2010年02月04日
膠着


今野 敏著
出版 : 中央公論新社
発行年月 : 2010.1
「膠着」と言うタイトルを見たときに
立てこもり事件か何かがおきて長時間膠着状態が続いてその間の人間模様を描いた刑事小説かな?と思いました。
ところが
帯には
「くっつかない糊」を売れ!?
今野敏によるサラリーマン応援小説
糊って何?
しかもくっつかない糊ってそれはもう糊ではないだろう~!
と思いつつ買ってしまいました。
「くっつかない糊」を買ったわけではありません。
「膠着」というタイトルの小説です。
主人公は老舗の糊会社スナマチに新卒で入社したばかりの丸橋啓太。
教育係のやり手の営業部員本庄に連れられていった所は各部署の実力のある面々の集まる会議。
議題はなんと
「くっつかない糊をどう売るか」
大手外資系企業からTOBをかけられそうなスナマチでは開発の失敗は即企業買収されることを意味する為に秘密の会議だった。
膠着とは膠(ニカワ)が張り付くこと。
くっつかないのは糊<=>張り付いたのは販売方法
社内の派閥争いやスパイ騒動などを交えて一気に読んでしまいました。
商品であれば何でも売ってみせると言い切るやり手の営業部員本庄に昔の営業マンの姿を見。
また、IT関連の営業マンの姿を見た気がしました。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image