男子苦学生の日常

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あるところに親孝行な若者がいました。
その若者は病気の母親を背負って遠い遠い山の中にある万病に効く泉に連れていきました。
それを見た皇帝は若者に褒美を取らせました。

その話を聞いたずるい若者は同じように病気の母親を泉に背負っていきました。
それを見た皇帝は、またずるい若者に褒美を取らせました。

臣下が、
「その者は、褒美欲しさにやっています。」
と進言するも、皇帝は
「たとえそうでも、親孝行には変わりない」
と言って結局褒美を取らせました。


これはどこぞの古文の要約です。
つまりは善意だろうと計算だろうとそれに伴う結果が同じなら正当なものになるということです。
現代の支援に類する行為は大体が何かしらの計算に基づくものであるように思います。
それでいいのです。
完全な善意であろうと、何かしらの計算ずくであろうと、結果が同じであれば受けた側にしてみれば大差はないのです。
偽善万歳。大いに結構。
それが後々の搾取に繋がらない限りは。


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