた女は二次元世界の住人でした。
何かしらの引力が働いているのか、変人の周辺には変人が集まる傾向があるようですね。とりあえず、ボケ担当の氷室・雪村カップルと常識人のツッコミ担当・奏に、いじりキャラといじられキャラが加わったことで、実験はさらにハチャメチャで面白おかしくなっていきそうです。
というわけで、理系あるあるを詰め込んだようなバカップルのイチャイチャを見せ付けられるだけの漫画『理系が恋に落ちたので証明してみた。』の1巻紹介でした。
「未来永劫爆発してろ」とでも言いたくなる内容でしたが、氷室さんがとにかく可愛かったですね。スタイル抜群の美人で白衣+ミニスカート+黒タイツという破壊力が凄まじい見た目のうえに、あざとすぎる仕草の数々によって撃沈は必至かと。
本来区別するものでもないんですが、理系も文系も関係なく楽しめる内容。様々な用語の解説も解りやすく、テンポとノリも良かったので読みやすい作品でしたね。
是非とも長く続いて欲しいと思わせてくれる面白さがありました。
【eBookJapan】 理系が恋に落ちたので証明してみた。
↑無料で試し読みできます
理系が恋に落ちたので証明してみた。
著者:山本アリフレッド
掲載:COMICメテオ
1巻発売日:2016年11月10日
あらすじ・概要
理数科学を愛する者達が日々研究に情熱を注いでいる理系の最高学府「国立彩玉大学理工学研究科」。ここに通う大学院1年生の女性・氷室菖蒲(ひむろ あやめ)は、同じ池田研究室に所属する青年・雪村心夜(ゆきむら しんや)に向けて「・・・私貴方のこと好きみたい」と唐突に告白した。
突然のことにも頭を巡らし、好意はあるけどそれが恋愛感情として好きなのかは分からないと告げる雪村から返ってきたのは――「『好き』の定義は何だ?」「氷室は何を証拠に俺を好きだと“判定”した?」
定義をはっきりさせなければ恋すらまともに出来ない2人の理系バカップル。かくして、お互いの「好き」を証明するための、カメの進みより遅い恋の研究を始めるのだった。
お互い恋愛感情としての好意を持ってるようにしか見えない理系バカップルが、何でも根拠に基づいた定義をはっきりさせないと気がすまないことから、様々な観点での検証によって「好き」や「恋心」を数値化して証明しようとする話。
理系バカップルによる、恋の定義から始まる実験理系ラブコメディ。「理系女子」×「理系男子」=「理ア充!?」。Webコミック配信サイト「COMICメテオ」にて連載されている人気作。
作者は過去に別冊少年マガジンで『カオス・ウィザードと悪魔のしもべ』(全2巻)を連載されていた「山本アリフレッド」先生。
感想
長い人生、人間誰しも多かれ少なかれ経験するであろう恋愛。まさに今現在、誰かに片想いしてたり交際してたりと、羨ましくも恋愛真っ盛りの方もおられるでしょう。かくゆう私はというと、もう随分恋愛とはご無沙汰でして、長いこと独りぼっちの時間を過ごしております。・・・まあ、私の恋愛事情なんて誰も興味ない話。
恋愛をしてる人でも、恋愛をしたい人でも、「『恋」って何?」「『好き」って何だ?」、何て思ったことある人も少なくないと思います。とはいえ、調べても哲学的な意見はあっても明確な定義なんてものはなく、思ったもん勝ち、言ったもん勝ちみたいなところがありますね。普通の人はぼんやりと考える程度で、真面目に分析しようなんて人も稀でしょう。
さて、今回紹介させていただくのは『理系が恋に落ちたので証明してみた。』。めんどくさい理系カップルの男女が、「恋」や「好き」という想いを理系的な視点から証明しようと、なんやかんやバカみたいなことをやってる漫画。
作品の舞台は、理数科学を愛する者たちが集う「国立彩玉大学理工学研究科」。この大学の池田研究室に所属している大学院1年生の理系女子・氷室菖蒲(ひむろ あやめ)が、理系男子・雪村心夜(ゆきむら しんや)に告白したのですが・・・
