2016年12月22日
漫画『八雲さんは餌づけがしたい。』1巻の感想とあらすじ
『八雲さんは餌づけがしたい。』1巻の感想。
八雲さんは餌づけがしたい。
著者:里見U
掲載:ヤングガンガンコミックス
1巻発売日:2016年9月24日
28歳未亡人の八雲柊子には、人には言えない秘密がある。料理が好きな1人暮らしの八雲さん。彼女が住むアパートの部屋の隣には、高校1年生の球児・大和翔平が親元から離れて1人で生活を送っていた。
夫が亡くなったことで美味しく料理を食べてくれる人がいなくなり、八雲さんは料理を作る楽しさを感じなくなっていた。そんなときに出会った腹ペコ高校球児の大和。
八雲さんの秘密、それは大和くんに毎晩行っている“餌付け”。気まぐれで始まった大和との食卓だけど、それは周囲にはナイショの行為。でも、誰かに料理を食べてもらえること、それはとても「嬉しい」八雲さん。
いまでは日課になっている大和くんとの食事。今日も八雲さんは、山盛りご飯とおかずを準備して、底なし胃袋大和くんの帰りを待ち、彼との温かい食卓でのひとときを送るのだった。
夫を亡くして独り身となった料理好きの未亡人女性が、隣に越してきた高校球児におにぎりを振る舞ったことをきっかけに、ご飯を作る約束を交わし、彼の底なし胃袋を満たすために毎日ご飯をご馳走する話。
未亡人×少年×グルメ漫画。まず最初に一応述べておきますが、決していかがわしい漫画ではなく、未亡人が高校生に餌付けするからといって淫らなことは一切ありません。温かな食卓を囲む餌付けハートフルストーリーです。八雲さんに胃袋だけでなくハートまで鷲掴みにされた気分になります。
八雲さんは大切な夫を亡くしてしまったことで胸にぽっかり穴が空き、料理を作っても誰も食べてくれる人がいないこと、誰の反応も返ってこない状況に虚しさを感じ、好きだった料理を久しく楽しいとは思えなくなっていました。大好きだったはずの料理は逆に寂しさを感じさせる作業になっていたんですね。
そこに引っ越してきた大和くんに気まぐれでおにぎりを振る舞うと、とても気持ちの良い食べっぷりを見せられ、さらに普段の彼の酷い食生活を目の当たりにしたことで、思わずご飯を作ってあげる約束を交わした、というのが餌付け生活の経緯です。この事がきっかけとなり、八雲さんは虚しさを感じていた料理をまた楽しめるようになります。
兎にも角にも八雲さんが可愛い。美人な未亡人に部屋へ招かれるというドキドキなシチュエーションは羨ましく思いますが、彼女の見せる笑顔はそんな邪な感情を洗い流してくれるかのような可愛さ。
自分の作ったご飯を食べてくれることに「嬉しい」と喜びを浮かべた表情は印象深く、見事に私の心も射抜かれてしまいました。八雲さんのご飯を食べられるというだけでも羨ましい限りですが、「おかえり」と迎えてもらえる幸福は全ての疲れを吹き飛ばしてくれる温かさがあります。
少し天然気味で無防備なところもあり、1つ1つの行動・発言が可愛く、思春期男子なら尚の事、胸を激しく高鳴らせてドギマギさせられてしまうこと必至ですね。仕舞には、裾を摘んで「明日も絶対来てね!!」ですから。
そんな八雲さんの作る料理はどれも美味しそうなものばかり。そして、それを食べる大和くんの食べっぷりも実に気持ちいい。たとえ食べ盛りの高校生男子とはいえ、一食でご飯8杯はすごいですね。他のグルメ漫画みたいに大きなリアクションをとることはなく、ただ黙々とかき込むばかりですし、表情にもあまり変化はありませんが、気持ちよく大和くんがごはんを食べてくれること、それを見守るだけでも八雲さんにとっては幸せな時間になっています。
2人の関係・距離感が絶妙。姉と弟のような、母と子のような、でもときより妻と夫のようにも見え、2人の関係はどこに落ち着くのか非情に楽しみ。今のところは姉弟という関係が1番しっくりきてると思いますが、ときおり八雲さんは狙ってるわけではなくとも、男心をくすぐる発言や行動をするため、大和くんも少しあたふたしています。まあ、当然の反応です。28歳と16歳という12年の年齢差も微妙なラインを敷いてるため、どう転ぶのかは現段階ではまだまだ読み辛いです。
設定だけ見ると変な妄想をしてしまいそうになりますが、中身はほっこり癒される内容。良い距離感にある八雲さんと大和くんが食卓を囲み、ほのぼのした癒しの場が生まれています。八雲さんにドキッとする描写もありますが、思春期男子なら別段おかしくもない可愛い反応だったと思います。
ご飯がメインではなく、あくまで食べてる大和くんと、それを温かく見守る八雲さんとの団欒を見る漫画。大きな波はなくとも、幸せな空気が充満していたので、とても心地よい気持ちにさせてもらえました。
【eBookJapan】 八雲さんは餌づけがしたい。
