2019年02月28日
大腸CTアカデミア 低容量腸管前処置による検診目的の大腸CT検査において受診者の受容性は優れているよ!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
JDDW 2019が神戸で11月21日(木)〜24日(日)に
開催されます。
第57回日本消化器がん検診学会大会の会長は
松島病院大腸肛門病センター 松島クリニックの
鈴木康元先生です。
演題の募集期間は
2月1日(金)正午〜3月19日(火)正午
是非、演題応募しましょう!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
PubMedから、今日のつぶやき − 434 −
Sali L, et al. Patients' experience of screening CT colonography with reduced and full bowel preparation in a randomised trial. Eur Radiol 2018 Nov 6. doi: 10.1007/s00330-018-5808-1. [Epub ahead of print]
それでは、
論文「検診目的の大腸CT検査における低容量腸管前処置と通常容量腸管前処置の受診者の受容性に関するランダマイズトライアル」
のご紹介です。
【アブストラクト】
結果:
改訂版楽観性尺度(LOT-R)の評価は
低容量腸管前処置群の78%、529名
通常容量腸管前処置群の75%、462名
に実施された。
腸管前処置に対する受容性の質問は
低容量腸管前処置群の79%、531名
通常容量腸管前処置群の76%、465名
に実施された。
検査後の大腸CT検査全体に関する受容性の質問は
低容量腸管前処置群の78%、525名
通常容量腸管前処置群の74%、453名
に実施された。
改訂版楽観性尺度(LOT-R)は
低容量腸管前処置群で14.27
通常容量腸管前処置群で14.54
と差を認めなかった。
腸管前処置に対してまったく症状がなかったと回答したのは
低容量腸管前処置群で88%
通常容量腸管前処置群の70%
と有意な差を認めた。
腸管前処置が日常生活に支障を及ぼさなかったと回答したのは
低容量腸管前処置群で80%
通常容量腸管前処置群で53%
で有意な差を認めた。
検査後の大腸CT検査全体に関しての不快度は
低容量腸管前処置群で3.53
通常容量腸管前処置群で3.59
と差を認めなかった。
結論:
検診目的の大腸CT検査において受診者の受容性は
低容量腸管前処置が通常容量腸管前処置に比較して
優れていた。
(結論)
先行研究の通りの結果ですね。
きちんとした研究デザインによる追試といっていいでしょう。
この分野では日本の研究も発表されており、
この論文でも引用してくれています。
この研究がもう少し早く出せれば
さらに上のジャーナルを狙えたのではないでしょうか。
研究にはスピードも必要だということです。
現代ではアイデアだけでは価値をうみません。
アイデアを証明したり実際に行動するということが大切です。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30402705
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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優れていた。
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現代ではアイデアだけでは価値をうみません。
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