雪村――「『好き』の定義は何だ?」「氷室は何を証拠に俺を好きだと“判定”した?」
氷室――「・・・そうね。確たる証拠もなく“判定”するのは、理工学専攻失格ね」
と、ただの告白が何やらとんでもなくめんどくさい方向へ話は流れ、「この恋、0か1か証明するぞ!!」ということから物語は始まります。
内容をかいつまんで説明すると、理系の最高学府に通う大学院生の氷室と雪村が、相手のことを「好き」だということを証明するために様々な角度からしょうもない実験に取り組み、その中でただひたすらイチャイチャしてる様子を「このバカップル何やってんだ?」とツッコミを入れ続けながら読む漫画。
そんなこんなで始まった「好き」を証明するための実験。頭良いけど恋愛経験値は生まれたての赤子のような2人は、様々なデータを基に検証を繰り返していきます。
・好きを感じた状態を「好き´(ダッシュ)」と仮定して作成した好きの構成要素を表したグラフで分析。
・「壁ドン」「顎クイ」「袖クル」などの巷で囁かれているドキドキシチュエーションを用いて心拍数から恋のときめきを計測。
・男性をドキドキさせるにはスキンシップが重要とのことから、「頭なでなで」で効果を検証。
・愛情という実態のないもので料理が美味しくなるか。
・・・などなど。
ホントにバカみたいにしか見えませんけどこの2人は決してふざけてるわけではありません。しっかりきっちりデータを取ってそれを基に考察し、いたって真剣に実験しています。でも、その真剣さが普通とズレすぎているので逆におかしく、傍目からはやっぱりバカップルがイチャコラしてるようにしか見せません。
おかしいのはこの主人公とヒロインのカップルだけではなく、同じ研究室の学部4年生・奏言葉(かえで ことは)以外は基本変な人です。
ある意味一番濃いキャラは大学院2年生の女性・棘田恵那(いばらだ えな)。一番先輩なんだけど外見は小学生にしか見えず、研究せずにソファで寝てたり常に画面を見ないでゲームをやってる人。「プークスクス」と気まぐれに場を荒らすだけ荒らしてやりたいように振る舞う天才肌のボス猫。
それから、奏と同じ学部4年の犬飼虎輔(いぬかい こすけ)。イケメン顔の言葉遣いも振る舞いもチャラい男性。恋愛偏差値の低いこの研究室で経験豊富そうなキャラが出てきたかと思ったんですが、愛してきた女は数知れずなんてセリフをさらりと吐く彼の背後では、パソコンでギャルゲーが起動中。彼が愛してきた女は二次元世界の住人でした。
何かしらの引力が働いているのか、変人の周辺には変人が集まる傾向があるようですね。とりあえず、ボケ担当の氷室・雪村カップルと常識人のツッコミ担当・奏に、いじりキャラといじられキャラが加わったことで、実験はさらにハチャメチャで面白おかしくなっていきそうです。
というわけで、理系あるあるを詰め込んだようなバカップルのイチャイチャを見せ付けられるだけの漫画『理系が恋に落ちたので証明してみた。』の1巻紹介でした。
「未来永劫爆発してろ」とでも言いたくなる内容でしたが、氷室さんがとにかく可愛かったですね。スタイル抜群の美人で白衣+ミニスカート+黒タイツという破壊力が凄まじい見た目のうえに、あざとすぎる仕草の数々によって撃沈は必至かと。
本来区別するものでもないんですが、理系も文系も関係なく楽しめる内容。様々な用語の解説も解りやすく、テンポとノリも良かったので読みやすい作品でしたね。
是非とも長く続いて欲しいと思わせてくれる面白さがありました。
理系が恋に落ちたので証明してみた。(1) (メテオCOMICS) | ||||
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