2019年03月04日
大腸CTアカデミア 大腸がん検診として対象住民の参加率とアドバンスド腫瘍の検出率が大切!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
第14回消化管先進画像診断研究会(GAIA)
2019年3月10日(日)9:00から開催されます!
<当番世話人>
野津 聡先生 (埼玉県立がんセンター)
<テ ー マ>
「さらなる大腸CT検査の普及をめざして」
<会 場>
国立がん研究センター築地キャンパス
新研究棟1階 大会議室
お近くの方は是非、ご参加くださいね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
PubMedから、今日のつぶやき − 436 −
Sali L, et al. Patients' experience of screening CT colonography with reduced and full bowel preparation in a randomised trial. Eur Radiol 2018 Nov 6. doi: 10.1007/s00330-018-5808-1. [Epub ahead of print]
早くも3月ですね。
今年の目標を達成するためには、
まずその目標のために一歩踏み出し
実際に行動することが必要不可欠です。
たとえば、論文を出版するのも
まず、ワードを立ち上げて最初の一行を書き始めるところからはじまります。
忙しさに流されないよう、自戒を込めて頑張ろうと思います。
それでは、
論文「検診目的の大腸CT検査における低用量腸管前処置と通常用量腸管前処置の受診者の受容性に関するランダマイズトライアル」
のご紹介です。
背景の続きをご紹介しますね。
【背景】
組織型検診として大腸がん検診が効果的に行われる
キーファクタとして2つ挙げられる。
それは対象となる住民の参加率と
アドバンスド腫瘍の検出率である。
欧州のトライアルにおける検診参加率の結果は
大腸CT検査が25-34%であったのに対し
大腸内視鏡検査は15-22%と
有意な差を認めた。
一方でアドバンスド腫瘍の検出率は
大腸CT検査が5.1-6.1%であったのに対し
大腸内視鏡検査は7.2-8.7%であり、
大腸CT検査は若干低値であった。
ただし、COCOSスタディでは
両検査は同等の検出率である。
なお、便鮮血検査の参加率50%と比較すると
大腸CT検査の参加率はだいぶ低値となる。
検診不参加の理由としては、
精神的障壁、社会経済学的(行動経済学的)障壁、
社会システム上の障壁が挙げられる。
(感想)
検診のなかでも大腸がん検診は
最も効果のある検診なのですが、
それを受けない理由はまさに上記の通りですね。
精神的障壁:自分は大丈夫、精検が怖い、症状がない、など
社会経済学的(行動経済学的)障壁:人は必ずしも合理的に行動しない
社会システム上の障壁:検診の制度が整っていない、アクセスが悪いなど
上記を効率的に取り除いていくことが
今後求められており、それができれば
大腸がんをめぐる状況を大きく変えられる可能性があるのです。
続きます。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30402705
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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メリット
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・仲間と意見を交換できる。
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・配信されたことがすぐに分かる。
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【100名の仲間がいるよ!】
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
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ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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今後求められており、それができれば
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