Dr.Shouの徒然ブログ

乳がんを公表していた某歌舞伎俳優の奥様が永眠されたとのニュースをネットで見ました。通常「がん」はある程度の年齢になってから心配すれば良い病（やまい）なのですが、乳がんだけは別で20代での発症もしばしば見受けられます。ごく早期の場合は手術だけで根治しますが、近年では「乳がんは全身病」との考えから手術で切除したがんを精密検査に提出して「がんの性質」を確認し、ホルモン剤などの追加療法を行うことが一般的のようです。乳がんはまた長期のフォローを必要とします。初回治療から10年以上経過して「もう治った」と考えられてから「再発」ということが、胃がんや大腸がんなどと比べて多いとされているからです。
とにかく「患者さんの多い（罹患率の高い）がん」は定期検診で早期発見が大切です。乳がんに対しては年1回マンモグラフィーとエコーの両方が良いと個人的には思っています。