インド式秒算術 [日本実業出版社/プラディープ・クマール]
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インドといえばカレーですが、それだけではありません。インドでは古代からとても高度な数学を発達させてきました。インドの先人たちの数学知識の蓄積はヴェーダ数学と呼ばれ、実に巧みな計算術が網羅されています。 10 年ほど前に
インド式計算法(ヴェーダ数学)がブームになって関連書が数多く出版されたことがありました。その当時、何冊か目を通した中で一番読みやすいと感じたのがこのインド式秒算術です。著者のプラディープ・クマールさんはヴェーダ数学の専門家ということですから、そういう点でも「本場」の安心感があります。この本で一生懸命勉強して「インド人もびっくり」な計算達人を目指しましょう。本書の構成は次のようになっています。
1. かけ算
2. わり算
3. 2 乗
4. 3 乗
5. 平方根
6. 立方根
7. 連立方程式
実践的な計算技術に的を絞っています
とにかく学んですぐ使える技術に焦点を当てて無駄を省いていますので、速い人なら本書の内容を 10 日ほどで消化して学業や仕事に応用することができるようになるはずです。急いでいる人は掛け算や 2 乗計算の部分を拾い読みしても充分に力がつきます。
インド式計算法を知っていると
115 × 115 = 13225
というような計算も一瞬で暗算できるようになります。学んでおいて損はありません。
「たすきがけ」は便利な計算法です
本書は冒頭でいくつか特殊な計算法を学んだら、それ以外は「たすきがけ」に持ち込もうというスタイルです。この「たすきがけ」は、小学校で習う筆算を改良したような計算法で、さほど驚くほどの技術ではないのですが、やはり通常の筆算よりは速く計算できますし、思った以上に計算ミスが出にくいので、なかなか重宝します。
たくさんの問題が用意されています
計算技術を無意識レベルまで習得するには大量の練習が欠かせませんが、本書には単元ごとに豊富な問題が用意されているので、1つの計算法をしっかりと身につけてから先に進むというドリル方式で学習できます。
お子さんの学習の手助けにも最適です
本書は大人向けに書かれた本ですが、小学校 5 年生ぐらいの学力で充分に理解できる内容です。まず親御さんがこの本をしっかり読んで、お子さんの算数の宿題を見ながら「こういうふうにすると計算がうんと速くなるよ」などと教えてあげると、「お父さん、すごーい!」と尊敬されること間違いないし(?)です。お子さんとの円滑なコミュニケーションのためにもお勧めの一冊です(ちょっと強引かな ...... )。