9 時起床.
昨日から昨晩にかけてのひどい鬱からは抜けたようだ.
良かった.
今日は認知療法の日である.
ついでに診察を受けて薬をもらってくるつもり.
認知療法では最近の体調についていろいろ話す.
人との触れ合い・コミュニケーションへの恐怖は時間をかけて回復していくしかないようである.
ただ, PSW さんによれば確実に回復は進んでいるとのこと.
自分もそう思う.
その後診察を受ける.
呼ばれるのを待つ間, 数学の問題を解く.
圏 $\mathscr{C}$ の捩れ射圏 (twisted arrow category) $\mathscr{C}^{\,\leftarrow}$ とは, $\mathscr{C}$ の射の全体を対象とし, 2 つの対象 $f : A \rightarrow B$ と $g : A' \rightarrow B'$ に対して $\mathscr{C}$ の 2 つの射 $h : A \rightarrow A'$ と $k : B' \rightarrow B$ の組 $(h, k)$ で図式
$$
\xymatrix@=48pt {
A \ar[r]^{h} \ar[d]_{f} & A' \ar[d]^{g} \\
B & B' \ar[l]_{k}
}
$$ を可換図式にするものを $f$ から $g$ への射とするものである.
今日考えた問題は捩れ射圏 $\mathscr{C}^{\,\leftarrow}$ における同型射, 始対象, 終対象は (それが存在するならば) どのようなものになるかを示せ, というものである.
同様の問題を, $\mathscr{C}$ の射圏 (arrow category) $\mathscr{C}^{\,\rightarrow}$ についてはすでに解けたと思っているので, それと同じような結果が導かれるだろうと考えていた.
ところが, 確かに似たような結果にはなりそうなのだが, 考えていた以上に面白い結果かも知れない.
感じ方は人それぞれであり微妙だが少し興奮する.
一方, 診察のほうだが, 今日はそんなに混雑はしていないのに 2 時間待っても呼ばれない.
受付に確認したら自分の番はもうとっくに来ている筈なのに呼び出すのを忘れていたそうですみませんと謝られてしまった.
仕方が無い.
数学の問題がけっこうできたからいい.
今日は主治医は学会出張で不在のため, 別の医師の診察を受けた.
最近不安と緊張が強くて頓服を日に 3 錠から 5 錠くらい飲んでしまいますと言ったら怒られた.
「指示された通り 1 日 2 錠以内の服用を守らないと駄目じゃないか。依存症になるよ。そもそも本当に苦しい時に飲む薬で、楽になるからと言ってちょっと辛いくらいで飲むものじゃない」
決して怒鳴られたわけではない.
ちょっと強い口調で注意されただけである.
なのに, 人として許されない大罪を犯したような気持ちになって激しく落ち込んでしまった.
もう立ち直れないとすら感じてしまう.
何と言うか, こういうところは本当に何とかならないだろうか.
脆くて弱い.
あまりにも弱過ぎる.
メンタルの弱さとかそういうものではなく, もっとそれ以前に人間的な何かが決定的に欠けているのではないか.
帰宅して, 気持ちを落ち着かせるために絵を少し描く.
色を塗っただけだが, 見事に落ち着いた.
夕食は鶏のささみの塩焼きとトマト・レタス・胡瓜のサラダ, 納豆とご飯.