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2019年06月26日

大腸CTアカデミア 複雑な医用画像(CT[画像など)をより早くより多く読影すれば、その精度は一般的に低下するよ!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
第37回日本大腸検査学会総会
国立がん研究センターの斎藤豊先生の会長のもと
2019年11月1日-2日に東京で開催されます!

ナガイチは共催教育講演やハンズオンセミナーを
担当させていただきます。

6月28日まで演題募集中です。
是非ご応募くださいね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★




PubMedから、今日のつぶやき − 511 −

Obaro AE, et al. Computed tomographic colonography: how many and how fast should radiologists report? Eur Radiol. 2019 Apr 8. doi: 10.1007/s00330-019-06175-y. [Epub ahead of print]



それでは、論文
「大腸CT検査は、どのくらいの症例数を読んで
 どのくらいの速さで報告すべきか?」のご紹介です。

【背景】
年々、医用画像のボリュームは
読影スタッフの増員をはるかに超えて急増している。

そのため、読影医は読影の精度を担保を求めながらも
より迅速に読影報告をしなければならないという重圧にさらされている。

しかし、より早くにという要求と
より正確にという要求は基本的には相対するものである。

医用画像をより早く読影するということは
エラーも起こりやすくなる。

旧来の単純な医用画像を少ない症例に対して読影するのであれば
より早く読影してもそのパフォーマンスはそれほど低下しない。

しかしながら、複雑な医用画像(CT[画像など)を
より早くより多く読影すれば、その精度は一般的に低下する。


(感想)
この論文はイギリスからの報告です。

日本はOECD加盟国中、一番放射線科医が少なく
一方でCT装置の設置数が人口当たり一番多い状況です。

日本の方がさらに深刻だといえるでしょう。

AIの実用化が待たれるところではありますが、
現状、どうすればよいのか
見つめなおした研究といえますね。

それでは、また。

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30963278

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。









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残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。


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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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