如何すれば、新しい情報を効率的に覚える事ができるのであろうか?
この疑問は、心理学の中で最も古くから研究されてきた領域の一つである。
今回は、心理学から見た覚え方の工夫について説明する。
一般的に、良く知られている覚え方の工夫は、語呂合わせである。
語呂合わせとは、数字を文字に置き換えて覚える方法である。
一方で、語呂合わせが上手くいかない場合もあるのが欠点である。
心理学の研究で注目されている覚え方の工夫は、音読である。
詰まり、覚えるべき情報を声に出しながら覚えると記憶成績が良くなる事が報告されている。
この音読をしながら覚える方法の良い所は、覚えるべき情報を声に出して覚えるだけなので、とても簡単である点が挙げられる。
更には、語呂合わせとは異なり、音読できれば、覚えるべき情報が単語であっても、短い文章であっても効果的に覚えられると言う特長がある。
唯、この方法にも問題点がある。
音読ができない様な人の顔などの視覚的な情報に対しては使えない。
顔を覚える効率的な方法の一つは、自分に関連付けながら覚えていく事である。
例えば、覚えるべき顔に対して、好きとか嫌いとかの自己評価をしたり、自分と似ているか如何かを判断したりしながら覚える方法である。
この様に自分に関連付けながら覚える事で、顔を効率的に覚える事ができる。
ここまで説明してきた様に、覚える情報によって効率的な覚え方は変わってくる。
詰まり、一つの覚え方に拘るのではなく、覚えたい情報の内容に応じ、柔軟に覚え方を工夫していく事が大切なのである。
野内 類 人間環境大学総合心理学部教授
愛媛新聞 四季録から
柔軟に覚え方を工夫する事が大切らしい。
五感をフルに使って覚える事が大事だと思う。
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