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2019年01月15日

大腸CTアカデミア 6匹もいる胃アニサキス症!!










PubMedから、今日のつぶやき − 403 −

Bernardo S, et al. Gastric anisakiasis. Gastrointest Endosc 2018;88(4):766-767.




今日は新しい論文のご紹介です。
論文のタイトルは
ズバリ!!
「胃アニサキス症」です。
ポルトガルからの報告です。

胃アニサキスって珍しくもないでしょ・・
って思うのですが、
6匹もいるとすごい!
一流紙GIEにも掲載されてしまいます。

ラインコミュニティ限定でFigureを配信しました。

症例は65歳、女性。
2日間継続する強い心窩部痛のため受診した。

心窩部痛に圧痛を認め
血液検査ではCRPが52.6 mg/Lと高値を示した。

腹部CT検査では胃壁の肥大を認めた。

上部消化管内視鏡検査を施行したところ
胃壁の浮腫を認め、
さらに胃前底部および体中部に
6匹のアニサキスが粘膜に陥入していた。
(Figs. A, B, C)

アニサキスは内視鏡鉗子で摘除された
(Fig D)

数時間後には心窩部痛は消失した。

患者への問診で症状が出現した前日に
生魚を食べたことが判明した。


(感想)
アニサキスは内視鏡をしているとたまに出会います。
ナガイチも先日、ナショナルセンターの検診センターで
内視鏡をしていたら、
検診患者さんで生きのいいアニサキスに出会いました。
その患者さんは症状がなかったのですが、
問診したら、せっかく築地に来たので昨晩、
築地の場外で海鮮丼を食べたそうな。

ポルトガルは魚の消費が多いことは知っていましたが、
生魚食べるのかかいな!?
少し調べたらもともと食べる習慣はなかったようですが、
最近は寿司にして食べるようですね。
しかも「酢が足りない」そうです。

お時間ある方は下記のブログもどうぞ。
http://spacesis.blog52.fc2.com/blog-category-15.html

日本料理が広まるのはいいですが、
酢をきかせる、いったん冷凍にするなど
対応が必要なのかもしれませんね。

それでは、また。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29908176

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。



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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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