キスの味

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明日で平成２５年も折り返し。

母の容態がいつも心にあり、身体が動かない。

人間が元気で生きていることの大切さを
この半年でようやく分かった気がする。

最低限の日常生活を送るだけの日々。

踏ん張れ！のキス。

梅雨らしい日が続いている。
ジメジメはするけど、湿気があって身体が喜んでいる感じがする。

昨年の１０月から、母の病気でこちらまで病気になってしまった。
心臓が重く苦しい。

人の生きていることの大変さ。
でも、命は受け継がれている。
自分ばかりではない。

そう自分に言い聞かせて、また前を向いて歩くしかない。

ガンバレのキス。

今は東京へ向かう新幹線の中。
ビジネスマンが大部分でシーンとしている。

母の体調が良くなさそうで、急遽昨夜、実家に行った。
行ったときは、お風呂に入っていた。
顔色は良さそうだけど、肺がしんどそうだった。
本当は、週末にいく予定だったが、何となく気になった。
滞在時間はわずか１５時間だった。
トイレとお風呂掃除をしただけ。
後はずっと話したり、マッサージをしただけだ。
それでも母は嬉しそうだった。
せめてもの、親孝行なのかな。

私のこの重苦しい気分のような空が新幹線の車窓から見えている。
でもこんな風にさせてくれた家族に感謝のキス。

ようやく梅雨らしくなって、木々たちも喜んでいる。

今朝、コンビニで雑誌を買った。
その時の私の出で立ちは、少しばかり濡れている合羽姿。

コンビニの若いお兄さんは、何も言わず２冊の雑誌を雨に濡れないように
ビニール袋を二重にして手渡してくれた。

今時、こんな風に気を遣う店員さんもいるんだ。

「丁寧にして頂いて助かります。ありがとうございます」と御礼を言うと
満面の笑みで「お気をつけていってらっしゃいませ」って。

私は朝から心気持ち良くなった。
そして私もこんな風にさりげなく気を遣って
皆が優しく過ごせていけれるように、と思った。

ナイスな気遣いのお兄さんに、ハートフルなキッスだね。

梅雨入りを宣言したのに、爽やかな日が続く。
ちょっと勇み足だったのかなぁ。

先日、知人が101歳を迎えた。
足の衰えは多少あるものの、頭、内臓はしっかりしている。

遺伝子、環境のなせる技なのだろうか。

何となく、私の祖母に雰囲気が似ていて、親しくさせて頂いている。
お誕生日の当日、お祝いのお菓子を持参して駆けつけた。
手を触らせてもらった。
100年と1日生きてきた手は、神々しくもあった。

まだまだ長生きしてくださいのキッスだね。

雨の月曜日。
日曜日に遊び過ぎた体にも潤いを与えてくれる。

一昨日の土曜日は、学校が休みの上の子どもが職場近くまで来た。
おやつを買おうか、と商店街を歩いていると
ロッテリアの看板が目に入った。

『麺屋武蔵』監修「ラーメンバーガー」！！！
６３４円！！
子どもは「いいじゃん、これ〜」と言って買う事に決めたようだ。
「いやぁこれはきっとまずいからさぁ。普通のハンバーガーでも良くないか？」
と言っても聞く耳をもたない。

おやつにしては高いけど、購入した。
近くの公園に行って青空の下、二人で食べてみた。

子どもは食べながら、「次はないねぇ」って。
ほら、だから言ったじゃん、と思いつつも
かくいう私も、そうやって冒険して何度失敗したことだろう。

麺もバラバラしているし、タレもまずい。
チャーシューもやたらに厚い。
「こんなの商品にして、出せるもんだよねぇ」と手厳しい。
まあ、社会勉強になったからね。

近くにあったサーティーワンのアイスで口直しをして、
土曜日のおやつタイムは終わった。

ロッテリアさん、もっと美味しいバーガーを頼むね、のキッス。

今朝は曇っていたけど、太陽が顔をのぞき出した。

昨夜、仕事から帰る途中、知人に出会った。
その知人は、子どもが大学生と高校生だ。
育児や、取り巻く環境などについてありきたりの話をした。

その中で、食事の事で盛り上がった。

彼女も食事にはなるべく気をつけている、と言っていた。
お弁当も冷凍食品は一切使わず、手間暇かけて作っている、と。
私もそうだよ〜と言うと、
「えっ、そうなんだ〜良かった〜私の周りにあまりいないから」と。
冷凍食品を使わないなんて、すごい〜なんて言われると恐縮してしまう。
ただ、子どもに食材本来の味を知ってもらいたいだけなのになぁ。
彼女も同感！と言っていた。

