2016年09月15日
漫画『大砲とスタンプ』1巻の感想とあらすじ
『大砲とスタンプ』1巻の感想。
大砲とスタンプ
著者:速水螺旋人
掲載:月刊モーニングtwo
1巻発売日:2011年12月22日
大公国軍に所属する新米軍人のマルチナ・M・マヤコフスカヤ。軍人といっても前線で銃を持って敵と戦うわけでもなければ鋼鉄の戦車を動かす操縦席に座っているわけでもない。彼女の手に握られているのは「ペン」。マルチナの所属する部署は物資の輸送や補給を管理する、あまり命の危険を伴わないデスクワーク中心の兵站軍。前線で戦う兵士たちからは「紙の兵隊」と揶揄されバカにされることはあるけど、仕事はミスを出さないようにきっちりしっかり信念を持ってこなしていく。
戦争を描いた漫画には前線で戦う兵士たちや、作戦を立てる指揮官などを描いたものなど種類は多岐におよびますが、本作はそのなかでも物資の補給や輸送などを受け持つ兵站軍に焦点をあてた作品です。
ドタバタコメディですね。戦争モノなので死人も出ることはありますが、かわいい絵柄とコミカルに進むストーリーであまり血生臭さは感じませんでした。爆発的な面白さがあるわけではなく、クスっと笑ってしまう地味に面白い作品でしたね。
本作の主人公は新米女性軍人のマルチナ。眼鏡をかけたベリーショートの髪型をした女性。汚れてない官僚って感じがしました。融通のきかない超真面目人間であり、不正や怠慢を一切許さない良くも悪くも規律第一の人。その真面目さは良い方向に進むこともあれば悪い方向に転がっていくこともあります。何か問題が起きると「責任問題ですよ」と嘆くのが口癖。好物の懐中汁粉という甘味物をかばん一杯に詰め込んでいます。どんなのか食べてみたいですね。
兵站について。
ですが、作中では他所属の兵士に兵站軍は馬鹿にされています。現実でも今はそんなことはないと思いますけど、昔は不思議なことにそういう傾向があったようです。
戦争が長期間に及ぶとどうしても物資・書類の不備や不正が生まれてしまいます。その問題にマルチナが「責任問題ですよ」と突撃していくわけです。横領、誤送、記者の接待、それから読み書きできない同僚女性の先生など、前線で戦っている兵士たちとは別の強敵とペンや書類で戦争します。
問題・事件は次から次へとマルチナを襲ってくるんですが、どんなに大変な状況でも彼女の規律・規則を守る厳格さは損なわれませんね。頭はガチガチに固められたような堅物人間でありながら、意外と柔軟な思考を持っており、規則から逸脱しない範囲内でうまく処理していきます。
ゆるい同僚ばかりいる部署なのでほのぼのしてる部分もありながら、戦場を舞台にしてることからシリアスな展開もちょいちょい挟むことにより、飽きさせない緩急のあるストーリーになっていたので面白かったです。
1話終わるごとにいろいろなメカ紹介が載っているいるのも面白い要素です。メカはかなりマニアックなので、作者さんはストーリーよりもこっちの方に力入ってるような気もしてしまいました。
ミリタリー系にありがちな読むのが面倒になるような説明・解説(私の勝手なイメージ)というのはあまりなく、無駄に細かい設定はしていながらコメディタッチで誰でも読みやすい作品になっていたと思います。キャラも可愛く魅力的のでとても好きになりました。
【eBookJapan】 大砲とスタンプ
↑無料で立ち読みできます
大砲とスタンプ
著者:速水螺旋人
掲載:月刊モーニングtwo
1巻発売日:2011年12月22日
大公国軍に所属する新米軍人のマルチナ・M・マヤコフスカヤ。軍人といっても前線で銃を持って敵と戦うわけでもなければ鋼鉄の戦車を動かす操縦席に座っているわけでもない。彼女の手に握られているのは「ペン」。マルチナの所属する部署は物資の輸送や補給を管理する、あまり命の危険を伴わないデスクワーク中心の兵站軍。前線で戦う兵士たちからは「紙の兵隊」と揶揄されバカにされることはあるけど、仕事はミスを出さないようにきっちりしっかり信念を持ってこなしていく。
戦争を描いた漫画には前線で戦う兵士たちや、作戦を立てる指揮官などを描いたものなど種類は多岐におよびますが、本作はそのなかでも物資の補給や輸送などを受け持つ兵站軍に焦点をあてた作品です。
ドタバタコメディですね。戦争モノなので死人も出ることはありますが、かわいい絵柄とコミカルに進むストーリーであまり血生臭さは感じませんでした。爆発的な面白さがあるわけではなく、クスっと笑ってしまう地味に面白い作品でしたね。
本作の主人公は新米女性軍人のマルチナ。眼鏡をかけたベリーショートの髪型をした女性。汚れてない官僚って感じがしました。融通のきかない超真面目人間であり、不正や怠慢を一切許さない良くも悪くも規律第一の人。その真面目さは良い方向に進むこともあれば悪い方向に転がっていくこともあります。何か問題が起きると「責任問題ですよ」と嘆くのが口癖。好物の懐中汁粉という甘味物をかばん一杯に詰め込んでいます。どんなのか食べてみたいですね。
兵站について。
兵站(へいたん 英語: Military Logistics)は、戦闘地帯から後方の、軍の諸活動・機関・諸施設を総称したもの[1]。戦争において作戦を行う部隊の移動と支援を計画し、また、実施する活動を指す用語でもあり、例えば兵站には物資の配給や整備、兵員の展開や衛生、施設の構築や維持などが含まれる。 (wikipediaより)というのが兵站の役割のようで、どう考えても重要な役割です。まあ、私は軍事に詳しいわけでもないので、何にどれほどの重要度・優先度があるのかは分からないんですけど、単純に考えて兵站がしっかり機能しなければ戦線維持なんてできないと思うんですよね。
ですが、作中では他所属の兵士に兵站軍は馬鹿にされています。現実でも今はそんなことはないと思いますけど、昔は不思議なことにそういう傾向があったようです。
戦争が長期間に及ぶとどうしても物資・書類の不備や不正が生まれてしまいます。その問題にマルチナが「責任問題ですよ」と突撃していくわけです。横領、誤送、記者の接待、それから読み書きできない同僚女性の先生など、前線で戦っている兵士たちとは別の強敵とペンや書類で戦争します。
問題・事件は次から次へとマルチナを襲ってくるんですが、どんなに大変な状況でも彼女の規律・規則を守る厳格さは損なわれませんね。頭はガチガチに固められたような堅物人間でありながら、意外と柔軟な思考を持っており、規則から逸脱しない範囲内でうまく処理していきます。
ゆるい同僚ばかりいる部署なのでほのぼのしてる部分もありながら、戦場を舞台にしてることからシリアスな展開もちょいちょい挟むことにより、飽きさせない緩急のあるストーリーになっていたので面白かったです。
1話終わるごとにいろいろなメカ紹介が載っているいるのも面白い要素です。メカはかなりマニアックなので、作者さんはストーリーよりもこっちの方に力入ってるような気もしてしまいました。
ミリタリー系にありがちな読むのが面倒になるような説明・解説(私の勝手なイメージ)というのはあまりなく、無駄に細かい設定はしていながらコメディタッチで誰でも読みやすい作品になっていたと思います。キャラも可愛く魅力的のでとても好きになりました。
【eBookJapan】 大砲とスタンプ
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