2017年02月18日
漫画『木崎少年のほろにが喫茶巡礼』1巻の感想とあらすじ
『木崎少年のほろにが喫茶巡礼』1巻の感想。
木崎少年のほろにが喫茶巡礼
著者:左東 武之
掲載:くらげバンチ
1巻発売日:2016年12月9日
落ち着いた理想の渋い大人を目指す木崎亮史は、喫茶店巡りを趣味に持つ高校1年生。自分が考える「喫茶の流儀」を極めるため、学ラン姿で気になる喫茶店を巡る日々を送っていた。
喫茶店ではクールに大人っぽく振舞うことを心がけている木崎少年。慌てず、臆さず、落ち着いた大人を装い喫茶でのひと時に耽っているが、理想への道のりは険しく、ついつい年相応にまだあどけない表情が出てきてしまう。
己の自意識と戦いながら理想を目指す木崎少年は、今日も喫茶店を訪れ、自分磨きをしながら大人への道をひた走る。
まだあどけなさを残す高校1年生の少年が、落ち着いた理想の大人への階段を登るため、「喫茶の流儀」を極めるべく様々な喫茶店を巡りながら物語。
男子高校生の喫茶グルメ巡礼記。2話ぐらいまでだったか、試し読みしたときからずっと気になってた作品。以前発売前にちょろっと試し読みの感想書かせてもらいましたが、1巻読んで面白かったので改めて感想書かせてもらいます。
著者の左東武之は、前作も喫茶店を舞台にした『夜の珈琲』という作品を描いているようです。よっぽど喫茶店が好きなんですね。
私が喫茶店に初めて入ったのは学生のときに時間を潰す目的のためだったと思います。普段その目的で使用するといったらコンビニや本屋、入ってもチャーン店ぐらいで、正直個人経営の喫茶店には入り辛さがありましたね。その時もたまたま目の前にあったので、物は試しと変に意気込んで入った記憶があります。
それからは以前より喫茶店を利用しやすくなりましたが、未だに初めてだったり、外からじゃ情報が全く分からない店は入り辛い。
ただ、ごくたまに利用する程度ですけど少し慣れたお店だと今まで使ってたチャーン店よりも居心地良く、落ち着いた雰囲気で紅茶や珈琲、甘いスイーツでホっと人心地つけるオアシスのような場所ですね。
本作はそんな喫茶店での愉しい過ごし方、一店一店異なる特徴を持った様々な喫茶店を紹介してくれます。
本作の主人公・木崎亮史はあらすじにも書いた通り、渋い大人を目指して自分を磨くために喫茶店巡りをしている高校1年生。私にも大人ぶって背伸びしていた若かりし頃がありましたね。思い返すと顔を覆いたくなるほど恥ずかしい歴史ですけど。
顔立ちは綺麗に整った美少年ですが、高校1年生にしては若干幼く見える童顔。背伸びしたいお年頃と相まって、子供扱いされ気味なことが渋い大人に憧れる要因かもしれませんね。ただ、背伸びしきれてないところが男の私から見ても可愛い。
クールに落ち着いた姿勢で大人を装うとはしていますが、油断するとすぐに仮面は剥がれて表情もコロコロ変わります。
バナナジュースを見つけてニンマリした表情で「うわーい」となったり、本を読んでる素振りでクラスメイトやお客の様子を伺ってみたり、小動物のように頬を膨らませてケーキを頬張り、渋く見えるかもと紳士メガネをかけてみるなど、ひとつひとつの行動が微笑ましくてカワイイ。
周囲のお客さんや店員さんたちも、そんな木崎少年をニコニコした表情で温かく見守っています。基本は1人で喫茶店巡りに興じていますが、サブキャラクターとの絡みもちょくちょくあります。
クラスメイトの派手なギャルたちに気に入られているようで、特に川居寿理といういかにもなギャル風女子からは気が合うと思われフレンドリーに話しかけられてます。彼女には2巻以降も振り回されそうですね。
また、上に少し年の離れたブラコン気味の3姉妹も登場しました。皆さんとてもお美しいんですが、カワイイ弟には過剰に干渉してしまうご様子。年頃の男子の部屋を定期チャックはイカンと思います・・・。