そして携帯やテレビや学校で習う英語の事でも。
考えるポイントが全く同じだった。
彼女は私の意見にいたく、感激してくれた。

そして便利なことが子どもの力を奪っているよねぇって。

時代の流れに抗って生きていくのは大変だけど、
この先も人間の心を失わず、
人類が少しでも長く存続していけるようにと願うばかりだ。

明るい未来にファイトのキッスだね。

今朝も朝早くから夏を思わせるような湿気に包まれている。
冬から一気に夏になったようで、
体調を崩している人も少なくない。

日曜日は母の日だった。
私の母には、お花を送った。

母である私も、毎年家族が一生懸命作る夕飯を頂くのが恒例となっている。
だが、最近は子ども達も部活動などで帰宅するのも遅い。
先週の日曜日も6時を回っても帰宅しない。

「ご飯だけでもたこうか？」と聞いてみても、
「いや、子どもに任せてあるから」と慌てた様子もない。
日曜日の夕方はいつもより、手の込んだ料理を作る事が多いので、
何だか手持ちぶさただ。

そのうち、帰ってきた。
すると、子どもが
「今日はさ、遅くなったから食べに行こうか〜」と言った。
家族の一人は「えっ〜、外？？」なんて言う。
「まあまあ、早く車に乗ってね」と上の子どもはさっさと助手席に乗り込む。
そして「このナビ通りにいってね」とドライバーに伝える。

私は内心、どこのファミレスなのかな？？とワクワク期待した。
車はいつも行くような所も通り過ぎていく。
「どこのお店？」と聞いても、「まあまあ」とだけ。

途中渋滞にもはまりながら、たどり着いた先は
なんと温泉だった。
温泉と料理がある所だ。

「お母さんさ、疲れているでしょ。ここでゆっくり休んでもらおうと思ってね」
私以外は、みんな知っていたのだ。
「タオルとか、持ってきたの？」と聞くと
「お母さんが見てるからさ、タオルや下着を用意するの大変だったんだから〜」

私はその時点でもう涙。
そして娘と身体を流しっこ。
ここでも涙。

そして美味しい生ビール。

あんな小さかった子どもたちが、こんなサプライズをしてくれるなんて。
一生忘れられない母の日となった。
うれし涙のキッスだね。

今朝は樹木たちには嬉しい雨だ。

昨日、一昨日は熱い夜になった。

一昨日、夜の１０時を過ぎたというのに、皆が集まっている居間が賑わしい。
台所で一人で本を読んでいた私はのぞいてみた。

西武対ロッテ戦をテレビで見ている。
９回裏、ロッテがサヨナラか、どうかの所だった。
なんとパスボールで１点が入り、ロッテのサヨナラ。
皆、ロッテファンの下の子どもにハイタッチ。

そして昨日。
巨人対横浜。
序盤から巨人勝ちムードで進んでいた。
そして９時過ぎ。
またみんなで居間に集まり、テレビ観戦。
９回裏、金城の攻撃が少し波紋を呼ぶ。
私が大声で抗議をするも、家族からは「うるさい〜」って。

その後、高城、後藤と連打。
今までの横浜なら、三振で終わり〜な感じだった。
しかも点差は２点。
そこで多村。
今日は当たっていた。
そして驚きのサヨナラホームラン。
皆立ち上がってハイタッチ。

「また横浜スタジアム、行きたいわ〜」と上の子ども。

野球からやる気を頂き、感謝の夜だった。
エキサイトなキッスだね。

ＧＷが終わり、ようやく爽やかな五月になった感じだ。
それでも北国では雪が降っているらしい。

ＧＷは一人で実家に帰省し、片付けやら、母の介護やらで
あっという間の３日間だった。
班でのお墓の清掃もあった。
見る顔はどれも年老いていた。
新しいお嫁さんの顔もあった。
実家を離れてちょうど２５年。
折り返した。

長女なのに、との思いがいつもつきまとう。
そして病身の身で一人暮らしをしている母。
心はいつも重い鉛を抱えているかのようだ。

まあ、私にはちょうどこれぐらいが良いのかもしれない。

立夏を過ぎた季節に、ウエルカムサマーのキッス。