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posted by fanblog

2018年04月19日

大腸CTアカデミア がん生存率の推移に関する大規模国際共同研究 CONCORD-3とは!!

ナガイチはコーヒー好きです。
☆☆☆職場でコーヒー飲むならこれ!!☆☆☆





PubMedから、今日のつぶやき − 220 −


Allemani C, Matsuda T, et al. Global surveillance of trends in cancer survival 2000-14 (CONCORD-3): analysis of individual records for 37?513?025 patients diagnosed with one of 18 cancers from 322 population-based registries in 71 countries. Lancet 2018 doi: 10.1016/S0140-6736(17)33326-3. [Epub ahead of print]




ラインコミュニティにご投稿をいただきました!


〜〜以下引用〜〜
よろしければ皆さまの施設ではどのような対応をされているかご教示ください

本日施行の方ですが、片側股関節に人工関節が入っておりました

ワークステーションにて確認してみたところ2D画像においてはメタルアーチファクトあり
3D画像では大きな影響なく構築できました

ちなみに問診に拾い上げる項目がなく気付かずに検査に突入してしまったパターンです

問診見直しは実施予定ですが、人工関節は片側であっても検査中止されてますか?

また脊椎固定用のスクリューなどの拾い上げや検査の可否はいかがでしょうか??
〜〜引用終わり〜〜



投稿に対するナガイチのコメント

重要なご指摘ですね。
投稿いただきまして、ありがとうございます!!

個人的には検査を不可にする必要はないとは思います。
ただし、今後は問診で拾い上げることは必要かもしれません。

股関節に人工関節がある場合、
一部腸管の観察が不十分になる可能性があることを
事前に説明し、患者さんから同意をいただけたら実施は問題ないと思います。

皆さんはいかがお考えでしょうか?





ボランティアによる読影トレーニングは昨年末に終了しておりますが、
約2ヶ月で200例のトレーニングを完了されたY様からのご感想の
ご紹介です(承諾済み)。


〜〜〜〜〜以下引用〜〜〜〜〜
ナガイチ先生のご好意により、
CTCトレーニングを受けさせていただき感謝の気持ちでいっぱいです。

この経験は本当に貴重なものになりました。

答え合わせをすると間違ったレポートもあり、
それが実際の患者さんであれば罪深い失敗であったと反省し、
トレーニングで経験出来て良かったと思った次第です。

今後のCTC業務に役立て、CTCの盛り上がりに一助となるよう頑張っていきます。
本当に有難うございました!
〜〜〜〜〜引用終わり〜〜〜〜〜



素晴らしいですね!

以前の前フリでもお話したと思うのですが、
やりたいと思って、それを実際に行動におこし、
さらに継続して完了するというのは
自分の成長や未来を明るくするために
必須の行動だと信じています。

これからも皆で行動して
日本のレベルアップにつなげていきたいですね!。




さて、本日は一流紙「Lancet」に掲載された論文
「がん生存率の推移に関する大規模国際共同研究 CONCORD-3
71の国と地域3750万症例の2000-2014年に診断されたがん生存率」の
ご紹介です。


国立がん研究センターの松田智大先生がセカンドオーサーです!

すごいですね!!!
さぞかし、大変な努力をされたのだと思います。

この論文は国立がん研究センターからプレスリリースとして紹介をされています。
是非、ご覧ください。

このプレスリリースから
「研究のポイント」を引用させてもらいます。

〜〜〜〜〜以下引用〜〜〜〜〜
CONCORD-3は、2000-2014年の15年間に診断された、
71の国と地域3,750万症例のがん生存率に関する大規模国際調査で、
特定の病院からのサンプリング等によらない、
一般人口で比較ができる唯一の統計です。

日本からは、16府県(日本の総人口の40.6%)が本研究に参加しました。
このデータを、同じ手法で処理した71の国と地域のデータ(
世界人口の67%に相当)と比較し、
2000年から2014年までの推移を検討しました。

日本のがん患者生存率は、従来通り世界的にトップレベルにありますが、
皮膚の黒色腫、成人のリンパ性・骨髄性悪性疾患では欧米諸国と比較して低い結果となりました。

国立研究開発法人国立がん研究センター(理事長:中釜斉、所在地:東京都中央区)は、
ロンドン大学衛生熱帯医学大学院および40の国際研究機関と共同で、
71の国と地域322の人口ベースのがん登録を用い、
2000-2014年の15年間に診断されたがん3,750万症例の
生存率に関する国際調査(CONCORD-3)の結果を公表しました。

本研究結果は英国学術雑誌The Lancetに1月30日付で発表されました。
〜〜〜〜〜引用終わり〜〜〜〜〜

この論文はとても分かりやすい解説が
上記プレスリリースに記載されていますので、
解説はしません。

つぶやきでは、日本の大腸がんに対する医療レベルは
世界の中でどのような位置にあるのでか!?
という点に絞って、論文の本文をみてみたいと思います。

クイズ
2010年−2014年に結腸癌と診断された
以下の国の患者さんの5年生存率
をトップ3とワースト3はどの国でしょう?

1 アルジェリア
2 ナイジェリア
3 南アフリカ
4 ブラジル
5 アルゼンチン
6 米国
7 カナダ
8 中国
9 インド
10 イスラエル
11 日本
12 カタール
13 シンガポール
14 オーストラリア
15 ベルギー
16 ドイツ
17 アイスランド
18オランダ
19 ポーランド
20 ロシア


続きは、また次回にしますね。

それでは、また。



原文
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(17)33326-3/abstract


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。


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ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。


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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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