アフィリエイト広告を利用しています

2016年02月13日

両端で減衰したり、周期的に滑らかでない点が現れたり ...

両端で減衰する関数

 前回に引き続いて無理関数です。
 まずは比較的シンプルなものから:

 01無理関数の逆数.gif

 f(0) = 1 を頂点とする左右対称の山なりの関数です。
 y = 1/x に近い勾配をもつ曲線ですが、分母は必ず正値をとるので x = 0 で定義されつつ滑らかに連結されています。この関数に三角関数を掛けてみましょう。

 02無理関数の逆数×cosx.gif

 f(x) は原点にピークを持ち、両端で減衰していく関数。
 g(x) は概周期関数ですから周期は崩れてしまっています。
 しかし x → ±∞ で 0 に収束することには変わりありません。

周期的に滑らかでない点が現れます

 次は 1 + sin[pi*x]と、その平方根をとった関数です:

 03[1+sinπx]平方根.gif

 f(x) は全域で滑らかな関数ですが、g(x) は x = 1.5, 3.5, 5.5, …… という滑らかではない点が周期的に現れます。滑らかではないというのはつまり、その点で微分が定義できないということです。g(x) を微分してみると

g(x) の微分

となりますね。g(x) がそのまま分母に入っていますから、 x = 1.5, 3.5, 5.5, …… でこの関数を定義することはできません。

y = 1 と同等なグラフ?

 次は分母・分子が共に2次関数の平方根という例:

 04[2次関数/2次関数]平方根@.gif

 x が大きい領域では f(x) ≒ 1 とみなすことができます。つまり直線 y = 1 とほぼ同等なグラフと考えることができます。乱暴なようですが x → ±∞ では厳密にこれが成り立ちます。
 f(x) に cos[pi*x] を掛けた関数が g(x)です。原点付近で少し荒い動きをしますが、x が大きい領域では普通の三角関数として振る舞います。
 g(x) において分子を4次関数の平方根としたのが h(x) です。振幅は原点から2次関数的に増加していくことになります。

 最後に g(x) の分子を指数関数の平方根で置き換えてみます:

 05[2次関数/2次関数]平方根A.gif

 この関数は指数関数 exp(x) を3段構えで抑え込んでいます:

 @変数 x を pi で割る。
 A平方根をとる。
 B2次関数の平方根で割る。

 これだけ抑え込むと、さすがの指数関数もその効果をなかなか現しません。分母の減衰効果が先に効いて振幅をいったん小さくし、そのあと x = 8 以降に緩やかに振幅を回復させていきます。
 ⇒ なんとなくの数学日記(るきさん)  
検索
Excel VBA 数学教室
数学問題集(解答付き)
下剋上算数
ベクトル解析
サッカーマティクス
Excelで学ぶ統計解析
和算的思考力
学び直し
整数論の理論と演習
大人が手こずる算数
東大生の知恵袋
フーリエ変換
インド式秒算術
Excelで学ぶ微分積分
Excel 数学シミュレーション
オイラーの贈物


ファン
最新記事
カテゴリーアーカイブ