2019年12月23日
大腸CTアカデミア 造影剤をポリエチレングリコール溶液と混合することで盲腸までの通過時間短縮が可能!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
大腸CT検査技師認定制度がはじまります!!
1 .第1 回技師認定申請書類提出期限
2020年4月1日〜 6月30日
2 .申請には
第59回日本消化器がん検診学会総会
(2020年6月 福岡市)
で開催される大腸CT検査教育研修会の出席
2019年度中の学会への入会等が必須です。
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PubMedから、今日のつぶやき − 632 −
Tang SJ, et al. Positive Oral Contrast Solution at MDCT for Suspected Acute Appendicitis in Adults: Rate of Appendiceal Luminal Filling of Normal and Inflamed Appendixes. AJR Am J Roentgenol. 2019 Sep 4:1-7. doi: 10.2214/AJR.18.21019. [Epub ahead of print]
それでは、論文
「急性虫垂炎を疑った場合の経口造影剤服用によるCT画像:正常虫垂と炎症性虫垂炎における虫垂管腔内への造影剤流入率に関する検討」
のご紹介です。
それでは考察のポイントの続きです。
【考察】
今回の検討では造影剤が盲腸に到達していたのは60%であった。
この率は過去のアンダーソンらの報告と同様である。
我々の検討もアンダーソンらの検討でも、経口造影剤服用から大腸CT撮影までの時間、造影剤の通貨時間に影響する患者側の因子について因果関係を見出すことはできなかった。
造影剤をポリエチレングリコール溶液と混合することで、盲腸までの通過時間を2.5時間から1時間未満に短縮することが可能とされているが、これ以上の時間を短縮する方法についてはいまだ明らかではない。
今後の研究の余地があるだろう。
(感想)
前回のつぶやきでは、造影剤の服用だけでも、虫垂炎の診断の遅れは問題にならないということでした。
けれども造影剤の到達時間の短縮がはかれれば、さらに良いことになります。
ポリエチレングリコール溶液との混合はまさに理にかなっています。
いわゆるPEG-C溶液ですね。
臨床試験JANCTやUMIN6665で使用された「PEG-C溶液」はポリエチレングリコール溶液(ニフレックやムーベンなど)380mLにガストログラフイン20mL」を混合する方法です。
腫瘍の検出だけではなく、虫垂炎の診断にも使用可能など用途が広がりそうです。
次回から、新しい論文をご紹介したいと思います。
それでは、また
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31483140
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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