もう一度、絶対に政権を奪還する----------。
「次期衆院選で自民、公明両党を過半数割れに追い込む。その為に野党の議席を最大化する」。
出馬を躊躇っていた野田氏の背中を押したのは、泉執行部の辻元清美代表代行だった。
7月下旬、野田、辻元両氏は蓮舫氏の慰労会で同じテーブルを囲んだ。
辻元氏「私は政治的スタンスは違うが、矢張り野田さんがもう一回チャレンジすべきだと思う」
野田氏「そんな簡単に言うものではないよ」
保守派を自任する野田氏は、リベラル系の辻元氏との接点は乏しかった。
その場の回答ははぐらかしたものの、ベテラン議員は「立場を超えた要請に心が動いたのは間違いない」と見る。
「本当に自分でいいのだろうか」。
その後、野田氏は自問自答を重ねた。
「野田氏が表舞台に返り咲くなら離党する」と息巻く同僚議員の声も届いていた。
過去のトラウマを中々払拭できず、8月に入っても野田氏の熟慮は続いた。
或る日吹っ切れた様に「家族も説得した。色々頼む」と周辺に打ち明けた。
悲願の政権奪還へ、乾坤一擲の勝負に打って出る決意を伝えた瞬間だった。
出馬表明は、同じ8月29日とし、場所も JR 津田沼駅北口を選んだ。
同時に、野田氏が主張する「野党議席の最大化」には、野党間の候補者調整が急務で、野田氏は会見で「各野党と誠意ある対話をしたい」と強調した。
愛媛新聞 2024立憲民主代表選から
自民総裁と対峙し、党内外を纏め切れるのか?。
胆力と手腕が試される。
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