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2018年06月25日

検査結果の確認不足、これって外来担当医だけの責任なのでしょうか?

最近、大病院での「癌の見落とし」報道が相次いでいます。通常は外来担当医が指示したCT検査を放射線専門医が読影するのですが、その結果を外来担当医が確認しなかったことが原因のようです。しかし私が思うに、「外来業務で忙しい担当医に結果確認とその説明を全てを押し付けていること」が問題の本質だと思います。

私が大学病院で外来を担当していた時には外来の前日に予約患者さんの検査結果の確認(予習)をして、見落としがないようにしていました。これは何も私が偉いのではなくて、ただ単に外来担当が月曜日だったので、ゆとりのある土曜日の午後を予習に当てる事が出来たというだけのことです。実際には火曜日〜土曜日に外来を担当している医師の方がよっぽど多く、しかも大学病院は恐ろしく多忙なので医師一人の力で1年間外来を完璧にこなすことは不可能と言って良いと思います。私だって手術の翌日が外来担当だったら疲れ果てて予習は出来ず、「出たとこ勝負の外来」になっていたと思います。

病院も放射線専門医も「癌の診断」をしたならば他人任せにせず、患者さんにその結果を伝えるまでは自分にも責任があると考えて対応するという姿勢が大切です。「患者さんと直接関わることのない医者は、お気楽な考えに流されがち」と言ってしまうのは言い過ぎでしょうか?しかし意外に外来を担当してる医師の多くが感じていることかもしれません。
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