↑無料で立ち読みできます
八雲さんは餌づけがしたい。
著者:里見U
掲載:ヤングガンガンコミックス
1巻発売日:2016年9月24日
28歳未亡人の八雲柊子には、人には言えない秘密がある。料理が好きな1人暮らしの八雲さん。彼女が住むアパートの部屋の隣には、高校1年生の球児・大和翔平が親元から離れて1人で生活を送っていた。
夫が亡くなったことで美味しく料理を食べてくれる人がいなくなり、八雲さんは料理を作る楽しさを感じなくなっていた。そんなときに出会った腹ペコ高校球児の大和。
八雲さんの秘密、それは大和くんに毎晩行っている“餌付け”。気まぐれで始まった大和との食卓だけど、それは周囲にはナイショの行為。でも、誰かに料理を食べてもらえること、それはとても「嬉しい」八雲さん。
いまでは日課になっている大和くんとの食事。今日も八雲さんは、山盛りご飯とおかずを準備して、底なし胃袋大和くんの帰りを待ち、彼との温かい食卓でのひとときを送るのだった。
夫を亡くして独り身となった料理好きの未亡人女性が、隣に越してきた高校球児におにぎりを振る舞ったことをきっかけに、ご飯を作る約束を交わし、彼の底なし胃袋を満たすために毎日ご飯をご馳走する話。
未亡人×少年×グルメ漫画。まず最初に一応述べておきますが、決していかがわしい漫画ではなく、未亡人が高校生に餌付けするからといって淫らなことは一切ありません。温かな食卓を囲む餌付けハートフルストーリーです。八雲さんに胃袋だけでなくハートまで鷲掴みにされた気分になります。
八雲さんは大切な夫を亡くしてしまったことで胸にぽっかり穴が空き、料理を作っても誰も食べてくれる人がいないこと、誰の反応も返ってこない状況に虚しさを感じ、好きだった料理を久しく楽しいとは思えなくなっていました。大好きだったはずの料理は逆に寂しさを感じさせる作業になっていたんですね。
そこに引っ越してきた大和くんに気まぐれでおにぎりを振る舞うと、とても気持ちの良い食べっぷりを見せられ、さらに普段の彼の酷い食生活を目の当たりにしたことで、思わずご飯を作ってあげる約束を交わした、というのが餌付け生活の経緯です。この事がきっかけとなり、八雲さんは虚しさを感じていた料理をまた楽しめるようになります。
兎にも角にも八雲さんが可愛い。美人な未亡人に部屋へ招かれるというドキドキなシチュエーションは羨ましく思いますが、彼女の見せる笑顔はそんな邪な感情を洗い流してくれるかのような可愛さ。
自分の作ったご飯を食べてくれることに「嬉しい」と喜びを浮かべた表情は印象深く、見事に私の心も射抜かれてしまいました。八雲さんのご飯を食べられるというだけでも羨ましい限りですが、「おかえり」と迎えてもらえる幸福は全ての疲れを吹き飛ばしてくれる温かさがあります。
少し天然気味で無防備なところもあり、1つ1つの行動・発言が可愛く、思春期男子なら尚の事、胸を激しく高鳴らせてドギマギさせられてしまうこと必至ですね。仕舞には、裾を摘んで「明日も絶対来てね!!」ですから。
そんな八雲さんの作る料理はどれも美味しそうなものばかり。そして、それを食べる大和くんの食べっぷりも実に気持ちいい。たとえ食べ盛りの高校生男子とはいえ、一食でご飯8杯はすごいですね。他のグルメ漫画みたいに大きなリアクションをとることはなく、ただ黙々とかき込むばかりですし、表情にもあまり変化はありませんが、気持ちよく大和くんがごはんを食べてくれること、それを見守るだけでも八雲さんにとっては幸せな時間になっています。
2人の関係・距離感が絶妙。姉と弟のような、母と子のような、でもときより妻と夫のようにも見え、2人の関係はどこに落ち着くのか非情に楽しみ。今のところは姉弟という関係が1番しっくりきてると思いますが、ときおり八雲さんは狙ってるわけではなくとも、男心をくすぐる発言や行動をするため、大和くんも少しあたふたしています。まあ、当然の反応です。28歳と16歳という12年の年齢差も微妙なラインを敷いてるため、どう転ぶのかは現段階ではまだまだ読み辛いです。
設定だけ見ると変な妄想をしてしまいそうになりますが、中身はほっこり癒される内容。良い距離感にある八雲さんと大和くんが食卓を囲み、ほのぼのした癒しの場が生まれています。八雲さんにドキッとする描写もありますが、思春期男子なら別段おかしくもない可愛い反応だったと思います。
ご飯がメインではなく、あくまで食べてる大和くんと、それを温かく見守る八雲さんとの団欒を見る漫画。大きな波はなくとも、幸せな空気が充満していたので、とても心地よい気持ちにさせてもらえました。
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