2019年02月27日
大腸CTアカデミア 検診目的の大腸CT(CT colonography)検査では低用量腸管前処置に対する受診者の受容性高いのか!?
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福井赤十字病院 地域がん診療研修会
2019年3月1日(金)19:00から開催されます!
ナガイチは
「大腸がん早期診断のために必要な大腸CT検査
科学的にそして楽しく考える」
という講演をさせていただきます。
お近くの方は是非、ご参加くださいね。
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PubMedから、今日のつぶやき − 433 −
Sali L, et al. Patients' experience of screening CT colonography with reduced and full bowel preparation in a randomised trial. Eur Radiol 2018 Nov 6. doi: 10.1007/s00330-018-5808-1. [Epub ahead of print]
広島のKさんにラインコミュニティに加わっていただき
コミュニティも100名を数えました。
これもひとえにご参加いただいているコミュニティの皆様のお陰です!
ありがとうございます。
昨日まで新年企画として緩い論文をご紹介していましたが、
今日は大腸CT検査の論文を取り上げたいと思います。
今回取り上げる論文は私が査読を担当させてもらったものです。
European RadiologyはIFが4を超えている
ヨーロッパの放射線全般を扱う代表的なジャーナルです。
ちなみに放射線系のジャーナルは他領域からの引用が少ないため
IFは低めになる傾向がありますね。
European Radiologyは大腸CT検査に関する論文の査読に
ちょこちょこ誘ってくれるので
個人的には好きなジャーナルです笑
ご紹介する論文は
「検診目的の大腸CT検査における低用量腸管前処置と通常用量腸管前処置の受診者の受容性に関するランダマイズトライアル」
のです。
【アブストラクト】
目的:
アドバンスド腫瘍に対する検出精度が同等であることが
ランダマイズトライアルで示された大腸CT検査の
低用量腸管前処置と通常用量腸管前処置における
受診者の受容性を評価した。
方法:
対象は低用量腸管前処置を行った674名と
通常用量腸管前処置を行った612名である。
改訂版楽観性尺度(Life Orientation Test-Revised:LOT-R)を基にした楽観度と
腸管前処置、および検査後の大腸CT検査全体に関する受容性
について質問調査を行った。
LOT-Rの日本語版に興味のある方はこちら
(感想)
いまさらという感じの内容の論文です。
ただし、スタディデザインがきちんとしているということ
対象人数が大きいこと、
検診目的で実施しているという研究の強みがあります。
査読ではあまり突っ込みどころがありませんでしたので、
細かい指摘にとどまりました。
ラインコミュニティ限定で、査読のやり取りをアップしました。
Reiewer 1がナガイチです。
重要な論文ということで査読者としてOK出しました。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30402705
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
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ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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