さらに、スイーツ作りが趣味の爽やかイケメン天尾くん。1人でいることの多かった木崎少年なので、彼とは良き友人になれるかも。
本作の特徴として、木崎くんが1話ごとに訪れる喫茶店は架空の店ではなく、実在している喫茶店という点がより興味を引かれますね。
例えば、『カフェーパウリスタ銀座店』、『本格珈琲昭和』、『メガネコーヒー』、『ルノアール大塚店』などなど、知ってる人や利用されたことのある人もいるのではないでしょうか。一店舗ごとに独特のスタイルがあり、昔ながらの喫茶店、珈琲に力を入れた喫茶店、カップを指定できる喫茶店、旬な果物を使ったメニューの多いフルーツパーラーなど、喫茶店ひとつとってもお店の種類は多岐に渡ります。
もちろん作中で木崎少年が堪能するスイーツなどのメニューもその喫茶店で実際提供されている品です。他にはないその喫茶店でしか食べられないグルメの数々はどれも美味しそう。ただ、東京在住ではない私には拷問でしかないわけですが・・・。
足を運べる人は読んだ後に作中で登場した喫茶店へ実際に赴いてみる楽しみ方もありますね。
学ランに身を包んだ背伸びをした美少年が喫茶店をめぐる話、とても面白かったです。ユニークなキャラと木崎くんとの掛け合いも楽しく、喫茶店の細かい部分まで丁寧に紹介してくれる作品。
1巻は木崎少年が1人で喫茶店を満喫してる割合が多めでしたが、2巻以降は寿理や天尾くんなど誰かと愉しさを共有できる話が増えるかもしれませんね。まあ、寿理には翻弄されっぱなしになるでしょうけど。
実在する様々なお店を紹介してもらえ、喫茶店での愉しみ方も知ることができ、何より木崎少年が可愛い。待ち時間潰すためではなく、喫茶店を目的に出かけてみたくなりました。
【eBookJapan】 木崎少年のほろにが喫茶巡礼
↑無料で試し読みできます
木崎少年のほろにが喫茶巡礼
著者:左東 武之
掲載:くらげバンチ
1巻発売日:2016年12月9日
落ち着いた理想の渋い大人を目指す木崎亮史は、喫茶店巡りを趣味に持つ高校1年生。自分が考える「喫茶の流儀」を極めるため、学ラン姿で気になる喫茶店を巡る日々を送っていた。
喫茶店ではクールに大人っぽく振舞うことを心がけている木崎少年。慌てず、臆さず、落ち着いた大人を装い喫茶でのひと時に耽っているが、理想への道のりは険しく、ついつい年相応にまだあどけない表情が出てきてしまう。
己の自意識と戦いながら理想を目指す木崎少年は、今日も喫茶店を訪れ、自分磨きをしながら大人への道をひた走る。
まだあどけなさを残す高校1年生の少年が、落ち着いた理想の大人への階段を登るため、「喫茶の流儀」を極めるべく様々な喫茶店を巡りながら物語。
男子高校生の喫茶グルメ巡礼記。2話ぐらいまでだったか、試し読みしたときからずっと気になってた作品。以前発売前にちょろっと試し読みの感想書かせてもらいましたが、1巻読んで面白かったので改めて感想書かせてもらいます。
著者の左東武之は、前作も喫茶店を舞台にした『夜の珈琲』という作品を描いているようです。よっぽど喫茶店が好きなんですね。
私が喫茶店に初めて入ったのは学生のときに時間を潰す目的のためだったと思います。普段その目的で使用するといったらコンビニや本屋、入ってもチャーン店ぐらいで、正直個人経営の喫茶店には入り辛さがありましたね。その時もたまたま目の前にあったので、物は試しと変に意気込んで入った記憶があります。
それからは以前より喫茶店を利用しやすくなりましたが、未だに初めてだったり、外からじゃ情報が全く分からない店は入り辛い。
ただ、ごくたまに利用する程度ですけど少し慣れたお店だと今まで使ってたチャーン店よりも居心地良く、落ち着いた雰囲気で紅茶や珈琲、甘いスイーツでホっと人心地つけるオアシスのような場所ですね。
