2019年03月05日
大腸CTアカデミア 腸管前処置は大腸検査受診の障壁の一つ!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
第11回関西CTコロノグラフィ研究会が
2019年3月23日(土)15:00から
大阪市
梅田スカイビルタワーイースト33F
で開催されます!
ナガイチは特別講演をさせていただきます。
お近くの方は是非、ご参加くださいね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
PubMedから、今日のつぶやき − 437 −
Sali L, et al. Patients' experience of screening CT colonography with reduced and full bowel preparation in a randomised trial. Eur Radiol 2018 Nov 6. doi: 10.1007/s00330-018-5808-1. [Epub ahead of print]
論文「検診目的の大腸CT検査における低用量腸管前処置と通常用量腸管前処置の受診者の受容性に関するランダマイズトライアル」
のご紹介です。
背景の続きをご紹介しますね。
【背景】
大腸CT検査は大腸内視鏡検査と同様に
検診として受ける場合の大きな障壁の一つとして
腸管前処置だということが
COCOSスタディやPROTEUSスタディの不参加理由から判明している。
しかしながら、大腸CT検査では
腸管洗浄剤の使用量を減らしても
10ミリ以上の腫瘍性病変の感度・特異度は
下がらないことも判明している。
SAVEスタディの結果で判明していること
受診率について
低用量前処置大腸CT検査:28.1%
通常用量大腸CT検査:25.2%
と前者で有意に高いこと
アドバンスド腫瘍の検出率は
低用量前処置大腸CT検査:5.5%
通常用量大腸CT検査:4.9%
と両者で差がないこと
この結果から
腸管洗浄剤の減量は検出率を下げることなく
検診目的の大腸CT検査に良い影響をあたえることが推測される。
しかし、低用量腸管前処置が
検診目的の大腸CT検査の受診率を高め
受診者の受容性を高めるかどうかについては
きちんと検証する必要がある。
(感想)
今までの研究で言われていたことですが、
それを検診目的でランダマイズドトライアルで
検討することは重要です。
この研究の引用文献に
UMIN6665や自分が東京の昭島で実施した研究が
引用されているのは嬉しいですね。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30402705
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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ライン参加者の皆様も過去の記事を読むのに便利ですよ〜
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ご質問もお待ちしています。
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メリット
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・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
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(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
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ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30402705
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