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2019年06月21日

大腸CTアカデミア 大腸CT検査は、どのくらいの症例数を読んで、どのくらいの速さで報告すべきか!?

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
第15回消化管先進画像診断研究会(GAIA)が
当番世話人の平山眞章先生(斗南病院)のもと
2019年9月8日(日)に開催されます!

身につけるべき最新情報を
今回も企画しています!

是非ご参加くださいね。

事前参加申込み
受付専用メール: gaia15.sapporo@gmail.com
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PubMedから、今日のつぶやき − 508 −

Obaro AE, et al. Computed tomographic colonography: how many and how fast should radiologists report? Eur Radiol. 2019 Apr 8. doi: 10.1007/s00330-019-06175-y. [Epub ahead of print]




それでは、論文
「大腸CT検査は、どのくらいの症例数を読んで
 どのくらいの速さで報告すべきか?」のご紹介です。

【アブストラクト】
目的:
大腸CT検査による病変の検出頻度は
(a)1日に読影される大腸CT検査数
(b)大腸CT検の読影時間
と関連するのか検討した。

方法:
英国の2つの病院における後ろ向き観察研究。

2012年1月から2015年12月までの期間に実施された大腸CT検査
における関連情報を2病院の放射線情報システムデータから抽出した。

各検査について、読影を担当した医師が同日その検査の読影前に何例の大腸CT読影をしたか
読影医が読影に費やした時間を調査した。

読影医ごとに
陽性率(6ミリ以上のポリープあるはがんを指摘した割合)
陽性適中率(PPV)
内視鏡あるいは外科手術で証明された真の病変の検出率(PDR, polyp detection rate)
を算出した。

さらに、各読影医が病変が検出されていない症例における(正常例)
平均読影時間を算出した。

(感想)
読影時間や1日の読影数が病変の指摘にどのように影響かを調べた研究ですね。
このおおもとになる考えは、大腸内視鏡検査の質の評価にADR(adenoma detection rate)が用いられているということです。
質が悪いとADRが下がることが判明しており、それを大腸CT検査で当てはめたということです。

1点気になるのは、こうしたADRは対象症例の背景
(年齢層、検査理由(検診なのか、便潜血陽性や有症状での精検目的なのか)など)
によって大きく異なってきます。
同じ病院内での読影者間での比較であればいいのですが、
一般的に述べる場合にはこのあたりの掘り下げが必要です。

ざっと目を通した感じでは書かれてなかったようですが、
一緒に読んでいきましょう。

それでは、また。

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30963278

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。









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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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