● Syncthing の同期の問題
Syncthing でホストの macOS とゲストの OpenBSD の間でメールボックスとシステム管理関係のドキュメントのファイルの同期を行っているが, 同期が取られるのがあまりにも遅いと感じていた.
これには 2 つの前提がある.
・ メールボックスはデフォルトの同期フォルダー ~/Sync に置いている. これはうまく同期が取れている.
・ システム管理のファイルは sa という新しく作成した同期フォルダーに置いていた. しかし複数のフォルダーを管理することが面倒だったので ~/Sync の下に置き直した. それ以来ディレクトリー sa 以下のファイルの同期が遅いもしくば行われない場合もある.
これについて以下の問題があることに気が付いた.
ホストの macOS とゲストの OpenBSD 双方で Syncthing の管理画面 'http://localhost:8384' を起動して同期フォルダー ~/Sync の情報を見る.
1) macOS
フォルダー
フォルダーID default
フォルダーパス /Users/sokohiko/Sync
グローバル状態 94,764 3,310 ~4.21 GiB
ローカル状態 94,764 3,310 ~4.21 GiB
再スキャン
1h 有効
共有中のデバイス mybsd.local
最終スキャン日時 2020-03-09 03:57:23
最終変更内容 更新 installation_openbsd_virtualbox.txt
2) OpenBSD
フォルダー
フォルダーID default
フォルダーパス /home/sokohiko/Sync
グローバル状態 92,764 3,310 ~4.18 GiB
ローカル状態 95,633 3,310 ~4.24 GiB
同期の必要な項目 53,961 項目, ~1.66 GiB
再スキャン
1h Failed to setup, retrying
共有中のデバイス mymac.local
最終スキャン日時 2020-03-09 03:50:26
最終変更内容 更新 .saves-1188-mymac
OpenBSD 側の "グローバル状態", "ローカル状態" がホストの macOS 側の対応する状態と一致していない.
▼ グローバル状態:
- 94,764 ファイル (macOS)
- 92,764 ファイル (OpenBSD) --- 2,000 ファイル少ない
▼ ローカル状態:
- 94,764 ファイル (macOS)
- 95,633 ファイル (OpenBSD) --- macOS 側より多い. 同期が正しく取れているなら同じになる筈.
▼ 同期の必要な項目
- 53,961 ファイル (OpenBSD のみ) --- ?
これは OpenBSD 側のファイルデータベースに不要なデータが残ってしまっているのではないか.
システム管理フォルダー sa を新規の 1 つの独立したフォルダーとしていたのをデフォルトのフォルダー管理下に置き直した手順に問題があったのではないか.
Syncthing の manpage を見たら -reset-database というオプションがあった. それによると, このオプションは強制的にフルスキャンと再同期を行ってデータベースのリセットを実行するものである.
それで次を実行した.
$ syncthing -reset-database
これでデータベースの再構築が行われ, 再スキャンと再同期が行われた. 5 分程度で完了する.
その後の管理画面は以下の通り.
1)' macOS
フォルダー
フォルダーID default
フォルダーパス /Users/sokohiko/Sync
グローバル状態 95,631 3,310 ~4.24 GiB
ローカル状態 95,631 3,310 ~4.24 GiB
再スキャン
1h 有効
共有中のデバイス mybsd.local
最終スキャン日時 2020-03-09 04:40:06
最終変更内容 更新 8356
2)' OpenBSD
フォルダー
フォルダーID default
フォルダーパス /home/sokohiko/Sync
グローバル状態 95,631 3,310 ~4.24 GiB
ローカル状態 95,631 3,310 ~4.24 GiB
再スキャン
1h Failed to setup, retrying
共有中のデバイス mymac.local
最終スキャン日時 2020-03-09 04:39:26
最終変更内容 更新 .saves-1188-mymac.local
ホストとゲストの整合性が取れた.
その後, 問題があったシステム管理関連のファイルを置いたディレクトリー 'sa' の同期は片方で変更が行われた後, もう一方に数秒 〜 1 分程度で反映されるようになった. これなら日常的に使えそうである.
● ターミナルのフォントの設定
ターミナルソフト Urxvt で TrueType フォントを使うように ~/.Xresourses のリソース情報を変更した.
URxvt.font: "xft:CentSchbook Mono BT:style=Regular,pixelsize=16:antialias=true:hinting=true,xft:Sazanami Mincho:style=Mincho-Regular:pixelsize=16:antialias=true:hinting=true"
URxvt*lineSpace: "-1"
URxvt*loginShell: "true"
英数文字は "Century Schoolbook Monospace BT", 日本語フォントは "さざなみ明朝" を使う.
● Emacs のコンパイルとインストール
少し時間はかかるが, 問題が無くコンパイルができるのは凄い.
動かしてみたが, 残念なことに遅くて使用に堪えない. Emacs を使うのは諦めたほうが良さそうだ.
vi (vim) のほうは比較的軽快に動作するのでこちらを使っていくことにする.
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