本作はそんな喫茶店での愉しい過ごし方、一店一店異なる特徴を持った様々な喫茶店を紹介してくれます。
本作の主人公・木崎亮史はあらすじにも書いた通り、渋い大人を目指して自分を磨くために喫茶店巡りをしている高校1年生。私にも大人ぶって背伸びしていた若かりし頃がありましたね。思い返すと顔を覆いたくなるほど恥ずかしい歴史ですけど。
顔立ちは綺麗に整った美少年ですが、高校1年生にしては若干幼く見える童顔。背伸びしたいお年頃と相まって、子供扱いされ気味なことが渋い大人に憧れる要因かもしれませんね。ただ、背伸びしきれてないところが男の私から見ても可愛い。
クールに落ち着いた姿勢で大人を装うとはしていますが、油断するとすぐに仮面は剥がれて表情もコロコロ変わります。
バナナジュースを見つけてニンマリした表情で「うわーい」となったり、本を読んでる素振りでクラスメイトやお客の様子を伺ってみたり、小動物のように頬を膨らませてケーキを頬張り、渋く見えるかもと紳士メガネをかけてみるなど、ひとつひとつの行動が微笑ましくてカワイイ。
周囲のお客さんや店員さんたちも、そんな木崎少年をニコニコした表情で温かく見守っています。基本は1人で喫茶店巡りに興じていますが、サブキャラクターとの絡みもちょくちょくあります。
クラスメイトの派手なギャルたちに気に入られているようで、特に川居寿理といういかにもなギャル風女子からは気が合うと思われフレンドリーに話しかけられてます。彼女には2巻以降も振り回されそうですね。
また、上に少し年の離れたブラコン気味の3姉妹も登場しました。皆さんとてもお美しいんですが、カワイイ弟には過剰に干渉してしまうご様子。年頃の男子の部屋を定期チャックはイカンと思います・・・。
さらに、スイーツ作りが趣味の爽やかイケメン天尾くん。1人でいることの多かった木崎少年なので、彼とは良き友人になれるかも。
本作の特徴として、木崎くんが1話ごとに訪れる喫茶店は架空の店ではなく、実在している喫茶店という点がより興味を引かれますね。
例えば、『カフェーパウリスタ銀座店』、『本格珈琲昭和』、『メガネコーヒー』、『ルノアール大塚店』などなど、知ってる人や利用されたことのある人もいるのではないでしょうか。一店舗ごとに独特のスタイルがあり、昔ながらの喫茶店、珈琲に力を入れた喫茶店、カップを指定できる喫茶店、旬な果物を使ったメニューの多いフルーツパーラーなど、喫茶店ひとつとってもお店の種類は多岐に渡ります。
もちろん作中で木崎少年が堪能するスイーツなどのメニューもその喫茶店で実際提供されている品です。他にはないその喫茶店でしか食べられないグルメの数々はどれも美味しそう。ただ、東京在住ではない私には拷問でしかないわけですが・・・。
足を運べる人は読んだ後に作中で登場した喫茶店へ実際に赴いてみる楽しみ方もありますね。
学ランに身を包んだ背伸びをした美少年が喫茶店をめぐる話、とても面白かったです。ユニークなキャラと木崎くんとの掛け合いも楽しく、喫茶店の細かい部分まで丁寧に紹介してくれる作品。
1巻は木崎少年が1人で喫茶店を満喫してる割合が多めでしたが、2巻以降は寿理や天尾くんなど誰かと愉しさを共有できる話が増えるかもしれませんね。まあ、寿理には翻弄されっぱなしになるでしょうけど。
実在する様々なお店を紹介してもらえ、喫茶店での愉しみ方も知ることができ、何より木崎少年が可愛い。待ち時間潰すためではなく、喫茶店を目的に出かけてみたくなりました。
【eBookJapan】 木崎少年のほろにが喫茶巡礼
↑無料で試し読みできます
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5959205
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック