男子苦学生の日常

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インターネット。
それは世界に革新をもたらした。
全世界を繋げ、相互依存をさらに深めた。
SNSは人々を繋ぎ、距離という壁を超越した。

経済にも革命をもたらした。
いつでも投資をすることができる。
どこからでもビデオ会議をすることができる。
生産注文も購入注文も。
更には、入試の出願や入社試験の申し込みまで。
国連もインターネットを使い、申請を受け付けている。

これが問題だ。

インターネットの情報の大半は英語で書かれている。
この時点で英語がわからない人が得られる情報量は圧倒的に少なくなる。
所謂情報格差だ。

もっと言えば、インターネットの情報の大半は文字によって示されている。
叔父が読めない人が得られる情報はほとんどない。
格差は広がる一方だ。
情報が得られないと、入社試験を受けられない。
貧困が広がる。
子供に教育を受けさせられない。
文字が読めない。

無限ループだ。

インターネットは世界を広くし、狭くもした。
その新しい世界をはるか遠くに眺めている人々。
世界はどんどん加速し、次第に見えなくなってしまう。
今、彼らにとってこの世界はどこにいるのだろう。