2020年05月11日
大腸CTアカデミア 慢性憩室炎と悪性腫瘍の鑑別は!?
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第59回消化器がん検診学会総会
2020年9月30日(水)、10月1日(木)
会場 九州大学医学部 百年講堂
パネルディスカッション2
「これから求められる大腸CT検査 −放射線医、消化器科医、技師の役割からみた現状と課題-」
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PubMedから、今日のつぶやき − 720 −
Schonberger M, et al. Pearls and Pitfalls of Interpretation in CT Colonography. Can Assoc Radiol J. 2020 Jan 24:846537119892881. doi: 10.1177/0846537119892881. [Epub ahead of print]
それでは、論文
「大腸CT検査におけるコツとピットフォール」
のご紹介です。
【読影のコツとピットフォール】
稀ではあるが、大腸憩室が腸管内腔に反転しポリープ様に呈することがある。
憩室が内反した場合は、2次元のMPR像で内部にエアあるいは脂肪を示すCT値があることから鑑別できる。
慢性憩室炎は経過が長くなると壁の肥厚と線維化を引き起こす。
慢性憩室炎と腫瘍性病変の鑑別は難しいこともあるが、通常は3D画像と2D画像を丁寧に比較すれば可能である。
悪性腫瘍は、壁肥厚が顕著であったり、アップコアサインを呈したり、あるいは病変が局所的領域にとどまるなどの特徴がある。
一方で、慢性憩室炎は、結腸周囲の脂肪織とともに腹水の所見、および軽度の壁肥厚を示すことが多い。
さらに、慢性憩室炎は通常、結腸の10センチ以上の長い領域を占めることが多いのに対して、悪性腫瘍では約3センチ以内の結腸領域にとどまることが多い。
(感想)
慢性憩室炎の所見は高齢者によくみられる所見です。
特徴をつかんでおきたいところです。
難しいのは、ここに拡張不良を伴った場合です。
高度な慢性憩室では壁が硬化しており、腸管拡張が困難なことが少なくありません。
これは内視鏡経験のあるドクターだったら実感いただけると思います。
スコープでようやく通過するような効果を認める場合、ガスで腸管を十分に拡張させるのは難しくなります。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32063002
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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・仲間と意見を交換できる。
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(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
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本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
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などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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これは内視鏡経験のあるドクターだったら実感いただけると思います。
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