graceful moment

2020年10月08日

[読書日記]為末大著「逃げる自由」

「価値あるモノ」を追求することが大好き！アラフィー・バツイチの Grace です。

今日は少し前に読んだ本の紹介です。

元アスリートで、オリンピックにも出場している陸上トラック世界大会メダリストの為末大さんの「逃げる自由」です。

逃げる自由諦める力2 [ 為末大 ]

価格:1,540円
(2020/10/8 08:03時点)
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為末さんの書籍のタイトルは、この「逃げる自由」「諦める力」など、行き詰まっている人の気持ちを引くようなものが多いですね。

この本は、為末さんのネット上の相談室に寄せられた悩みに一つづつ丁寧に答えていくというものです。

本の中で相談されている悩みを読んで、自分にはあまり関係ないと思えるものでも、読んでみると為になるものが多かったです。

この本のタイトルにある「逃げる」という行為ですが、重要なことを投げ捨てて現実逃避するというようなことではありません。

悩みや問題は、考えていてもすぐには解決できないことが多いし、所詮逃げ切れなかったりするので、一旦距離をおいて冷静に眺めることを勧めています。

物事を俯瞰的に見るわけですね。

また、良い結果を出そうと躍起になればなるほど、上手くできなくなってしまいがちです。

それは、他人からの評価を気にし過ぎているということだそうです。

相対的ではなく、自分に焦点を当てて絶対的な幸福感を得ることが大切ですね。

為末さんの悩みへの答え方も、とても参考になります。

まずは相談者の気持ちをしっかり受け止め、その人の心に寄り添います。

そして、解決策を提示する時は、相談者がすっと受け入れられるような言い方をしています。

私の場合、相談されてもすぐにダメ出しをしてしまったり、そうした気持ちが表情にも出がちで、相手を叱責するような言い方になりがちなので、為末さんのようにアドバイスできたらな、と思いました。

為末さんの悩みに対する解決策よりも、相談者の心の受け止め方や言い回しに感銘を受けた感じです。

それぞれの相談には２～３ページで答えています。

数ページという限られた中でも、適切に答えられているところが素晴らしいですね。